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【市況】今週の【早わかり株式市況】 薄商いで小幅反落、年間では28年ぶり6年連続上昇

日経平均 <週足> 「株探」多機能チャートより

 今週の株式市場は、薄商いで方向感に乏しく日経平均株価は小幅反落。年間では28年ぶりに6年連続上昇となった。

 週初の25日は前場は売り優勢だったものの、後場に日銀のETF買い思惑が浮上し、日経平均は小幅続伸、年初来高値を更新した。ただ、クリスマス休暇で海外投資家の不参戦もあって東証1部の売買代金は1兆5000億円台と約2年ぶりの低水準だった。

 翌26日は薄商いで手掛かり材料に乏しい中、売りに押され日経平均は3日ぶりに反落した。27日は配当権利落ちの影響もあって売りが先行したものの、売り一巡後は押し目買いが入り小幅に反発した。原油高で石油株など資源関連が買われたことも全体相場を下支えした。28日は模様眺めムードが強く薄商いが続く中、後場に為替市場で円高が進んだことをきっかけに先物主導の売りが膨らみ反落した。

 大納会の29日は前日のNYダウが最高値を更新したことを受け買い優勢で始まったものの、後場に入ると連休を控え持ち高整理売りに押され小幅に続落した。

 日経平均株価は、前週比137円(0.60%)安の2万2764円と小幅に反落して今年の取引を終えた。週間の値幅は218円と、前週の262円から縮小した。年間ベースでは日経平均は1978年~1989年の経済バブル期に記録した12年連続上昇以来、28年ぶりとなる6年連続の上昇となった。


 新年となる来週は、海外投資家が12月3週に6週ぶりに買い越しに転じただけに堅調な相場展開が期待できそうだ。
 重要イベントとしては、国内では特になく、海外では2日に発表される中国12月財新製造業PMIに注視が必要だろう。そのほか、3日発表の米国12月ISM製造業景気指数や5日発表の米国12月雇用統計に注目したい。

◆マーケット・トレンド(12月25日~29日)

【↑】  12月25日(月)―― 続伸・年初来高値、日銀ETF買い思惑でプラス浮上
 日経平均 22939.18(  +36.42)  売買高10億5644万株 売買代金 1兆5458億円

【↓】  12月26日(火)―― 3日ぶり反落、手掛かり材料難で売り先行
 日経平均 22892.69(  -46.49)  売買高10億9489万株 売買代金 1兆6542億円

【↑】  12月27日(水)―― 小反発、石油株など資源関連買われ配当落ち埋める
 日経平均 22911.21(  +18.52)  売買高 9億8124万株 売買代金 1兆7089億円

【↓】  12月28日(木)―― 反落、円高を機に先物主導の売り優勢
 日経平均 22783.98( -127.23)  売買高 9億9736万株 売買代金 1兆7305億円

【↓】  12月29日(金)―― 小幅続落・連休を控え整理売り、年間で6年連続上昇
 日経平均 22764.94(  -19.04)  売買高 8億8915万株 売買代金 1兆5465億円

◆セクター・トレンド(12月25日~29日)

(1)原油高基調が続き、石油資源 <1662> など鉱業、JXTG <5020> など石油株といった資源関連が買われた
(2)TOTO <5332> などガラス・土石、住友鉱 <5713> 非鉄など素材株は総じて堅調
(3)ファストリ <9983> など小売り、セコム <9735> などサービス株など消費関連は低調
(4)ソニー <6758> など電機、トヨタ <7203> など自動車など輸出株はさえない
(5)三菱UFJ <8306> など銀行、東京海上 <8766> 保険といった金融株は売られた


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