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【市況】前場に注目すべき3つのポイント~ソフトバンクGの決算に関心

NYダウ <日足> 「株探」多機能チャートより

6日前場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。

■株式見通し:ソフトバンクGの決算に関心
■外資系証券の注文動向:差し引き380万株の買い越し
■前場の注目材料:東芝、パワー半導体増産、車向け、生産能力20%上げ

■ソフトバンクGの決算に関心

米雇用統計の結果を受けた米国市場の動向に影響を受ける格好となるが、10月雇用統計で失業率が低下し、非農業部門就業者数が回復したものの予想を下振れている。ただし、ISM非製造業景況指数や製造業受注指数が予想を上振れたことでNYダウ、ナスダックともに上昇し、シカゴ日経225先物清算値は22600円に乗せるなか、日経平均は連日で年初来高値を更新してこよう。

今週も引き続き主要企業の決算が続く。トヨタ<7203>など自動車や商社、不動産の主力処の発表が予定されている。また、本日はソフトバンクG<9984>が決算を予定しており、市場の関心が集まることになろう。ソフトバンクGについては、通信大手のスプリントとTモバイルUSの経営統合問題について、一時決裂したと思われていた経営統合を巡る協議が依然として進行中であるとの報道が伝えられている。

そのほか、海外ではピークは通過したものの、週後半には米半導体エヌビディアの決算が予定されており、これが大株主のソフトバンクGのほか、他のハイテクセクターや、自動運転、IoT(モノのインターネット)といった関連銘柄への手掛かり材料になる可能性はありそうだ。

ただし、これまでハイテク中心に主要企業に好決算が相次いでおり、これがセンチメントを明るくさせている面はある。しかし、決算ピークの中で支援材料となる好決算が続かないと、次第に慎重姿勢から利益確定の流れに向かわせる可能性がありそうだ。海外勢によるインデックスに絡んだ売買が上昇をけん引している一方、中小型株等については、引き続き手掛けづらさが意識されることも考えられよう

(株式部長・アナリスト 村瀬智一)


■外資系証券の注文動向:差し引き380万株の買い越し

朝の外資系証券5社経由の注文状況は、売り1000万株、買い1380万株、差し引き380万株の買い越しとの観測。

10月 27日(金):620万株の売り越し
10月 30日(月):170万株の買い越し
10月 31日(火):510万株の売り越し
11月 01日(水):450万株の売り越し
11月 02日(木):540万株の売り越し


■前場の注目材料

・NYダウは上昇(23539.19、+22.93)
・ナスダックは上昇(6764.44、+49.49)
・SOX指数は上昇、クアルコムへのM&A報道を材料視
・ドル円は1ドル114円05銭-15銭
・シカゴ日経225先物(22605、+125)
・日経平均は上昇(22539.12、+119.04)
・NY原油は上昇、(55.64、+1.10)
・ファナック、産業ロボット生産 累計50万台突破
・米アップル、7-9月売上高 過去最高
・米失業率、4.1%に改善

・東芝<6502>パワー半導体増産、車向け、生産能力20%上げ
・楽天<4755>広島市で駐車環境改善、商店街と連携協定
・日電波<6779>水晶発振器を発売、出力周波数安定度5倍


☆前場のイベントスケジュール

<国内>
・10:00  黒田日銀総裁が講演、同記者会見

<海外>
・特になし

《HT》

 提供:フィスコ

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