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【特集】大同工業 Research Memo(2):自動車・バイク・農業機械・福祉機器向けなど展開するグローバルチェーンメーカー

大同工 <日足> 「株探」多機能チャートより

■会社の概要・沿革

大同工業<6373>の創業は、1933年5月に遡る。当時の新家自転車製造(現・新家工業<7305>)を始めとする自転車関連会社3社によって、自転車のチェーンメーカーとして設立された。当時の自転車は、国産化こそ進んでいたものの、その主要部品であるチェーンに関しては輸入に頼っていた。そこで、チェーンについても国産化の機運が高まり、メーカーが共同して高性能なチェーンを生産する目的で設立されたのである。社名は、「国益に沿った事業展開を行う」とのビジョンに基づき、国益チエン株式会社と名付けられ、2年後に大同チエン株式会社、5年後に現在の社名である大同工業株式会社に変更された。

戦後は、自転車のチェーンだけではなく、コンベヤなど応用製品や自動車用のチェーン、バイク用のリム・ホイール、さらには農業機械、福祉機器など、新たな分野に積極的に進出。福田工場、動橋工場などの建設・稼動を通じて、今日の大同工業の礎を不動のものとし、創業の地である加賀地方における機械産業発展の一翼を担うまでになった。

同社の成長期においては、リム・ホイール、コンベヤなどが事業拡大に貢献。産業用のチェーンは一品一様を基本として、設計から完成まで一貫して手掛け、顧客のニーズに沿った製品を提供してきた。さらに、国内だけではなく、海外においても磨いた技術力を武器に全世界に展開。現在の主力であるバイクのチェーンに関しては、「D.I.D」は強力なブランドとなっており、世界的なチェーンメーカーとしての地位を築き上げている。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 水野 文也)

《HN》

 提供:フィスコ

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