市場ニュース

戻る
 

【注目】話題株ピックアップ【昼刊】:WSCOPE、国際石開帝石、エーザイ

国際石開帝石 <日足> 「株探」多機能チャートより
■SHOEI <7839>  5,160円  +365 円 (+7.6%) 一時ストップ高   11:30現在  東証1部 上昇率5位
 SHOEI<7839>が一時ストップ高の5500円まで買われた。東海東京調査センターが21日付で、投資判断「アウトパフォーム」を継続し、目標株価を3960円から5900円へ引き上げたことが好材料視されているようだ。同センターでは、18年9月期の業績について、会社計画の売上高162億6000万円(前期比4.0%増)、営業利益35億6000万円(同2.8%増)に対して、売上高174億円(同11.4%増)、営業利益38億5000万円(同11.2%増)と上振れを予想。国内外で新製品を3製品投入する予定で、それによる販売数量の増加や平均販売単価のアップなどを見込んでいるという。また、19年9月期および20年9月期業績についても、国内はリターンライダーの増加に伴う堅調な販売、海外は欧州、中国の伸びに加え、ブラジルやチリなど中南米市場の開拓が進み販売数量が増加すると想定しており、増収増益が続くと見込んでいる。

■テンポスHD <2751>  2,186円  +131 円 (+6.4%)  11:30現在
 テンポスホールディングス<2751>が続伸している。同社は21日取引終了後に、人材派遣・紹介などを手掛けるディースパーク(大阪市)の株式を追加取得し、子会社化すると発表。これによるシナジーなどが期待されているようだ。同社は2008年に資本・業務提携しているディースパークを子会社化することで、外食業界の深刻な人材不足への対応を強化する意向。同社は21日付で新たにディースパーク株式1万1944株を取得し、これにより所有株式数は3200株(議決権所有割合19.9%)から1万5144株(同94.3%)となった。

■ダブル・スコープ <6619>  2,281円  +95 円 (+4.4%)  11:30現在
 ダブル・スコープ<6619>が大幅続伸。世界的に電気自動車(EV)シフトの動きが鮮明となるなか、国内ではトヨタ自動車<7203>が電気自動車(EV)の普及に対応した姿勢を強めており、リチウムイオン電池など2次電池の量産をにらみパナソニック<6752>との異業種提携に動いたことが、株式市場でもセンセーショナルに受け止められた。これを契機に電池関連株の一角が再び動意含みとなっており、リチウムイオン電池用セパレーターの専業メーカーである同社株も物色対象として改めて注目されている。直近、東証信用残は売り買いがっぷり四つで12月15日現在の信用倍率は1.08倍。好取組を背景に投機資金が流入している。

■シナネンHD <8132>  2,661円  +93 円 (+3.6%)  11:30現在
 21日、シナネンホールディングス <8132> が発行済み株式数(自社株を除く)の16.9%にあたる220万株(金額で56億4960万円)を上限に、22日朝の東証の自己株式立会外買付取引「ToSTNeT-3」で自社株買い(買い付け価格は21日終値の2568円)を実施すると発表したことが買い材料視された。需給改善や株式価値の向上といった株主還元が好感されたほか、株価浮揚策としてもポジティブに受け止められた。筆頭株主の伊藤忠エネクス <8133> が保有株を売却する意向を示したことに対応する。

■スパークス・グループ <8739>  323円  +11 円 (+3.5%)  11:30現在
 スパークス・グループ<8739>が大幅反発。この日、15年11月に設立した「未来創生ファンド」が、人工知能(AI)を活用した高齢者ケア用コンパニオンロボット「ELLIQ(エリーキュー)」を開発するイスラエルのインテュイション・ロボティクス社に対する投資を実行したと発表しており、これを好材料視した買いが入っている。なお、投資金額は非開示。また、同資金はインテュイション・ロボティクス社の米国での18年ビジネス開始に向けた研究開発の継続に充当されるとしている。

■国際石油開発帝石 <1605>  1,390.5円  +42.5 円 (+3.2%)  11:30現在
 石油関連株が軒並み高。国際石油開発帝石<1605>、石油資源開発<1662>、JXTGホールディングス<5020>がいずれも新高値に買われている。21日の米原油先物相場はWTI(ウエスト・テキサス・インターミディエート)の期近2月物が前日比0.27ドル高の1バレル58.36ドルに上昇。米在庫統計での減少幅が拡大し、原油市場に先高期待が膨らんだ。また、米税制改革法案が成立する見通しとなり、減税による米国の景気拡大が原油高につながるとの見方も出ている。21日の海外市場では、大手石油企業のエクソン・モービルやBP、シェブロンなどが値を上げており、この流れに日本の石油関連株も乗っている。

■大和工業 <5444>  3,310円  +80 円 (+2.5%)  11:30現在
 大和工業<5444>は5日続伸となっている。SMBC日興証券が21日付で投資評価を新規「2」、目標株価3350円でカバレッジを開始したことが好材料視されているようだ。同証券では、同社がグローバル展開の最も進んだ国内電炉メーカーであり、今後も条鋼の世界的な需要拡大を捕捉し、成長すると評価。18年3月期営業利益を96億円(前期比10.6%減、会社予想80億円)と減益を見込むが、19年3期以降は業績改善を予想しており、19年3月期営業利益予想を99億円、20年3月期を同105億円と見込む。ただ、鉄クズのほか、電極や合金鉄などの副原料の価格も上昇しており、コストプッシュには留意すべきとしている。

■新東工業 <6339>  1,485円  +27 円 (+1.9%)  11:30現在
 新東工業<6339>が5日続伸と上値追い鮮明。ここトヨタ自動車<7203>の電気自動車(EV)分野への注力姿勢を背景に、基幹部品である車載用2次電池に関連する銘柄には値動きの強いものが目立つ。同社は「全固体電池を構成する層構造体の製造方法、製造装置及びその層構造体を備えた全固体電池」で特許を取得済みで、全固体電池関連株の一角として人気素地を持つ。業績も堅調で18年3月期年間配当は前期比2円増配の20円を計画するなど株主還元にも厚い一方、PBR0.8倍台と割安感がある。

■三菱UFJ <8306>  843.2円  +13.3 円 (+1.6%)  11:30現在
 三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>が反発し年初来高値を更新。三井住友フィナンシャルグループ<8316>、みずほフィナンシャルグループ<8411>も値を上げており、メガバンクが上昇基調を強めている。米国ではトランプ政権による税制改革が実現する見通しとなり、大型減税が行われる。この減税が、米国の景気を一段と拡大させるとの見方から、JPモルガン・チェースやシティグループなど米大手銀行の株価は上昇基調を強めている。米長期金利も上昇基調となるなか、出遅れ感が強い日本のメガバンクへの見直し買いが流入している。

■DACHD <6534>  2,159円  +28 円 (+1.3%)  11:30現在
 D.A.コンソーシアムホールディングス<6534>が3日続伸。東海東京調査センターが21日付で投資判断「アウトパフォーム」を継続し、目標株価を2400円から2500円へ引き上げたことが好材料視されているようだ。同センターでは、18年3月期業績について、会社計画の営業利益72億円(前年比4%増)に対して84億円(同22%増)と上振れを予想。広告予算額が大きい広告主のデジタル領域への出稿意欲は引き続き強いと判断。また、統合効果と案件大型化による利益率改善効果が継続するとみているためで、19年3月期は同95億円(同13%増)、20年3月期は同107億円(同13%増)と拡大を予想している。

■クボタ <6326>  2,214円  +26.5 円 (+1.2%)  11:30現在
 21日、クボタ <6326> が発行済み株式数の0.6%にあたる713万株の自社株を消却すると発表したことが買い材料視された。需給改善や株式価値の向上といった株主還元が好感されたほか、株価浮揚策としてもポジティブに受け止められた。消却予定日は12月29日。

■エーザイ <4523>  6,075円  -1,043 円 (-14.7%)  11:30現在  東証1部 下落率トップ
 エーザイ<4523>が急落。同社が米バイオ医薬品会社バイオジェンと共同開発しているアルツハイマー病治療薬「BAN2401」の臨床試験について、21日取引終了後に「現時点(期間12カ月時点)で有効な結果を得られていない」と発表したことが売り材料となった。前日の米国株市場でバイオジェンの株価は3.3%安に売られたが、それに連動した動きとなった。もっともエーザイの下落率は最大で16%強に達しており、需給主導で売られ過ぎている感も強い。

■参天製薬 <4536>  1,704円  -181 円 (-9.6%)  11:30現在  東証1部 下落率2位
 参天製薬<4536>が急落している。21日の取引終了後、非感染性後眼部ぶどう膜炎の治療薬として開発中の「シロリムス硝子体内注射剤」(DE-109)について、米食品医薬品局(FDA)から審査完了の報告を受けたと発表。FDAは有効性を示す追加データを求めているとしていることから、現時点では認可が下りなかったとして、これが売り材料視されている。なお、同件による18年3月期業績への影響は軽微としている。

■三越伊勢丹 <3099>  1,307円  -39 円 (-2.9%)  11:30現在
 三越伊勢丹ホールディングス<3099>は続落。21日の取引終了後、18年3月期第3四半期決算で特別損失を計上することになったと発表しており、これを嫌気した売りが出ているようだ。ネクストキャリア制度の見直しを実施したことで、退職金の積み増しなどを行うことが要因。これに伴い特別損失として約43億円を計上するとしている。

■総医研ホールディングス <2385>  552円  +80 円 (+17.0%) ストップ高   11:30現在
 総医研ホールディングス <2385> [東証M]が急反発。米ブラックロック・ジャパンが21日付で財務省に大量保有報告書(5%ルール報告書)を提出。報告書によると、ブラックロックと共同保有者の同社株式保有比率は5.06%となり、新たに5%を超えたことが判明した。これを受けて、需給思惑などから買いが先行しているようだ。

●ストップ高銘柄
 みらいワークス <6563>  9,100円  +1,500 円 (+19.7%) ストップ高   11:30現在
 クレオ <9698>  713円  +100 円 (+16.3%) ストップ高   11:30現在
 省電舎ホールディングス <1711>  1,135円  +150 円 (+15.2%) ストップ高買い気配   11:30現在
 など、4銘柄

●ストップ安銘柄
 なし

株探ニュース

株探からのお知らせ

    日経平均