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【注目】話題株ピックアップ【昼刊】:スターマイカ、合同鉄、Vコマース

スターマイカ <日足> 「株探」多機能チャートより
■スター・マイカ <3230>  1,821円  +145 円 (+8.7%)  11:30現在  東証1部 上昇率5位
 スター・マイカ <3230> が大幅反発し、年初来高値を更新した。9月29日発表した17年11月期第3四半期累計(16年12月-17年8月)の連結経常利益が前年同期比61.2%増の28.1億円に拡大して着地したことが買い材料視された。インベストメント事業で利益率の高い物件を早期売却したことが寄与し、大幅増益を達成した。業績好調に伴い、通期の同利益を従来予想の27.2億円→30億円に10.3%上方修正。増益率が5.7%増→16.6%増に拡大し、従来の3期連続での過去最高益予想をさらに上乗せした。併せて、今期の年間配当を従来計画の38円→41.5円(前期は46円)に増額修正したことも支援材料となった。

■合同製鐵 <5410>  2,257円  +150 円 (+7.1%)  11:30現在  東証1部 上昇率9位
 9月29日、合同製鐵 <5410> が18年3月期上期(4-9月)の連結最終利益を従来予想の7億円→20億円に2.9倍上方修正。従来の41.5%減益予想から一転して67.2%増益見通しとなったことが買い材料視された。保有する投資有価証券の売却に伴い、売却益8.1億円が発生することが最終利益を大きく押し上げる。鋼材価格の引き上げやコスト削減の進展なども上振れに貢献する。

■バリューコマース <2491>  891円  +55 円 (+6.6%)  11:30現在  東証1部 上昇率10位
 バリューコマース<2491>が大幅高で新値追い、前週末に商い急増のなか一時18.5%高と急騰、大引け週末特有の手仕舞い売りで伸び悩んだものの、きょう改めて買い直される展開となった。同社はネット広告を展開しており、好採算案件の拡大で業績は急回復歩調にある。ネット広告分野では“非運用型広告”の成長が鈍化する一方で、閲覧者の属性や行動履歴を分析して効果的な広告が表示されるアドテクノロジーを駆使した“運用型広告”市場が拡大しており、アフィリエイト分野でトップクラスの実力を有する同社にとっても追い風が強い。17年12月期経常利益を従来計画の11億円から19億2000万円予想に大幅増額修正してマーケットの注目を集めたが、来期以降の成長にも期待がかかっている。

■JCRファーマ <4552>  3,650円  +190 円 (+5.5%)  11:30現在
 JCRファーマ<4552>が大幅4日続伸し年初来高値を更新した。SMBC日興証券が9月29日付で投資評価「1」、目標株価4200円で新規にカバレッジを開始したことが好材料視されているようだ。同証券によると、株式市場はJ-Brain-Cargo+ライソゾーム病のパイプラインの戦略優位性を軽視していると指摘。17年後半にも行われる見通しのJR-141 のP1/2試験中間データ発表とともに注目が集まり、市場での評価が高まると判断しているという。また、同社の新たな資本提携先となるメディパルホールディングスは同社の研究開発方針には関与せず、流通面や米国での開発に必要なCRO(医薬品開発受託機関)などについてアドバイスをするもようで、米国での両社のシナジーに期待したいともしている。また、9月29日の取引終了後に、会社側がファブリー病治療酵素製剤(開発番号「JR-051、遺伝子組換えα-ガラクトシダーゼA)の製造販売承認申請を、同日付で厚生労働省に行ったとあわせて発表しており、これも好材料視されているようだ。

■ネクステージ <3186>  2,083円  +103 円 (+5.2%)  11:30現在
 ネクステージ <3186> が急反発し、上場来高値を更新した。9月29日、同社は17年11月期の連結経常利益を従来予想の24億円→32億円に33.3%上方修正。増益率が15.1%増→53.4%増に拡大し、従来の3期連続での過去最高益予想をさらに上乗せしたことが買い材料視された。主力の中古車販売店で販売台数と単価がともに伸び、売上が計画を18.0%も上回ることが寄与。付帯商品の収益改善に加え、車検台数や買取台数の増加も利益上振れに貢献する。

■三井住友建設 <1821>  679円  +29 円 (+4.5%)  11:30現在
 三井住友建設<1821>は6日続伸で、新値追いとなった。同社は9月29日に、スリランカで建築、土木の日本政府開発援助(ODA)建設工事を相次いで受注したと発表。これが買い手掛かりとなっているようだ。受注したのはジャフナ大学農学部研究研修複合施設設立計画(請負金額は約10億円)と、ケラニ河新橋建設事業(請負金額はJV総額で約69億円)。同国への進出は同社にとって約8年ぶりとなる。

■ラクス <3923>  2,162円  +92 円 (+4.4%)  11:30現在
 9月29日、ラクス <3923> [東証M] が18年3月期上期(4-9月)の連結経常利益を従来予想の3.5億円→4.5億円に29.4%上方修正。従来の12.8%減益予想から一転して12.8%増益見通しとなったことが買い材料視された。主力の経費精算システム「楽楽精算」を中心としたクラウド事業が好調で、売上が計画を上回ったことが寄与。積極的な成長投資を継続しているものの、採用環境激化を背景に人件費の未消化が発生したことなども利益上振れの要因となった。なお、通期の経常利益は従来予想の11.7億円(前期は9.7億円)を据え置いた。

■ヒトコム <3654>  1,981円  +82 円 (+4.3%)  11:30現在
 ヒト・コミュニケーションズ<3654>が4日続伸。同社は9月29日取引終了後に、前17年8月期通期の連結業績予想を修正。6月30日にEC業務支援サービス事業などを手掛けるビービーエフ(東京都千代田区)を子会社化した効果により、売上高予想を従来の302億7000万円から347億7000万円(前の期比20.6%増)に引き上げた。一方、取得費用などにより各利益への影響は軽微とし、営業利益予想29億6000万円(同5.6%増)、経常利益予想29億6500万円(同5.5%増)、純利益予想17億4000万円(同11.4%増)は従来通り据え置いている。

■ミルボン <4919>  7,110円  +280 円 (+4.1%)  11:30現在
 ミルボン<4919>が大幅3日続伸し、実質上場来高値を更新した。9月29日の取引終了後に発表した第3四半期累計(16年12月21日~17年9月20日)連結決算が、売上高228億3900万円(前年同期比6.6%増)、営業利益38億9400万円(同1.3%増)、純利益31億3600万円(同32.3%増)と増収増益となり、通期目標の達成に向けて順調に推移していることが好感されている。ヘアケア用剤部門がプレミアムブランドを中心に売り上げが順調に回復していることに加えて、染毛剤部門で若年層向け新商品が好評となっていることが寄与した。また、中国や韓国をはじめとして東アジアや東南アジア事業が順調に伸長していることも貢献した。なお、17年12月期通期業績予想は、売上高327億円、営業利益55億5000万円、純利益35億8000万円の従来見通しを据え置いている。

■トーカイ <9729>  4,940円  +140 円 (+2.9%)  11:30現在
 トーカイ<9729>が大幅反発。午前11時ごろ、TDK<6762>と医療・介護を中心としたデジタルヘルスケアビジネスの拡大発展を目指して業務提携することで合意したと発表しており、これを好材料視した買いが入っている。トーカイでは、生体センサー機能を備えたリストバンド型IoTウエアラブル機器を活用して、主に高齢者を対象とした24時間遠隔モニタリングシステムの実用化を進めているが、TDKと業務提携しセンサーデバイスなどの供給を受けることで、バイタルデータ24時間遠隔モニタリングシステムの早期実現を目指すという。また、これに伴うデータ収集・分析・異常アラートの検出を目的とした専用アプリケーションの共同開発も進めるとしている。

■日本カーボン <5302>  4,500円  +105 円 (+2.4%)  11:30現在
 日本カーボン<5302>に注目したい。同社は炭素製品大手。ファインカーボンが太陽電池や半導体向けに好調。人造黒鉛電極も価格下落が収束しつつある。同社は17年12月期の連結営業損益を10億円から13億円の黒字(前期は6億6300万円の赤字)へ増額修正した。合理化効果も表面化しており、市場には同14億円前後への再増額期待が強い。また炭化ケイ素連続繊維「ハイニカロン」は航空関連の需要拡大が見込める。足もとでは、電気自動車(EV)絡みで注目を集めるリチウムイオン電池負極材も順調に伸びている。業績は好調であり、株価は年初来高値更新から5000円乗せを意識する一段高基調が見込める。(地和)

■グリー <3632>  787円  +18 円 (+2.3%)  11:30現在
 グリー<3632>が3日ぶりに反発した。この日の寄り前に、集計中の第1四半期(7~9月)連結業績について、売上高が従来予想の205億円から215億円(前年同期比44.2%増)へ、営業利益が15億円から25億円(同1.7%減)へ、純利益が10億円から15億円(同86.1%減)へ上振れたようだと発表しており、これを好感した買いが入っている。会社側によると、ゲーム・エンタメ事業が好調に推移したことに加えて、コストコントロールによる費用削減が進行したことが寄与したとしている。

■横浜ゴム <5101>  2,368円  +48 円 (+2.1%)  11:30現在
 横浜ゴム<5101>が3日ぶりに反発し、年初来高値を更新した。SMBC日興証券が9月29日付で、投資評価「2」を継続しつつ、目標株価を2200円から2500円へ引き上げたことが好材料視されているようだ。フィリピン工場の火災の影響を勘案した一方、値上げ効果や原材料価格下落などの影響で、17年12月期の営業利益予想を510億円から530億円(会社予想500億円)へ、また、18年12月期予想を同570億円から590億円へ引き上げたことが要因としている。

■東京エレクトロン <8035>  17,390円  +110 円 (+0.6%)  11:30現在
 東京エレクトロン<8035>が4連騰、主力輸出株全般が冴えないなか、年初来高値圏で売り物をこなし頑強な展開をみせている。米国株市場ではここにきてインテルが高値追いとなっているほか、前週末はエヌビディアやザイリンクスも買い優勢となるなど半導体関連株が強い動きをみせた。前週末時点で、半導体銘柄で構成されるフィラデルフィア半導体株指数(SOX指数)は3日続伸となり、2001年以降の最高値圏を走っている。東京市場でも半導体関連株への見直し機運が台頭しており、東エレクはその象徴株として買われている。

■アダストリア <2685>  2,362円  -178 円 (-7.0%)  11:30現在  東証1部 下落率2位
 アダストリア<2685>は大幅反落。9月29日の取引終了後、18年2月期の連結業績予想について、売上高を2330億円から2305億円(前期比13.2%増)へ、営業利益を150億円から135億円(同9.5%減)へ、純利益を119億円から110億円(同5.0%減)へ下方修正したことが嫌気されている。上期に一部のブランドで夏物セールが盛り上がりに欠け、在庫消化のために値下げ率が上昇したことなどが要因としている。なお、同時に発表した第2四半期累計の連結決算は売上高1077億9300万円(前年同期比10.3%増)、営業利益40億3300万円(同49.9%減)、純利益50億3700万円(同3.9%増)だった。

■日本プロセス <9651> 1,718円 +300 円 (+21.2%) ストップ高買い気配 11:30現在
 9月29日、日本プロセス <9651> [JQ]が11月30日現在の株主を対象に1→2の株式分割を実施すると発表した。最低投資金額が現在の2分の1に低下することから、株式流動性の向上と投資家層の拡大を期待する買いが向かった。併せて、18年5月期上期(6-11月)の連結経常利益を従来予想の1.9億円→2.8億円に47.4%上方修正。増益率が26.7%増→86.7%増に拡大する見通しとなったことや、発行済み株式数の7.4%にあたる42万2674株の自社株消却を実施すると発表したことも買いに拍車を掛けた。

●ストップ高銘柄
 テックポイント・インク <6697>  1,672円  +300 円 (+21.9%) ストップ高買い気配   11:30現在
 日本プロセス <9651>  1,718円  +300 円 (+21.2%) ストップ高買い気配   11:30現在
 トーヨーアサノ <5271>  3,395円  +504 円 (+17.4%) ストップ高   11:30現在
 ミタチ産業 <3321>  1,060円  +150 円 (+16.5%) ストップ高買い気配   11:30現在
 大興電子通信 <8023>  1,099円  +150 円 (+15.8%) ストップ高   11:30現在
 など、5銘柄

●ストップ安銘柄
 なし

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