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【注目】話題株ピックアップ【昼刊】:日特建、セガサミー、Jディスプレ

日特建 <日足> 「株探」多機能チャートより
■日特建設 <1929>  744円  +60 円 (+8.8%)  11:30現在  東証1部 上昇率3位
 日特建設<1929>が急伸。特殊土木大手で、高い技術力を背景に地盤改良や法面などで高水準の重要を取り込んでいる。国土強靭化の国策に乗る銘柄として注目されていたが、安倍政権は建設国債の発行で財源を確保し、今年度の補正予算案の追加歳出を2兆円台後半にする方向で調整していることが伝わっており、同社にとっては追い風環境とみられている。同社の筆頭株主は麻生グループのエーエヌホールディングスで現在約4割の株式を保有。11月中旬から急騰相場を演じた麻生フオームクリート<1730>の連想も働いている。

■テーオーシー <8841>  980円  +60 円 (+6.5%)  11:30現在  東証1部 上昇率8位
 5日、テーオーシー <8841> が発行済み株式数(自社株を除く)の16.38%にあたる2000万株(金額で184億円)を上限に、6日朝の東証の自己株式立会外買付取引「ToSTNeT-3」で自社株買い(買い付け価格は5日終値の920円)を実施すると発表したことが買い材料視された。需給改善や株式価値の向上といった株主還元が好感されたほか、株価浮揚策としてもポジティブに受け止められた。同社株主のエフィッシモやみずほ銀行などが保有株の売却する意向を示したことに対応する。

■セガサミー <6460>  1,399円  +44 円 (+3.3%)  11:30現在
 セガサミーホールディングス<6460>が大幅続伸。5日の取引終了後、同社の100%子会社であるセガサミークリエイション(SSC)とその米子会社が、米国ネバダ州におけるゲーミング機器製造・販売ライセンスを取得したと発表しており、米国事業の拡大への期待感から買いが入っているようだ。今回のライセンス取得により、SSCおよびその米子会社は、ラスベガスのあるネバダ州で製品の製造・販売が可能となり、19年3月期中の製品投入を目指すとしている。また、ネバダ州におけるライセンス取得により、今後その他の地域におけるライセンス取得についても順次手続きを進め、販売地域の拡大を図るとしている。なお、同件による18年3月期業績への影響は軽微としている。

■ラウンドワン <4680>  1,744円  +53 円 (+3.1%)  11:30現在
 ラウンドワン<4680>は、業績拡大期待を背景に、2000円台での活躍が期待できる。同社は、ボウリングやゲーム機器、カラオケ、各種スポーツなどが楽しめる屋内型複合レジャー施設の大手。足もとは「大人1名に対して小学生以下1名無料キャンペーン(12月1日から小中学生1名無料)」の継続的実施や、最新ゲーム機種や最新アイテムの導入などを積極的に行ったことが奏功し、既存店売上高が好調。10月まで既存店売上高は5カ月連続で前年実績を上回っている。これを受けて、同社は上期業績発表時に18年3月期の連結業績予想を経常利益67億円から76億7400万円(前期比31%増)へ上方修正したが、上期の上振れ分を上乗せしただけであり、再上方修正の可能性は大きい。今後も米国への積極出店をこなしながら、国内既存店売上高の堅調を牽引役とする業績拡大が続くとみられており、19年3月期経常利益を98億円と見込む調査機関もある。(仁)

■エービーシー・マート <2670>  6,290円  +190 円 (+3.1%)  11:30現在
 エービーシー・マート<2670>が続伸している。5日の取引終了後に発表した11月度概況で、既存店売上高が前年同月比8.4%増と6カ月連続で前年実績を上回ったことが好感されている。北日本の降雪による冬物需要の高まりと、今期より取り組んだ「ブラックフライデーセール」の反響が大きく貢献し、今期に入って前年同月比で最高の伸びとなった。商品別ではスポーツシューズのほか、レザーシューズの販売が好調だった。なお、全店売上高は同8.3%増だった。

■ジャパンディスプレイ <6740>  207円  +6 円 (+3.0%)  11:30現在
 ジャパンディスプレイ<6740>が続伸、全般軟調相場のなか強さを発揮している。5日、関連会社のJOLEDが印刷方式で製造した有機ELパネルの出荷を開始したことを発表した。足もとの業績は低調ながら株価面では織り込みが進んでおり、今回発表した低コストの印刷方式は世界初の採用となることもあって、株価を強く刺激している。

■ハイデイ日高 <7611>  3,560円  +100 円 (+2.9%)  11:30現在
 ハイデイ日高<7611>が3日続伸し実質上場来高値を更新している。5日の取引終了後に発表した11月度の売上高速報で、既存店売上高が前年同月比2.4%増と2カ月ぶりに前年実績を上回ったことが好感されている。前月にマイナスに転じた客数が同0.4%増と小幅ながらプラスに転じたことに加えて、客単価も同2.0%増と上昇を維持した。なお、全店売上高は同6.2%増だった。

■サトーホールディングス <6287>  3,275円  +85 円 (+2.7%)  11:30現在
 サトーホールディングス<6287>が続伸している。同社は5日、JDAソフトウェアグループ(本社:米国アリゾナ州)と戦略的なパートナーシップを結んだことを明らかにした。JDAソフトウェアグループは、サプライチェーンや製造計画、小売計画、ストアオペレーション、およびコラボレーティブカテゴリマネジメントソリューションの大手プロバイダー。今回の提携は、国内プリンターメーカーとして初となるJDA公式ハードウエアパートナーおよび相互の販売協力を含むほか、JDAの倉庫管理システムや倉庫労務管理ソリューションをサトーのウェアラブル型倉庫内物流ナビソリューション「ヴィジュアル ウェアハウス」と組み合わせたパッケージソリューションを提供する。なお、両社はパッケージソリューションを19年3月までに、食品・飲料業界の大手メーカー5社への導出を目指すとしている。

■アンジェス <4563>  597円  +7 円 (+1.2%)  11:30現在
 アンジェス<4563>が3日ぶりに反発している。5日の取引終了後、エボラ出血熱対策医薬品としてカナダのサスカチュワン大学と共同で開発中の抗血清製剤について、マウスを使った動物試験の中間報告で良好な結果が得られたと発表しており、これを好感した買いが入っている。同社が開発を進めている抗血清製剤は、エボラ出血熱ウイルスのタンパク質をコードするDNAワクチンをウマに接種し、その血清に含まれる抗体を精製して利用する治療薬。今回の試験では、エボラウイルスに感染したマウスに実際に投与を行った結果、抗血清を投与した群では対照群に比べて死亡や体重減が抑制されるという効果を確認したという。同社では引き続き動物実験を行い、エボラ出血熱抗血清剤の早期実用化に向けて開発を進めるとしている。

■東京エレクトロン <8035>  20,295円  +180 円 (+0.9%)  11:30現在
 東京エレクトロン<8035>、SUMCO<3436>など半導体関連株が押し目買いに切り返している。前日の米国株市場ではNYダウは100ドルを超える下げをみせたが、エヌビディアやザイリンクスなどここまで売られていた半導体関連株には高くなる銘柄が多く、半導体銘柄で構成されるフィラデルフィア半導体株指数(SOX指数)も小幅ながら反発に転じた。これを受けて、東京市場でも半導体関連株への売り圧力が一服し下げ止まる動きをみせている。東エレクは11月27日以降大幅な調整を入れたとはいえ、時価は13週移動平均線を下回っておらず、現状は中期上昇トレンドを維持している。また、SUMCOについては現時点で13週移動平均線を18%も上方カイ離しており、上値指向の強さを映している。

■KLab <3656>  1,751円  +8 円 (+0.5%)  11:30現在
 5日、KLab <3656> がスマートフォン向けゲーム「キャプテン翼 ~たたかえドリームチーム~」のグローバル版である「Captain Tsubasa: Dream Team」を135以上の国と地域で配信を開始したと発表しており、これを好感する買いが向かった。同タイトルは、人気マンガ「キャプテン翼」を題材にした対戦型サッカーシミュレーションゲームで、英語、フランス語、ドイツ語、イタリア語、スペイン語、繁体字中国語の6言語に対応。日本版は6月13日にリリースし、すでに400万以上のダウンロード数を記録している。

■ジンズ <3046>  5,630円  +20 円 (+0.4%)  11:30現在
 ジンズ<3046>が続伸している。5日の取引終了後に発表した11月度の月次売上状況(速報)で、既存店売上高が前年同月比1.3%増と2カ月ぶりに前年実績を上回ったことが好感されている。10月26日に発売した元ピチカート・ファイヴの野宮真貴さんがプロデュースしたスタイリッシュなリーディンググラス「BIJIN READING GLASSES」や、11月9日に発売したムーミンシリーズを取り入れた「MOOMIN×JINS」といったコラボレート商品が売り上げを牽引。また、10月下旬から実施していたまとめ買いセールなどで販売本数が好調に推移したことも寄与した。なお、全店売上高は同5.2%増だった。同時に、フィリピンにおける事業展開の可能性を検討するため、現地小売大手のスエン・コーポレーションと事業展開に向けた覚書を締結したと発表した。フィリピンにおいてジンズブランドの商品を販売するポップアップストアを開設するとともに、製品の供給・販売などのフィリピンにおけるビジネスモデルの可能性の検討、さらに両社間の役割についての検討を推進するとしている。

■シーティーエス <4345>  831円  -129 円 (-13.4%)  11:30現在  東証1部 下落率2位
 5日、シーティーエス <4345> が自己株処分による300万株の売り出しと、オーバーアロットメントによる上限45万株の売り出しを実施すると発表したことが売り材料視された。売り出し株式数は最大で345万株と発行済み株式数の7.7%におよぶ規模とあって、株式の需給悪化が懸念された。売出価格は13日から18日までのいずれかの日に決定される。同時に発行済み株式数の3.1%にあたる140万株の自社株を消却すると発表したが買い材料視されなかった。

■アインホールディングス <9627>  7,160円  -440 円 (-5.8%)  11:30現在  東証1部 下落率6位
 アインホールディングス<9627>は大幅続落。5日の取引終了後、18年4月期の連結業績予想について、営業利益を166億円から180億円(前期比23.6%増)へ、純利益を89億円から92億円(同15.7%増)へ上方修正したが、営業利益で188億円前後を見込んでいた市場予想平均を下回ったことから、失望売りが出ているようだ。上方修正は、調剤薬局を展開する主力の医薬事業で、薬剤料単価が想定を上回って推移していることが寄与。また、物販事業で既存店が好調に推移していることや、医薬事業、物販事業ともに業務効率化の推進によるコスト低減が実現し、利益率が改善していることなども利益を押し上げるとしている。なお、売上高は2675億円(同7.8%増)の従来予想を据え置いている。また、同時に発表した第2四半期累計(5~10月)決算は、売上高1323億4200万円(前年同期比13.3%増)、営業利益83億6700万円(同65.7%増)、純利益44億1800万円(同54.7%増)だった。

■ディー・ディー・エス <3782>  619円  +100 円 (+19.3%) ストップ高   11:30現在
 ディー・ディー・エス<3782>はカイ気配スタートで大幅高。同社は指紋認証機器メーカーで独自技術に定評がある。5日取引終了後、人工知能(AI)技術を用いた指紋検索エンジンを開発したことを発表した。ハイブリッド指紋認証方式とディープラーニングの手法を組み合わせ「1対N認証」の高速化を実現、これを手掛かり材料に投機資金が流入する格好となった。

■アイビーシー <3920>  1,005円  +150 円 (+17.5%) ストップ高   11:30現在
 アイビーシー<3920>がストップ高。5日の取引終了後、ブロックチェーン技術を利用したIoT(モノのインターネット)デバイス向けセキュリティーサービス「kusabi(楔)」の実証実験を開始したと発表しており、これを好材料視した買いが入っている。「kusabi(楔)」は、ブロックチェーン技術による電子証明システムと独自のデバイスプロビジョニング技術(必要に応じてICTリソースを動的に割り当てる技術)により、ソフトウエアだけでIoTセキュリティーを実現する画期的なサービス。日本IBMのコンサルティング・サービスである「IBM Cloud Garage for Blockchain」を通じて、先進のソフトウエア技術を活用することで、製造コストや運用コストの増大といったIoTデバイス向けセキュリティーの課題を解決することで、ハードウエア依存モデルからの脱却を目指すとしている。

●ストップ高銘柄
 ALBERT <3906>  1,700円  +300 円 (+21.4%) ストップ高   11:30現在
 レイ <4317>  620円  +100 円 (+19.2%) ストップ高買い気配   11:30現在
 ジュンテンドー <9835>  1,009円  +150 円 (+17.5%) ストップ高   11:30現在
 など、5銘柄

●ストップ安銘柄
 アイケイ <2722>  4,800円  -1,000 円 (-17.2%) ストップ安   11:30現在
 以上、1銘柄

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