市場ニュース

戻る
 

【注目】話題株ピックアップ【昼刊】:豊和工、三栄建築、ドトル日レス

豊和工 <日足> 「株探」多機能チャートより
■豊和工業 <6203>  2,504円  +408 円 (+19.5%)  11:30現在  東証1部 上昇率3位
 豊和工業<6203>が400円を超える上昇で3連騰、連日で年初来高値を更新しているほか、石川製作所<6208>も反発し4000円大台を回復するなど防衛関連株の一角に買いが向かっている。米国と韓国がきょうから合同演習行うため、北朝鮮がこれに対抗して軍事的な威嚇行為を行う可能性が懸念されており、地政学リスクの思惑から買いが向かっている。両銘柄とも投資ファンドのブラックロック・ジャパンの大量保有が明らかとなっており、これを拠りどころとする投機筋の買いも誘導している。

■三栄建築設計 <3228>  2,481円  +324 円 (+15.0%)  11:30現在  東証1部 上昇率5位
 三栄建築設計<3228>が大幅高で、上場来高値を更新した。同社は13日取引終了後に、18年8月期通期の連結業績予想を公表。営業利益見通しを104億7700万円(前期比10.3%増)としたほか、年間配当計画を前期比4円増配の48円としたことが好感されているようだ。売上高予想は1171億1100万円(同16.4%増)。主力の不動産販売事業では、強みである都心エリアでの木造3階建ての企画や設計力・施工監理力を生かして付加価値の高い住宅の供給に注力するとしている。

■ドトル日レス <3087>  2,696円  +243 円 (+9.9%)  11:30現在
 13日、ドトール・日レスホールディングス <3087> が発行済み株式数の7.11%にあたる360万株(金額で84億6383万円)を上限に自社株TOB(株式公開買い付け)を実施すると発表したことが買い材料視された。需給改善や株式価値の向上といった株主還元が好感されたほか、株価浮揚策としてもポジティブに受け止められた。公開買い付け期間は10月16日から11月13日まで。買い付け価格は13日終値を4.16%下回る2351円。第3位株主のバードフェザーリンクが保有株の全てを売却する意向を示したことに対応する。併せて決算を発表。18年2月期上期(3-8月)の連結経常利益が前年同期比7.9%増の63.4億円に伸びて着地したことも支援材料。

■島忠 <8184>  3,180円  +250 円 (+8.5%)  11:30現在
 13日、島忠 <8184> が発行済み株式数(自社株を除く)の4.3%にあたる200万株(金額で60億円)を上限に自社株買いを実施すると発表したことが買い材料視された。需給改善や株式価値の向上といった株主還元が好感されたほか、株価浮揚策としてもポジティブに受け止められた。買い付け期間は10月16日から18年2月28日まで。また、発行済株式総数の6.8%にあたる350万株を10月31日付で消却する。

■高砂熱学工業 <1969>  2,031円  +137 円 (+7.2%)  11:30現在
 13日、高砂熱学工業 <1969> が18年3月期上期(4-9月)の連結経常利益を従来予想の43億円→72億円に67.4%上方修正。増益率が11.3%増→86.3%増に拡大する見通しとなったことが買い材料視された。上期業績の上方修正は8月に続き、2回目。首都圏を中心とした大型再開発関連の設備工事が順調に進んだうえ、採算重視の受注や生産性向上に取り組んだことも上振れに貢献した。なお、通期の経常利益は従来予想の120億円(前期は134億円)を据え置いた。

■ベクトル <6058>  1,552円  +97 円 (+6.7%)  11:30現在
 13日に決算を発表。「上期経常が51%増益で着地・6-8月期も37%増益」が好感された。ベクトル <6058> が10月13日大引け後(15:00)に決算を発表。18年2月期第2四半期累計(3-8月)の連結経常利益は前年同期比51.0%増の13.4億円に拡大したが、通期計画の30億円に対する進捗率は44.7%となり、5年平均の41.8%とほぼ同水準だった。
  ⇒⇒ベクトルの詳しい業績推移表を見る

■四国化成工業 <4099>  1,804円  +80 円 (+4.6%)  11:30現在
 四国化成工業 <4099> が大幅続伸し、上場来高値を更新した。同社は13日、18年3月期上期(4-9月)の連結経常利益を従来予想の34億円→42.2億円に24.1%上方修正。従来の5.2%減益予想から一転して17.7%増益を見込み、2期ぶりに上期最高益を更新する見通しとなったことが買い材料視された。電子化学材料などのファインケミカルが伸びたほか、建材事業でエクステリアの販売が好調だったことが寄与。円安による収益押し上げ効果も収益上振れに貢献した。なお、通期の経常利益は従来予想の74億円(前期は82.9億円)を据え置いた。

■アダストリア <2685>  2,594円  +84 円 (+3.4%)  11:30現在
 カジュアル衣料店をショッピングセンター内中心に展開するアダストリア<2685>は反発。業績面での悪材料出尽くしで反発基調となっている。同社は9月29日に18年2月期の連結業績予想について、売上高を2330億円から2305億円(前期比13.2%増)へ、経常利益を149億円から135億円(同10.7%減)へ下方修正した。上期に一部のブランドで夏物セールが盛り上がりに欠け、在庫消化のために値下げ率が上昇したことなどが要因としている。18年2月期第3~4四半期(17年9月~18年2月)について、引き続き厳しい消費環境が予想されるものの、商品の仕入れをより精緻にコントロールして値下げ率上昇を抑制することで、期初に予想した下期業績達成を目指すとしている。株価は、業績下方修正発表の翌日急落したものの、その後は復調トレンドにある。PER11倍台と株価指標面でも割安水準にある。

■HIOKI <6866>  2,549円  +71 円 (+2.9%)  11:30現在
 HIOKI <6866> が大幅続伸し、連日で年初来高値を更新した。13日に発表した17年12月期第3四半期累計(1-9月)の連結経常利益が前年同期比43.2%増の20.5億円に拡大して着地したことが買い材料視された。スマートフォンの高機能化や自動車業界におけるEV転換、自動制御の導入の進展を背景に、電子計測器などの販売が好調で13.2%の大幅増収を達成したことが寄与。引き続き生産性向上に取り組んだことも利益拡大に貢献した。通期計画の23億円に対する進捗率は89.4%に達しており、通期業績の上振れを期待する買いが向かった。

■ソフトバンクグループ <9984>  10,035円  +178 円 (+1.8%)  11:30現在
 ソフトバンクグループ<9984>が5日続伸。13日に一時17年ぶりに1万円台をつけたが、この日も再度1万円に乗せている。14日付の日本経済新聞は、「ソフトバンクグループは傘下で米携帯電話4位のスプリントと同3位のTモバイルUSを経営統合させる方向で、Tモバイル親会社の独ドイツテレコムと大筋合意した」と報じた。両社の統合が進めば、米通信業界の再編が進み同業界大手に肩を並べる規模となることを好感する買いが流入している。13日の米株式市場で、出資先のエヌビディアなどが上昇していることも評価されている。

■野村ホールディングス <8604>  659.8円  +11.3 円 (+1.7%)  11:30現在
 野村ホールディングス<8604>が4日続伸で26週移動平均線とのマイナスカイ離を解消、大和証券グループ本社<8601>は4日続伸で同移動平均線を明確に上抜いてきた。ここ全体相場が上値追い態勢を強め、日経平均株価は商いを伴い21年ぶりの高値圏に浮上、これが出遅れる証券株にリターンリバーサル狙いの投機資金を誘っている。外国人買いも復活するなかで、手数料収入の拡大や投信など運用成績の向上に期待した買いが優勢、10時20分現在、証券セクターは業種別値上がり率で首位を争う状況にある。

■日本郵船 <9101>  2,402円  +32 円 (+1.4%)  11:30現在
 日本郵船<9101>、商船三井<9104>、川崎汽船<9107>など海運株が一斉高に買われている。鉄鉱石や石炭、穀物などを運ぶばら積み船市況の総合的な値動きを表すバルチック海運指数が前週末時点で27ポイント高の1485と8日続伸、9月25日以来の1500台回復を目前にとらえており、同指数と株価連動性の高い海運株に買いが集まっている。特に低位の玉井商船<9127>は一時15.3%高と続急伸、前週末ときょうの2日間で54.7%高と株価を急変貌させている。

■日経レバ <1570>  18,270円  +230 円 (+1.3%)  11:30現在
 NEXT FUNDS日経平均レバレッジ・インデックス連動型上場投信<1570>が10連騰で一時前日比310円高の1万8350円まで上値を伸ばし、この間の上昇率は10%を超えた。同銘柄は日経平均株価に連動するETFでボラティリティは2倍の値動きを想定しており、個人投資家の短期資金などを中心に高水準の物色人気を集めている。きょうは10時30分現在、売買代金で500億円を超え、全市場ベースで2位の任天堂<7974>を大きく引き離し断トツとなっている。

■国際石油開発帝石 <1605>  1,170円  +12.5 円 (+1.1%)  11:30現在
 国際石油開発帝石<1605>、日本海洋掘削<1606>、石油資源開発<1662>など資源開発関連株やJXTGホールディングス<5020>、昭和シェル石油<5002>など石油株が高く、業種別騰落率でも値上がり上位に食い込んでいる。前週末のWTI原油先物価格は85セント高の1バレル=51ドル45セントまで上昇、9月29日以来終値ベースで約3週間ぶりの高値に浮上している。これを受け、原油高が収益メリットとなる資源開発および石油元売りセクターは買いを引き寄せている。

■日本伸銅 <5753>  1,940円  +400 円 (+26.0%) ストップ高買い気配   11:30現在
 13日、日本伸銅 <5753> [東証2]が18年3月期の経常利益(非連結)を従来予想の5億円→7.5億円に50.0%上方修正。減益率が34.5%減→1.7%減に縮小する見通しとなったことが買い材料視された。主原材料である銅相場の上昇に加え、高付加価値品の販売が想定より増加することが寄与。前日終値ベースの予想PERが10.4倍→6.6倍に急低下し、割安感がさらに強まったことも買いに拍車を掛けた。

■エスケイジャパン <7608>  389円  +80 円 (+25.9%) ストップ高   11:30現在
 13日、エスケイジャパン <7608> が決算を発表。18年2月期上期(3-8月)の連結経常利益は前年同期比46.5%増の1億4500万円に拡大して着地したことが買い材料視された。「ポケットモンスター」などのゲーム関連キャラクター商品の販売が好調だったことが寄与。自社キャラクター「忠犬もちしば」の本格展開による採算向上も大幅増益に貢献した。通期計画の8000万円を既に81.3%も上回っており、業績上振れを期待する買いが向かった。

●ストップ高銘柄
 倉庫精練 <3578>  214円  +50 円 (+30.5%) ストップ高   11:30現在
 サムライJP <4764>  2,880円  +500 円 (+21.0%) ストップ高   11:30現在
 旭化学工業 <7928>  676円  +100 円 (+17.4%) ストップ高   11:30現在
 など、8銘柄

●ストップ安銘柄
 なし

株探ニュース

株探からのお知らせ

    日経平均