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【特集】U&C Research Memo(13):個人情報をハンドリングしない、本部のセキュリティは常に強固にする

U&C <日足> 「株探」多機能チャートより

■情報セキュリティ

情報セキュリティに対するユナイテッド&コレクティブ<3557>の基本的な考えは、個人情報を自社でハンドリングしない、本部のセキュリティは常により強固にするの2つである。

個人情報には顧客のものと社員のものとがある。予約情報など顧客の個人情報については、将来的に店頭で受け付けず、外部事業者のコールセンターを利用することで、同社自身で個人情報を扱わないようにする考えである。社員の個人情報については、本部の情報セキュリティを集中的に強化することにより、リスクを極小化する方針である。また、店頭における情報セキュリティは、クラウドサービスを利用することで、データをローカル端末に置かない仕組みになっている。このように現在、同社は情報セキュリティの環境を整備しているところである。

不特定多数の一般消費者向けという外食企業の業種的特徴から、インターネット上の書き込みやそれを要因とするマスコミ報道などによる風評被害が発生・拡散するおそれがある。従業員の教育を徹底することで顧客満足度を高めることが、一番のリスク回避策である。加えて、同社は定点観測システムを導入してインスタグラムやツイッターなどSNSをウォッチしている。本来は広告や、顧客のつぶやきなどをサービス改善などにフィードバックすることが目的のシステムだが、風評被害などのリスクを未然に防ぐことも可能と考えられる。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 宮田仁光)

《HN》

 提供:フィスコ

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