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【市況】<マ-ケット日報> 2017年9月14日

 14日の市場は日経平均が4日ぶりに反落。終値は前日比58円安の1万9807円だった。連日で最高値を更新する米国株に刺激されて前場は上値を試す場面があったが、低調な中国の経済指標の発表をきっかけに後場からは手じまい売りに押されてしまった。北朝鮮が日本に対し威嚇的な発言をしたことも多少は影響した模様。一方、トピックスは取引時間中の年初来高値を更新しており、基調的な強さは変わっていないと思われる。

 昨日の米国市場は原油高、金利高が支えとなってダウ平均は4日続伸。2日続けて史上最高値を更新した。トランプ大統領が税制改革(法人減税)に向けて民主党との連携に傾いていることもプラス要因に。この日も全体はしっかり買われ、ナスダック指数、S&P500種ともに最高値を更新している。

 一方、東京市場は米国株のように4連騰とはならず、中国の経済指標の事前予想割れや北朝鮮情勢を受けて後場からマイナス圏入りしてしまった。日経平均が上値75日移動平均線(1万9865円)に達していることもテクニカル的な要素となって買い方を躊躇させている。もともと東証1部の出来高はこの戻り局面で16億株前後しか出来ておらず実需不足は否めない。2万円台を一気に回復する前にいったん足場を固める展開が必要となりそうだ。一方、トピックスがザラバベースの年初来高値を更新しているのは朗報で、業績相場が続いているひとつの証しとなる。(ストック・データバンク 編集部)

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