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【材料】クラレ後場上げ幅を拡大、自社株買い発表と第3四半期2ケタ営業増益を好感

クラレ <日足> 「株探」多機能チャートより
 クラレ<3405>が後場上げ幅を拡大し連日の年初来高値を更新。午後1時ごろに、130万株(発行済み株数の0.37%)、または30憶円を上限とする自社株買いを発表しており、これを好材料視した買いが入っている。取得期間は11月9日から12月29日までで、株主還元の強化および資本効率の向上を図るとともに、将来の機動的な資本政策を可能とするのが目的としている。

 また、同時に発表した第3四半期累計(1~9月)連結決算が、売上高3796億6300万円(前年同期比5.2%増)、営業利益584億1100万円(同11.1%増)、最終利益375億1200万円(同9.2%増)と2ケタ営業増益だったことも好材料視されているようだ。

 ポバール樹脂が米国市場を中心に販売量が増加したほか、メタクリルや炭素材料などの機能材料が好調に推移した。また、耐熱性ポリアミド樹脂が自動車用、コネクタ用、LED反射板用に数量を伸ばしたことも寄与した。

 なお、17年12月期の連結業績予想は、売上高のみ5300億円から5100億円(前期比5.1%増)へ下方修正し、営業利益750億円(同10.6%増)、純利益460億円(同13.9%増)は従来見通しを据え置いている。

出所:みんなの株式(minkabu PRESS)

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