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【材料】カドカワ---2Qは映像・ゲーム事業が好調、メディアミックス戦略を積極展開

カドカワ <日足> 「株探」多機能チャートより

カドカワ<9468>は9日、2017年3月期第2四半期(2017年4~9月)連結決算を発表した。売上高が前年同期比1.7%増の1,014.73億円、営業利益が同35.3%減の28.58億円、経常利益が同24.2%減の30.39億円、親会社株主に帰属する四半期純利益が同42.1%減の17.49億円となった。

Webサービス事業の売上高は前年同期比4.2%減の154.06億円、セグメント利益(営業利益)は同77.4%減の3.93億円となった。「ニコニコチャンネル」の有料登録者数は64万人まで増加したが、ポータルの収益の柱であるプレミアム会員が228万人に減少した。niconicoの新バージョン等の開発の先行投資が減益要因となった。

出版事業の売上高は前年同期比1.2%増の543.99億円、セグメント利益(営業利益)は同38.2%減の24億円となった。書籍は「君の名は。」の関連書籍をはじめとして大ヒット作が相次いだ前期比では減益となったが、電子書籍・電子雑誌は、好調を維持した。雑誌では、「レタスクラブ」が販売部数を伸長した。製造・物流一体の最新鋭工場の準備費用も減益要因。

映像・ゲーム事業の売上高は前年同期比7.0%増の230.71億円、セグメント利益(営業利益)は同44.1%増の18.89億円となった。映像では、劇場、海外版権、パッケージがいずれも好調だったアニメが業績を牽引し、スタジオ事業や映画の電子チケット販売が好調。ゲームでは、コンソールゲーム「DARK SOULS3」やアプリゲームの貢献が続き、「ダンガンロンパ」シリーズの旧作を中心に、Steamでの販売が想定を上回った。

2018年3月期通期の連結業績予想については、売上高が前期比3.1%増の2,120億円、営業利益が同31.1%減の58億円、経常利益が同16.3%減の62億円、親会社株主に帰属する当期純利益が同39.3%減の35億円とする期初計画を据え置いている。

《MW》

 提供:フィスコ

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