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【市況】自律反発意識も短期筋の売り仕掛け警戒/オープニングコメント

日経平均 <日足> 「株探」多機能チャートより

 14日の日本株市場は、昨日の大幅な下げに対する自律反発が意識されよう。13日の米国市場は、税制改革法案を巡る先行き不透明感から売りが先行したが、その後は買い戻しの流れが広がった。シカゴ日経225先物清算値は大阪比85円高の22365円となり、インデックスに絡む売買から、買いが先行することになりそうだ。

 ただし、昨日の出来高が15億株台にとどまるなど、商いが膨らみづらい中で先物に振らされやすい面もある。昨日は大引け30分前辺りから225先物が下げ幅を広げる格好となり、これを受けてポジション調整の売りが強まるなか、終値ベースでは10月末以来の22400円を下回った。ナイト・セッションで一時22110円まで下げる場面もみられている。戻りの鈍さが意識される局面においては、短期筋の売り仕掛けに注意したいところであろう。

 日経平均の9日の乱高下によって、いったんはピーク感が意識されやすい状況であるため意外感はないものの、値幅が出やすい状況が続く可能性がありそうだ。物色は決算を手掛かりとした個別対応のほか、インデックスの影響を受けづらい、中小型株などへ資金がシフトしやすくなったと考えられる。(村瀬智一)
《AK》

 提供:フィスコ

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