【注目】話題株ピックアップ【昼刊】:オハラ、保土谷、アステラス
オハラ <日足> 「株探」多機能チャートより
14日、オハラ <5218> が17年10月期の連結経常利益を従来予想の11.7億円→19億円に62.4%上方修正したことが買い材料視された。FDP露光装置向け極低膨張ガラスセラミックスや光学ガラスなどの販売が想定より伸びることが寄与。原料調達や生産歩留まりの改善に加え、円安による為替差益の発生も利益を押し上げる。併せて発表した17年10月期第3四半期累計(16年11月-17年7月)の連結経常損益は15.4億円の黒字(前年同期は1.3億円の赤字)に浮上して着地した。
■イオンファンタジー <4343> 3,750円 +205 円 (+5.8%) 11:30現在
イオンファンタジー<4343>が反発している。14日の取引終了後に発表した8月度の営業概況で、国内事業の既存店売上高が前年同月比12.0%増と9カ月連続で前年実績を上回ったことが好感されている。プライズ(アミューズメント専用景品)部門が「HiGH&LOW」などの映画関連景品が好調に推移したことや、夏改廃でのクレーン機増台効果などで大きく伸長。また、メダル部門でも夏休み恒例のメダルイベントに加え、「プレミアムフライデー」のメダルイベントによる底上げ効果で好調だった。なお、曜日調整後の既存店前年比は11.5%増となり、18カ月連続で前年を上回った。
■プロトコーポレーション <4298> 1,982円 +91 円 (+4.8%) 11:30現在
プロトコーポレーション<4298>が反発している。14日の取引終了後、第2四半期累計(4~9月)連結業績予想について、営業利益を15億7700万円から19億1700万円(前年同期比43.3%増)へ、純利益を10億800万円から12億1600万円(同73.2%増)へ上方修正したことが好感されている。売上高は従来予想の293億7000万円(同11.3%増)を据え置いたものの、輸入タイヤ・ホイール販売を手掛けるオートウェイでタイヤ販売数量が計画を大幅に上回り、売上総利益が予想を上回ることが要因。また、連結における販管費が想定を下回ったことも寄与した。
■保土谷化学工業 <4112> 8,580円 +370 円 (+4.5%) 11:30現在
保土谷化学工業<4112>が大幅高で3連騰、連日で年初来高値を更新しており、時価は2005年9月につけた8230円(修正値)を上抜き実質青空圏に浮上している。有機ELは米アップルがiPhoneの最上位機機種で採用し品薄状態にあるほか、大型テレビ向けでも市場拡大の兆しを強めている。同社は国内で有機EL材料の正孔輸送材を生産し、サムスンも出資する韓国子会社で発光材料を手掛けており、収益チャンス拡大が期待されている。サムスンを経由して米アップルの需要も取り込むことが予想され、今後は韓国2大企業からの受注を中心に有機EL素材が成長エンジンとなる可能性が高まっている。
■千代田インテグレ <6915> 2,487円 +94 円 (+3.9%) 11:30現在
14日、千代田インテグレ <6915> が発行済み株式数(自社株を除く)の1.54%にあたる20万株(金額で5億円)を上限に自社株買いを実施すると発表したことが買い材料。需給改善や株式価値の向上といった株主還元が好感されたほか、株価浮揚策としてもポジティブに受け止められた。買い付け期間は9月19日から12月26日まで。
■アステラス製薬 <4503> 1,434.5円 +42 円 (+3.0%) 11:30現在
アステラス製薬 <4503> が大幅反発。14日、非転移性去勢抵抗性前立腺がん患者を対象とした「エンザルタミド」の第3相 PROSPER試験で、主要評価項目である無転移生存期間の延長を達成したと発表したことが買い材料視された。「エンザルタミド」は米Pfizer社と共同で開発・商業化を進めている経口アンドロゲン受容体阻害薬。無作為化プラセボ対照二重盲検試験において、無転移生存期間の統計学的に有意な延長を示した今回の結果を踏まえ、アステラス製薬とPfizer社は各国の規制当局と適応拡大に向けて協議を進めていく。
■ティラド <7236> 449円 +12 円 (+2.8%) 11:30現在
日系自動車・建機メーカー向けにラジエーターなど熱交換器を製造するティラド<7236>に注目したい。同社が8月4日に発表した18年3月期第1四半期(4~6月)の連結経常利益は、19億5700万円(前年同期比3.3倍)の大幅増益となった。これに伴い、18年3月期第2四半期累計(4~9月)の連結経常利益を従来予想の27億円から31億円(前年同期比2.6倍)へ上方修正した。排ガス規制の駆け込み需要を背景に、国内で建機向け熱交換器が伸びているほか、米国や中国、タイ、ベトナムなどアジアの自動車向けに新規受注した機種の販売が好調なことが寄与している。株価は、8月初めから上昇軌道に乗り、同22日には年初来高値468円をつけて以降、調整局面となっていたが反発の兆しが鮮明となってきた。株価指標面ではPER15倍台、PBR0.8倍台と割高感はない。(朱)
■任天堂 <7974> 38,080円 +410 円 (+1.1%) 11:30現在
任天堂<7974>が3日ぶりに反発。ドイツ証券は14日付のリポートで、株価は3カ月近く3万5000円から約4万円のレンジ内で推移してきたが、株価が高値安定から高騰へヒートアップし始めている可能性があると指摘。四半期ごとの「ニンテンドースイッチ」に関する一連のデータは心強い内容となっており、徐々に増加するデータが年内の4万円大台乗せを促すこともあり得るとしている。また、今月21日から「東京ゲームショウ2017」が開催される予定で、同社は出展しないものの、ソフトメーカーによるスイッチ向け新作ソフトの発表に対する思惑も働いているようだ。
■日揮 <1963> 1,706円 +7 円 (+0.4%) 11:30現在
日揮<1963>は3日ぶりに小幅反発。足もとで原油価格が上昇していることも、石油関連プラントなどを手掛ける同社には追い風だ。三菱UFJモルガン・スタンレー証券は14日、同社株のレーティングの「オーバーウエート」と目標株価2200円を継続した。同証券では、「今後原油価格の大幅な低下は見込みにくく、同社株への中期的な投資妙味は高まった」と指摘。短期的に米国を襲ったハリケーンが、進行中のエチレンプロジェクトに与える影響には注視が必要としているが、仮に18年3月期に追加損失が発生しても、19年3月期以降の業績に与える影響は限定的とみている。
■バロック <3548> 987円 -60 円 (-5.7%) 11:30現在 東証1部 下落率5位
バロックジャパンリミテッド<3548>が大幅続落となり年初来安値を更新している。14日の取引終了後、18年1月期の連結業績予想について、売上高を762億800万円から688億4200万円(前期比0.9%減)へ、営業利益を63億1200万円から34億7800万円(同35.2%減)へ、最終利益を44億7900万円から22億800万円(同37.0%減)へ下方修正したことが嫌気されている。上期において、主力ブランドのMOUSSYおよび百貨店業態の中軸ブランドであるENFOLDは順調だったが、国内売上高の5割超を占めるショッピングセンター(SC)業態で既存店売り上げが前年割れとなったことが響いた。また、ECプラットフォームの更新にかかる一過性のシステムトラブルの影響などで、EC事業が減収となったことも売上高・利益を押し下げた。同時に発表した第2四半期累計(2~7月)決算は、売上高306億円(前年同期比5.2%減)、営業損益2億6200万円の赤字(前年同期20億8800万円の黒字)、最終損益5億2000万円の赤字(同12億1400万円の黒字)だった。
■東京ドーム <9681> 999円 -30 円 (-2.9%) 11:30現在
東京ドーム<9681>は続落。同社は14日取引終了後、18年1月期第2四半期累計(2~7月)の連結決算を発表した。売上高は403億5100万円(前年同期比5.4%減)、営業利益は60億6300万円(同9.5%減)と減収減益となったものの、最終利益は49億9500万円(同21.6%増)と大幅増益となった。熱海後楽園ホテルのリニューアル計画に基づく営業規模の縮小や、東京ドームホテル札幌の営業終了により減収となったものの、投資有価証券売却益の計上により、親会社株主に帰属する四半期純利益については増益となった。業績予想は従来見通しを据え置いた。通期業績は売上高820億円(前期比6.6%減)、営業利益106億円(同15.8%減)、最終利益60億円(同9.6%減)を見込んでいる。
■USMH <3222> 1,055円 -15 円 (-1.4%) 11:30現在
ユナイテッド・スーパーマーケット・ホールディングス<3222>は反落。この日に発表した8月度の月次売上情報で、既存店売上高が前年同月比0.6%減となり、4カ月連続で前年実績を下回ったことが弱材料視されている。客数はやや持ち直したものの、夏物商材の苦戦などで客単価が落ち込んだ。
■昭和真空 <6384> 1,550円 +300 円 (+24.0%) ストップ高買い気配 11:30現在
14日、昭和真空 <6384> [JQ]が18年3月期の連結経常利益を従来予想の9.3億円→14.7億円に58.1%上方修正。増益率が3.6%増→63.7%増に拡大する見通しとなったことが買い材料視された。水晶デバイス装置や光学装置などの受注が高水準で推移する中、工場稼働率の向上や原価低減による採算改善などが利益を押し上げる。
■テモナ <3985> 6,270円 +1,000 円 (+19.0%) ストップ高 11:30現在
14日、4月に新規上場したテモナ <3985> [東証M] が17年9月期の経常利益(非連結)を従来予想の1億9600万円→2億5200万円に28.6%上方修正。増益率が55.6%増→2.0倍に拡大し、従来の2期連続での過去最高益予想をさらに上乗せしたことが買い材料視された。定期購入に特化したEC事業者支援サービス「たまごリピート」の利用者拡大に伴い、決済手数料収入が想定以上に伸びることが寄与。
●ストップ高銘柄
三社電機製作所 <6882> 797円 +100 円 (+14.4%) ストップ高 11:30現在
など、3銘柄
●ストップ安銘柄
ショクブン <9969> 505円 -100 円 (-16.5%) ストップ安売り気配 11:30現在
五洋インテックス <7519> 760円 -150 円 (-16.5%) ストップ安 11:30現在
以上、2銘柄
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