市場ニュース

戻る
 

【市況】前場に注目すべき3つのポイント~中小型株に資金が向かいやすい需給状況は続く

ソフトバンク <日足> 「株探」多機能チャートより

25日前場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。

■株式見通し:中小型株に資金が向かいやすい需給状況は続く
■外資系証券の注文動向:差し引き480万株の売り越し
■前場の注目材料:旭硝子、ガラス基板製造窯増設、中国でテレビ向け


■中小型株に資金が向かいやすい需給状況は続く

25日の日本株市場は、引き続きこう着感の強い相場展開になりそうだ。24日の米国市場では、金融・経済シンポジウムでのイエレン議長らの講演内容を見極めたいとの思惑から様子見姿勢が広がった。シカゴ日経225先物清算値は大阪比85円高の19405円。円相場は1ドル109円60銭辺りでの推移と、前日からは若干円安に振れて推移している。

模様眺めムードは強そうだが、まずはシカゴ先物にサヤ寄せする格好から、やや買いが先行しよう。薄商いの中をインデックスに絡んだ商いの影響を受けやすいだろうが、指数インパクトの大きいソフトバンクG<9984>やファナック<6954>、京セラ<6971>、日東電<6988>などの動向に注目。また、ファーストリテ<9983>がADRで弱い動きをみせており、これが日経平均の重しになりそうだ。

そのほか、北朝鮮はきょう25日に「先軍節」を迎える。新型のSLBM(潜水艦発射弾道ミサイル)の発射が警戒されており、様子見姿勢が強まっている。これについては一先ず北朝鮮が動きをみせなければ、アク抜け的な動きに向かわせよう。また、ジャクソンホール会合については、市場はそれ程期待しているとはみえず、こちらもアク抜けを意識した動きが出てきそうである。

物色については、週末要因から短期的な値幅取りにとどまろうが、中小型株に資金が向かいやすい需給状況は続くとみられる。個人投資家好みの低位材料株やテーマ性のある銘柄での値幅取り狙いが中心になろう。

(株式部長・アナリスト 村瀬智一)


■外資系証券の注文動向:差し引き480万株の売り越し

朝の外資系証券5社経由の注文状況は、売り800万株、買い320万株、差し引き480万株の売り越しとの観測。

08月18日(金):290万株の買い越し
08月21日(月):130万株の売り越し
08月22日(火):220万株の買い越し
08月23日(水):20万株の売り越し
08月24日(木):60万株の買い越し


■前場の注目材料

・好業績銘柄への物色意欲強い
・シカゴ日経225先物(19405、+85)
・ドル円は1ドル109円50銭-60銭
・中小型株物色活発
・政府、5G本格普及に向け技術開発進める
・総務省、自治体向けにIoT導入支援
・AI投資信託に資金流入、残高4000億円超

・旭硝子<5201>、ガラス基板製造窯増設、中国でテレビ向け
・東芝<6502>、売却2兆円軸に、半導体、WDと優先協議
・伊藤忠<8001>、セルビア社に出資、果物「ドール」で欧州開拓
・日精工<6471>、高速列車の車軸用軸受、仏SNCFから受注
・沢井製薬<4555>、米で戦略的訴訟、先発薬の特許無効証明、ジェネリック市場開拓
・清水建<1803>、作業半径自由に調整、タワークレーン開発


☆前場のイベントスケジュール

<国内>
・10:10  国債買い入れオペ(残存期間5年超10年以下)(日本銀行)

<海外>
・特になし

《HT》

 提供:フィスコ

株探からのお知らせ

    日経平均