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【注目】話題株ピックアップ【昼刊】:新日無、九電工、コマツ

コマツ <日足> 「株探」多機能チャートより
■東邦チタニウム <5727>  1,017円  +108 円 (+11.9%)  11:30現在  東証1部 上昇率6位
 東邦チタニウム<5727>が急騰、約8カ月ぶりに年初来高値を更新している。27日の取引終了後、18年3月期の連結業績予想について、売上高を340億円から359億円(前期比15.0%増)へ、営業利益を24億円から30億円(同19.5%減)へ、純利益を21億円から26億円(同22.8%減)へ上方修正したことが好感されている。金属チタン製品や機能化学品の増販が売上高を押し上げた。また、機能化学品事業のコスト改善も利益の増額に貢献した。なお、三菱UFJモルガン・スタンレー証券では27日付のリポートで、「会社計画はチタン販売数量据え置きとみるが、上振れてくる可能性も出始めた」としている。

■新日本無線 <6911>  932円  +96 円 (+11.5%)  11:30現在  東証1部 上昇率8位
 新日本無線 <6911> が急反騰し、年初来高値を更新した。27日に発表した18年3月期上期(4-9月)の連結経常利益が前年同期比80.7%増の8.8億円に拡大して着地したことが買い材料視された。主力の電子デバイス製品で車載・産業機器向け半導体の販売が好調だったほか、マイクロ波製品も海外向け衛星通信用コンポーネントが大きく伸びた。円安進行で為替差損益が好転したことも大幅増益に貢献した。第1四半期は51.8%減益だっただけに、累計で増益に転じたことを好感する買いが向かった。

■九電工 <1959>  5,080円  +500 円 (+10.9%)  11:30現在  東証1部 上昇率9位
 九電工 <1959> が急反騰し、上場来高値を更新した。27日に発表した18年3月期上期(4-9月)の連結経常利益が前年同期比27.8%増の149億円に伸び、従来予想の130億円を上回って着地したことが買い材料視された。オリンピック関連工事や都市再開発の進展など建設需要が拡大するなか、設備工事や空調管工事を中心に手持ち工事が順調に進み、8.5%の増収を達成したことが寄与。受取保険金および配当金が増加した一方、営業外費用が減少したことも大幅増益の要因となった。

■ゲオホールディングス <2681>  1,864円  +162 円 (+9.5%)  11:30現在
 27日、ゲオホールディングス <2681> が18年3月期の連結経常利益を従来予想の90億円→135億円に50.0%上方修正。従来の0.4%減益予想から一転して49.3%増益見通しとなったことが買い材料視された。「ニンテンドースイッチ」本体やソフトなどの販売が想定以上に伸びることが寄与。リユース系店舗が堅調に推移していることも収益を押し上げる。さらに、備品消耗品費や販売促進費の削減による採算改善も上振れに貢献する。

■ゼンリン <9474>  3,665円  +310 円 (+9.2%)  11:30現在
 ゼンリン<9474>が急反発。27日の取引終了後、オランダの地図・位置情報サービス大手トムトム(アムステルダム)と、日本における高度でリアルタイムなトラフィックサービスを共同開発することで合意したと発表しており、これを好感した買いが入っている。トムトムの人工知能(AI)やマシンラーニング技術と、ゼンリングループの持つ精度の高い地図データベースや情報処理技術を融合することで、より正確な交通渋滞情報を提供するという。また、あらゆるIoT機器から得られる位置情報ビッグデータを相互に連携・活用した「地図エコシステム」を構築し、カーナビゲーション機能の充実、コネクテッドカー、自動運転など先端技術への活用なども目指すとしている。同社は同時に第2四半期累計(4~9月)連結決算を発表し、売上高260億1600万円(前年同期比5.0%増)、営業利益4億7000万円(前年同期3億7800万円の赤字)、純利益2億1300万円の黒字(同3億8700万円の赤字)と20日に発表した修正値に沿った形で着地した。なお、18年3月期通期業績予想は、売上高600億円(前期比3.8%増)、営業利益45億円(同6.3%増)、純利益27億円(同9.7%増)の従来見通しを据え置いている。

■フューチャー <4722>  1,132円  +93 円 (+9.0%)  11:30現在
 27日に決算を発表。「1-9月期(3Q累計)経常が41%増益で着地・7-9月期も2.2倍増益」が好感された。フューチャー <4722> が10月27日大引け後(16:30)に決算を発表。17年12月期第3四半期累計(1-9月)の連結経常利益は前年同期比40.7%増の35.7億円に拡大し、通期計画の45.2億円に対する進捗率は79.0%に達し、5年平均の71.1%も上回った。
  ⇒⇒フューチャーの詳しい業績推移表を見る

■エフ・シー・シー <7296>  2,775円  +215 円 (+8.4%)  11:30現在
 27日、エフ・シー・シー <7296> が18年3月期の連結税引き前利益を従来予想の100億円→138億円に38.0%上方修正。従来の12.4%減益予想から一転して20.9%増益見通しとなったことが買い材料視された。インドの二輪車用クラッチの販売が伸び、売上が計画を上回ることが寄与。円安による採算改善や為替差益の発生なども利益を押し上げる。なお、下期の想定レートは1ドル=105円→110円と円安方向に見直した。

■デサント <8114>  1,524円  +79 円 (+5.5%)  11:30現在
 デサント<8114>は大幅反発。午前10時40分ごろに発表した第2四半期累計(4~9月)連結決算は、売上高659億5900万円(前年同期比5.5%増)、営業利益33億9900万円(同1.1%減)、純利益24億4000万円(同8.9%減)と増収減益となったが、営業利益が従来予想の31億円を上回って着地しており、これを好感した買いが入っている。韓国で「ルコックスポルティフ」が苦戦したほか、在庫処分による粗利率の悪化や販管費の増加もあり、営業減益を余儀なくされたが、国内でアスレチックウエアの「デサント」などが好調に推移した。なお、18年3月期通期業績予想は、売上高1390億円(前期比5.7%増)、営業利益84億円(同0.2%減)、純利益57億円(同0.9%増)の従来見通しを据え置いている。

■ユナイテッドアローズ <7606>  4,365円  +175 円 (+4.2%)  11:30現在
 紳士・婦人衣料や雑貨セレクトショップを展開するユナイテッドアローズ<7606>は大幅反発し年初来高値を更新。同社は27日取引終了後、18年3月期の第2四半期累計(4~9月)連結業績予想の上方修正を発表した。売上高を686億8600万円から697億4000万円(前年同期比7.2%増)へ、営業利益を17億5000万円から30億2600万円(同76.5%増)へ、最終利益を5億7000万円から12億6800万円(同45.7%増)へそれぞれ増額した。売上高は、ネット通販が好調に推移したことや、連結子会社のコーエンの販売好調などにより、前回発表予想を上回る見込み。売上総利益率は、為替の影響に伴う仕入原価率の低減やコーエンでの値引き販売の縮小などにより、従来予想を上回る見込み。販管費率は、欠員の発生などがあるものの、ネット通販を含む既存店販売が堅調なことに伴う相対的な人件費率の低減や、たな卸資産の効率化に伴う関連コストの低減、その他固定費率の低減などにより、前回発表予想を下回る見込みだ。

■コマツ <6301>  3,800円  +123 円 (+3.4%)  11:30現在
 コマツ <6301> が大幅続伸し、年初来高値を更新した。27日、18年3月期の連結税引き前利益を従来予想の1410億円→2370億円に68.1%上方修正。従来の15.3%減益予想から一転して42.4%増益見通しとなったことが買い材料視された。中国をはじめとする建設機械需要の拡大やインドネシア向け鉱山機械の販売好調などが寄与する。円安効果も業績拡大を後押しする。なお、通期の想定レートは1ドル=105円→108円と円安方向に見直した。業績好調に伴い、今期の年間配当を従来計画の58円→72円(前期は58円)に増額修正したことも支援材料となった。

■コロナ <5909>  1,393円  +39 円 (+2.9%)  11:30現在
 コロナ<5909>は3日続伸。同社は27日取引終了後、18年3月期通期の連結業績予想の上方修正を発表した。売上高を810億円から819億円(前期比1.6%増)へ、営業利益を23億円から26億円(同17.1%増)へ、最終利益を19億円から21億円(同16.0%増)へそれぞれ増額した。上半期にルームエアコンの販売が見込みを上回り、寒冷地向けの石油暖房機の販売も好調に推移したほか、工場操業度および生産性の向上、原価低減活動や全社的な経費削減に取り組んだことで利益面の改善が進んだ。あわせて発表した第2四半期累計の連結決算は、売上高380億3400万円(前年同期比3.8%増)、営業利益7億800万円(同3.7倍)、最終利益6億4500万円(同3.1倍)だった。

■ニチイ学館 <9792>  1,209円  +31 円 (+2.6%)  11:30現在
 ニチイ学館<9792>が3日続伸。前週末27日の取引終了後、集計中の第2四半期累計(4~9月)連結業績について営業利益が従来予想の30億円から37億円(前年同期比4.5倍)へ、純利益が2億円から9億円(前年同期12億4000万円の赤字)へ上振れたようだと発表しており、これが好感されている。売上高は、介護部門における総合事業への移行に伴う介護予防サービス利用者の減少や、医療関連部門における営業戦略変更に伴う契約数の減少などで、従来予想の1459億円に対して1414億円(同2.6%増)と下振れたが、支店や事業現場主体の業務効率改善施策や、教育部門(語学)における地域アプローチに注力した効率的なプロモーション展開などが奏功し利益は上振れたとしている。

■日ダイナミク <4783>  995円  +150 円 (+17.8%) ストップ高買い気配   11:30現在
 27日、日本コンピュータ・ダイナミクス <4783> [JQ]が18年3月期の連結経常利益を従来予想の6億円→7.9億円に31.7%上方修正。増益率が80.2%増→2.4倍に拡大し、従来の10期ぶりの過去最高益予想をさらに上乗せしたことが買い材料視された。上期に自治体向け駐輪場運営システムの大型案件を獲得したほか、駐輪場利用料収入が伸びることが寄与。ITサポート&サービス事業の拡大で先行投資費用の回収が進み、採算が急改善することも上振れに貢献する。

■イソライト工業 <5358>  1,038円  +150 円 (+16.9%) ストップ高買い気配   11:30現在
 27日、イソライト工業 <5358> が18年3月期の連結経常利益を従来予想の18.1億円→29億円に60.2%上方修正。従来の13.2%減益予想から一転して39.0%増益を見込み、2期連続で最高益を更新する見通しとなったことが買い材料視された。主力の耐火断熱材を中心に新製品を含む高付加価値品の販売が想定より伸びることが寄与。コスト削減の進展も利益を押し上げる。業績上振れに伴い、今期の年間配当を従来計画の6円→8円(前期は6円)に増額修正したことも支援材料。さらに、前日終値ベースの予想PERが17.9倍→11.0倍に急低下し、割安感が強まったことも買いに拍車を掛けた。

■三社電機製作所 <6882>  1,105円  +150 円 (+15.7%) ストップ高   11:30現在
 27日、三社電機製作所 <6882> [東証2]が18年3月期の連結経常利益を従来予想の5.5億円→12.5億円に2.3倍上方修正。増益率が2.5倍→5.8倍に拡大する見通しとなったことが買い材料視された。中国を中心とする半導体モジュールの好調継続に加え、主力の金属表面処理用電源も電子部品向けに販売が伸びることが寄与。前日終値ベースの予想PERは30.8倍→14.6倍に急低下し、割高感がなくなったことも買いに拍車を掛けた。

●ストップ高銘柄
 セメダイン <4999>  880円  +150 円 (+20.6%) ストップ高   11:30現在
 日本ファルコム <3723>  1,143円  +150 円 (+15.1%) ストップ高   11:30現在
 など、5銘柄

●ストップ安銘柄
 なし

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