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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(2):石原産、リクルート、リミックス

石原産 <日足> 「株探」多機能チャートより
■石原産業 <4028>  1,303円  +83 円 (+6.8%)  本日終値
 石原産業 <4028> が急伸し、年初来高値を更新した。10日に発表した18年3月期第1四半期(4-6月)の連結経常損益が9億円の黒字(前年同期は7.1億円の赤字)に浮上して着地したことが買い材料視された。酸化チタンや電子部品向け機能材料などの販売が好調だった無機化学事業が収益を牽引した。円安進行で為替差損益が前年同期の差損10.1億円から差益1.7億円に急改善したことも黒字浮上に大きく貢献した。業績好調に伴い、上期の同損益を従来予想の19億円の赤字→8億円の黒字に上方修正し、一転して黒字に浮上する見通しとなった。

■物語コーポレーション <3097>  6,200円  +360 円 (+6.2%)  本日終値
 10日に決算を発表。「今期経常は21%増で13期連続最高益、10円増配へ」が好感された。物語コーポレーション <3097> が8月10日大引け後(15:00)に決算を発表。17年6月期の連結経常利益は前の期比16.6%増の30.5億円になり、18年6月期も前期比21.1%増の37億円に伸びを見込み、13期連続で過去最高益を更新する見通しとなった。15期連続増収、13期連続増益になる。
  ⇒⇒物語コーポレーションの詳しい業績推移表を見る

■リクルート <6098>  2,022円  +91 円 (+4.7%)  本日終値
 リクルートホールディングス<6098>は大幅続伸。10日の取引終了後に発表した第1四半期(4~6月)連結決算が、売上高5243億9600万円(前年同期比19.6%増)、営業利益563億2600万円(同12.6%増)、純利益402億1900万円(同15.6%増)と2ケタ営業増益となったことが好感された。人手不足を追い風に国内の人材派遣事業が伸長したことに加えて、前期に買収したオランダの人材派遣会社USGピープル社の業績が期首から寄与したことが寄与した。また、求人情報専門検索エンジンサイト「Indeed」HRテクノロジー事業が引き続き好調だったことも貢献した。なお、18年3月期通期業績予想は、売上高2兆840億円(前期比7.3%増)、営業利益1855億円(同4.1%減)、純利益1220億円(同10.7%減)の従来見通しを据え置いている。

■フューチャー <4722>  974円  +37 円 (+4.0%)  本日終値
 フューチャー<4722>が続伸。この日、エービーシー・マート<2670>の海外仕入・卸売業務を支える基幹システムを6月末にAmazon Web Services(AWS)上に全面移行したと発表しており、業績への貢献を期待した買いが入った。フューチャーでは14年11月、ABCマートの国内の店舗・小売業務を支える基幹システム「ABC-Mart Retail System」をAWS上に移行しているが、今回、海外仕入・卸売業務を支える基幹システムを移行することで、ABCマートの国内ビジネスを担う全基幹システムのクラウド化を完了させたことになる。これにより、高品質で変化への強い対応力を備えたIT基盤を構築したほか、ABCマートのITインフラ全体を最適化したことで、IT基盤コストの約30%圧縮とシステム品質の強化を同時に実現したとしており、今後の受注活動への貢献が期待されている。

■富士機械製造 <6134>  1,850円  +69 円 (+3.9%)  本日終値
 富士機械製造 <6134> が大幅反発し、年初来高値を更新した。10日に発表した18年3月期第1四半期(4-6月)の連結経常利益が前年同期比77.7%増の54.2億円に拡大して着地したことが買い材料視された。スマートフォンや自動車関連などの旺盛な設備投資需要を背景に、主力の電子部品実装ロボットの販売が大きく伸びたことが寄与。円安による為替差損益の改善も大幅増益に貢献した。第1四半期業績の好調に伴い、通期の同利益を従来予想の140億円→166億円に18.6%上方修正。増益率が37.3%増→62.7%増に拡大する見通しとなった。

■リミックスポイント <3825>  1,189円  +31 円 (+2.7%)  本日終値
 リミックスポイント <3825> [東証2] が続急騰。10日に発表した18年3月期第1四半期(4-6月)の連結経常損益が1億4800万円の黒字(前年同期非連結は6300万円の赤字)に浮上して着地したことが買い材料視された。仮想通貨取引所を運営する子会社ビットポイント・ジャパンが口座開設数を堅調に伸ばし、金融関連事業の営業損益が2億1800万円の黒字となったことが寄与。上期計画の1億4500万円の赤字をすでに上回っており、業績上振れを期待する買いが向かった。

■サイバーエージェント <4751>  3,595円  +55 円 (+1.6%)  本日終値
 三菱UFJモルガン・スタンレー証券は10日、日経平均株価の定期入れ替えの予想を発表した。同証券では、新規採用銘柄としてサイバーエージェント<4751>と日本郵政<6178>を予想。リクルートホールディングス<6098>を予備候補とした。除外銘柄は北越紀州製紙<3865>と明電舎<6508>を見込んでいる。定期入れ替えに伴うリバランスは9月29日の大引けで行われる見通しだ。

■TOKYO BASE <3415>  5,920円  +70 円 (+1.2%)  本日終値
 TOKYO BASE<3415>が続伸し、年初来高値を更新した。SMBC日興証券が10日付で投資評価「1」を継続しつつ、目標株価を4100円から6300円へ引き上げたことが好材料視されたようだ。ブランド取得や外部ブランドのEC受託運営、香港第1号店の成功(2号店として11月にUNITED TOKYOオープン)など、中期事業戦略が実行されている点を評価しているほか、同社の差別化されたビジネスモデルによる中期成長力にも期待としている。また、18年2月期の営業利益予想を18億円から21億円へ、19年2月期を同26億円から31億円へ上方修正している。

■青山商事 <8219>  3,825円  +25 円 (+0.7%)  本日終値
 青山商事<8219>が3日ぶりに反発。10日の取引終了後に発表した第1四半期(4~6月)連結決算が、売上高603億2200万円(前年同期比1.2%増)、営業利益45億7500万円(同14.7%増)、純利益29億1100万円(同21.9%増)と2ケタ増益となったことが好感された。主力のビジネスウエア事業で高機能商品の品ぞろえを強化したほか、レディス分野でサマーフォーマルの品ぞろえを強化したことなどが寄与。また、カジュアル事業で粗利率や経費の改善に取り組んだことや、ショッピング収入の増加によるカード事業の伸長なども増益に貢献した。なお、18年3月期通期業績予想は、売上高2607億円(前期比3.1%増)、営業利益225億円(同11.3%増)、純利益122億円(同5.5%増)の従来見通しを据え置いている。また同時に自社株買いを発表したことも好材料視されたようだ。上限を60万株(発行済み株数の1.08%)、または20億円を上限としており、取得期間は8月21日から9月22日まで。株主還元のさらなる強化の一環として実施するという。

■川田テクノロジーズ <3443>  6,450円  -1,500 円 (-18.9%) ストップ安   本日終値  東証1部 下落率トップ
 10日に決算を発表。「4-6月期(1Q)経常は赤字転落で着地」が嫌気された。川田テクノロジーズ <3443> が8月10日大引け後(15:30)に決算を発表。18年3月期第1四半期(4-6月)の連結経常損益は7.7億円の赤字(前年同期は16.9億円の黒字)に転落した。
  ⇒⇒川田テクノロジーズの詳しい業績推移表を見る

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