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【市況】前場に注目すべき3つのポイント~ソフトバンクGとファーストリテが日経平均をけん引

日経平均 <日足> 「株探」多機能チャートより

20日前場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。

■株式見通し:ソフトバンクGとファーストリテが日経平均をけん引
■外資系証券の注文動向:差し引き1270万株の買い越し
■前場の注目材料:三菱UFJFG、9500人分の仕事自動化


■ソフトバンクGとファーストリテが日経平均をけん引

20日の日本株市場は、前日の大幅上昇の反動や経済イベントを控え、高値圏でのこう着感の強い相場展開になりそうだ。19日の米国市場は上昇し、NYダウは連日で最高値を更新している。ただし、連邦公開市場委員会(FOMC)の発表を見極めたいとの思惑から上値の重い展開となった。シカゴ日経225先物清算値は大阪比変わらずの20150円。円相場は1ドル111円55銭辺りで推移している。

日経平均は価格帯別出来高が積み上がっていた20000-20200円のレンジを突破し、年初来高値を更新した。テクニカル面ではさすがに過熱感が警戒されてくるほか、FOMCの結果を見極めたいとのムードもあり、やや利食い優勢の展開になりやすいだろう。シグナルが好転するも過熱感が指摘されやすいため、まずは上値抵抗だった20000-20200円のレンジを支持線として固めておきたいところである。

物色としては、米国市場では長期金利の上昇で金融セクターが選好されており、この流れを引き継ぐ展開が期待されよう。また、米スプリントとTモバイルUSは合併した場合、新会社の経営権をTモバイルの親会社であるドイツテレコムが持つことで合意したと、事情に詳しい関係者の話としてメディアが伝えている。これを受けてスプリントが6.7%高、TモバイルUSは5.8%高となり、ソフトバンクG<9984>への波及が意識される。その他、ファーストリテ<9983>には、国内証券による投資判断の格上げが観測されている。指数インパクトの大きい両社の上昇が、日経平均をけん引する格好にもなりそうだ。

(株式部長・アナリスト 村瀬智一)


■外資系証券の注文動向:差し引き1270万株の買い越し

朝の外資系証券5社経由の注文状況は、売り480万株、買い1750万株、差し引き1270万株の買い越しとの観測。

09月12日(火):40万株の買い越し
09月13日(水):10万株の売り越し
09月14日(木):70万株の買い越し
09月15日(金):300万株の買い越し
09月19日(火):130万株の買い越し


■前場の注目材料

・NYダウは上昇(22370.80、+39.45)連日で最高値更新
・半導体SOX指数は上昇、(1164.98、+4.08)
・ナスダックは上昇(6461.32、+6.68)
・ドル円は1ドル111円55銭-60銭
・日経平均、年初来高値更新で一気に需給改善
・7月の普通鋼鋼材受注量、6ヶ月ぶりプラス
・基準地価、全国の商業地が2年連続上昇

・三菱UFJFG<8306>、9500人分の仕事自動化
・東京海上<8766>、海外の大災害への保険金、支払い早く
・リミックスポイント<3825>、仮想通貨で電力割引、1~3%安に
・DMG森精<6141>、中小工場向け産業用IoT基盤提供、独社らと合弁会社設立
・パイオニア<6773>、蘭地図会社ヒアと資本提携、自動運転用地図を高度化
・富士通<6702>、音響センシング活用、24時間見守りサービス、介護施設に納入


☆前場のイベントスケジュール

<国内>
・10:00  銅電線出荷統計(8月)
・10:00  伸銅品出荷統計(8月)

<海外>
・特になし

《HT》

 提供:フィスコ

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