市場ニュース

戻る
 

【注目】話題株ピックアップ【昼刊】:FDK、旭ダイヤ、さくらネット

FDK <日足> 「株探」多機能チャートより
■FDK <6955>  284円  +43 円 (+17.8%)  11:30現在
 FDK<6955>が続急騰で年初来高値を連日更新、時価は長期波動の上値の要衝であった2014年7月につけた高値260円を上抜き、実質的な青空圏に浮上している。選択と集中で成長分野に経営資源の注入を図る富士通グループにおいて、極めて市場拡大余地の大きい車載向け2次電池分野を担当するのが同社で、株価も急速に見直し途上にある。富士通研究所と共同で開発している全固体リチウム電池の今後の展開にも思惑が募っている。

■旭ダイヤモンド工業 <6140>  1,124円  +125 円 (+12.5%)  11:30現在  東証1部 上昇率2位
 旭ダイヤモンド工業 <6140> が続急騰し、年初来高値を更新した。同社は15日、18年3月期の連結経常利益を従来予想の19.1億円→32.2億円に68.6%上方修正。従来の35.1%減益予想から一転して9.3%増益見通しとなったことが買い材料視された。電子・半導体や自動車、機械メーカー向け工具の販売が想定以上に伸びることが寄与。業績上振れに伴い、今期の上期配当を従来計画の3円→6円に増額したことも支援材料となった。なお、年間配当は13円になる。

■ベルーナ <9997>  1,109円  +84 円 (+8.2%)  11:30現在  東証1部 上昇率6位
 ベルーナ<9997>が4日ぶりに反発している。同社は15日取引終了後に、8月度の月次売上高(速報値)が前年同月比10.6%増になったと発表。13カ月連続で前年実績を上回り、前月の伸び率(7.0%増)から拡大したことが好感されているようだ。店舗販売事業がアパレルおよび和装ともに好調で同20.4%増と大きく伸びたほか、ファイナンス事業(同16.8%増)や専門通販事業(同11.6%増)なども堅調だった。

■さくらインターネット <3778>  876円  +57 円 (+7.0%)  11:30現在
 15日、さくらインターネット <3778> が18年3月期上期(4-9月)の連結経常利益を従来予想の6500万円→2億円に3.1倍上方修正。減益率が87.1%減→60.4%減に縮小する見通しとなったことが買い材料視された。今期から開始したIoTサービスでモジュール販売が伸び悩み、売上は計画を下回るものの、サーバー設備の更新による効率化に加え、データセンター拠点集約化による賃借料の削減時期が想定より早まることが利益上振れの要因となる。

■JPホールディングス <2749>  374円  +21 円 (+6.0%)  11:30現在
 JPホールディングス<2749>が出来高を膨らませて続伸、年初来高値更新となった。同社は認可・認証保育所など保育施設を運営する子育て支援の業界最大手。安倍晋三首相は28日召集の臨時国会の冒頭で衆院解散の意向を固めたことが伝わっており、解散・総選挙は10月10日公示、22日投開票の日程で行われる可能性が高まった。そのなか、2019年10月の消費増税を予定通り行い、その引き上げ分を教育無償化や社会保障制度の見直しにあてることを自民党公約に盛り込む方針が報じられている。幼児教育や保育の無償化に対する期待も高まるなか、関連銘柄の代表格である同社株を買う動きを誘発している。

■TOKYO BASE <3415>  5,880円  +280 円 (+5.0%)  11:30現在
 15日、東証がTOKYO BASE <3415> を19日売買分から貸借銘柄に選定すると発表したことが買い材料視された。日証金も19日約定分から貸借銘柄に追加すると発表しており、流動性の向上による売買活発化を期待する買いが向かった。

■フェローテク <6890>  1,901円  +81 円 (+4.5%)  11:30現在
 フェローテックホールディングス<6890>は6日続伸し、新値追いとなっている。同社は15日取引終了後に、中国杭州市の開発区委員会と同開発区への進出を前提とした8インチ(200ミリ)半導体ウエハー製造プロジェクトにおける資金支援に関する提携契約で合意したと発表。これが買い手掛かりとなっているようだ。主な提携内容は、産業支援策としてウエハー開発・設備購入費用の補助金、財政支援策としてプロジェクト資金の借り入れ時の利子補給など。また、同社はこのプロジェクトに絡み、新たに半導体ウエハーの開発・設計・製造を手掛ける新会社を杭州市に設立する予定だとしている。

■ディップ <2379>  2,560円  +88 円 (+3.6%)  11:30現在
 15日、ディップ <2379> が18年2月期上期(3-8月)の経常利益(非連結)を従来予想の40.1億円→50.7億円に26.4%上方修正。従来の6.7%減益予想から一転して17.9%増益を見込み、4期連続で上期の過去最高益を更新する見通しとなったことが買い材料視された。旺盛な求人需要が続く中、積極的な広告宣伝投資が奏功し、求人情報サイトの広告出稿件数が伸びたことが寄与。コスト削減を進めたことも上振れに貢献した。なお、通期の経常利益は従来予想の105億円(前期は91.4億円)を据え置いた。

■オープンハウス <3288>  3,510円  +120 円 (+3.5%)  11:30現在
 オープンハウス<3288>が大幅続伸。この日の寄り前、17年9月期の連結業績予想について。営業利益を350億円から365億円(前期比16.5%増)へ、純利益を220億円から240億円(同28.3%増)へ上方修正したことが好感されている。足もとの業績が堅調な進捗となっていることに加えて、子会社で法人税などが想定を下回ることが要因としている。なお、売上高は3000億円(同21.4%増)で据え置いている。

■三菱UFJ <8306>  700.5円  +18.9 円 (+2.8%)  11:30現在
 三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>が続伸、取引時間中としては8月16日以来約1カ月ぶりに700円台を回復したほか、第一生命ホールディングス<8750>が6連騰で戻り足を鮮明としている。引き続き米長期金利と連動した値動きをみせている。前日時点で米10年債利回りが2.23%台まで上昇、約1カ月ぶりの水準まで上昇していることを受け、シティグループやゴールドマン・サックスが買われており、東京市場でも両銘柄いずれも米国事業での利ザヤ拡大期待が買いの根拠となっている。

■東京エレクトロン <8035>  17,090円  +445 円 (+2.7%)  11:30現在
 東京エレクトロン<8035>が一時500円を超える上昇をみせ、6月9日以来約3カ月半ぶりに年初来高値を更新、アドバンテスト<6857>、SUMCO<3436>、信越化学工業<4063>なども軒並み上値追い態勢となるなど、半導体関連株物色の勢いが再び強まっている。スマートフォンの高機能化や自動車のエレクトロニクス化の進展、ビッグデータ時代の到来に伴うデータセンターの増設需要などを背景に半導体市況は引き続き好調に推移、米国では半導体関連銘柄で構成されるフィラデルフィア半導体株指数(SOX指数)が前日に終値で1160.897まで上昇し2001年以降の最高値を更新、この流れが東京市場にも波及している。

■野村ホールディングス <8604>  630.4円  +15.6 円 (+2.5%)  11:30現在
 野村ホールディングス<8604>が続伸で底値圏離脱を鮮明としており、5日・25日移動平均線のゴールデンクロスが目前、既に前週に両移動平均線のゴールデンクロスを示現している大和証券グループ本社<8601>もマドを開けて買われるなど、証券株の戻り足が鮮明だ。日経平均は上昇基調を強め2万円大台を回復、足もとは売買代金も増勢で証券会社にとっての収益環境の改善が顕著となっている。投資家の市場回帰に伴う手数料収入の拡大や投信などの運用成績向上に期待し高いに厚みが加わってきた。

■トヨタ自動車 <7203>  6,642円  +162 円 (+2.5%)  11:30現在
 トヨタ自動車<7203>がカイ気配で始まったほか、日産自動車<7201>、SUBARU<7270>、ホンダ<7267>など自動車株に大きく買いが先行している。前日の米国株高を受け国内外投資家のリスク許容度が高まるなか、東京市場でも出遅れ感の強い輸出主力株に物色の矛先が向いている。足もとの外国為替市場で1ドル=111円台50銭近辺での推移と急速に円安ドル高に振れていることで、トヨタをはじめ為替感応度の高い自動車株は輸出採算改善に対する期待が株価にポジティブに作用している。

■アンジェス <4563>  634円  +12 円 (+1.9%)  11:30現在
 アンジェス<4563>が続伸、前週末15日の取引終了後、同社の尋常性乾癬(かんせん)を対象としたNF-κBデコイオリゴDNA(以下「NF-κBデコイ」)に関する特許が、欧州特許庁で登録されたと発表しており、知的財産戦略の強化につながるとの見方から買いが入っている。同特許は、皮膚疾患である尋常性乾癬を対象としたNF-κBデコイを含む薬学的組成物およびその使用方法を多面的に保護するもので、日本では既に12年5月に登録されている。NF-κBデコイは、炎症を引き起こす生体物質であるサイトカイン(細胞から放出される生理活性物質)を抑制するため、過剰な炎症や免疫反応を原因とするさまざまな疾患に有効な治療薬となる可能性があり、同社では現在、NF-κBデコイを用いた椎間板性腰痛症の治療薬を開発中としている。

■コマツ <6301>  3,156円  +59 円 (+1.9%)  11:30現在
 コマツ<6301>や日立建機<6305>が高い。18日のニューヨーク市場で米建機大手、キャタピラーの株価が上伸し年初来高値を更新。米国内での建機需要の伸びに加え、鉱山機械の需要回復が評価されてキャタピラー株は上昇基調を強めており、コマツなど日本の建機株にも連想買いが流入している様子だ。

■ 明豊エンタープライズ <8927>  417円  +80 円 (+23.7%) ストップ高   11:30現在
 明豊エンタープライズ <8927> [JQ]が連日ストップ高の417円まで上昇。400円台回復は2009年9月以来、約8年ぶりとなる。同社は14日に決算を発表。17年7月期の連結経常利益は前の期比32.0%増の5.3億円に伸び、従来予想の4.4億円を上回って着地。続く18年7月期も前期比3.7倍の20億円に急拡大する見通しとなったことが引き続き材料視された。前期は予定していた物件販売が後ずれとなり、売上は計画を下回ったものの、付加価値の高い賃貸アパート「ミハス」の売却が進んだうえ、販管費を抑制したことで経常利益は上振れして着地した。今期は賃貸アパート「ミハス」の引き渡し件数が大きく伸びるほか、中古マンション再販物件の売却なども寄与し、2.0倍の大幅増収を見込む。業績好調に伴い、今期の年間配当は5円で、10期ぶりに復配する方針としたことも買いに拍車を掛けた。

■イムラ封筒 <3955>  629円  +100 円 (+18.9%) ストップ高買い気配   11:30現在
 イムラ封筒<3955>がストップ高水準でカイ気配となっている。複数のメディアで、安倍晋三首相が28日召集の臨時国会の冒頭で解散し、10月にも衆議院選挙を実施する意向を固めたと報じられており、選挙関連銘柄の一角として物色人気が高まっているようだ。各紙によると総選挙は、10月10日に公示し、22日に投開票との見方で一致している。これを受けて、候補者の政治活動で封筒の特需が見込めるとの思惑から買いが集中しているようだ。

●ストップ高銘柄
 インタートレード <3747>  344円  +80 円 (+30.3%) ストップ高   11:30現在
 ウォンテッドリー <3991>  5,310円  +700 円 (+15.2%) ストップ高買い気配   11:30現在
 など、4銘柄

●ストップ安銘柄
 五洋インテックス <7519>  610円  -150 円 (-19.7%) ストップ安売り気配   11:30現在
 以上、1銘柄

株探ニュース

株探からのお知らせ

    日経平均