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【市況】<マ-ケット日報> 2017年7月24日

 週明けの市場は日経平均が続落。終値は前週末比124円安の1万9975円で、約1週間ぶりに2万円の大台を割り込んで取引を終えた。米国株の下落と円高進行を受けて終日マイナス圏で推移。日銀のETF買い期待が下値をある程度限定させたが、外国人買い不在の状況ではプラス圏に戻しようがない状況。東証1部の出来高は15億株台に低迷したままだ。

 先週末の米国市場は業績不振銘柄中心に売られダウ平均は続落した。主要企業の4-6月決算発表が本格化し、GEなど内容の悪かった銘柄が指数を押し下げた。この日は原油と長期金利の下落も見送り要因のひとつに。もともと株価は史上最高値圏にあるため上げ一服も仕方のないところであろう。

 さて、週明けの東京市場は米株安や一時1ドル=110円台まで進んだ円高を受けて終日売られる展開に。取引時間中は「加計学園問題」に絡む首相の答弁が行われていたこともあり積極的な売買は見られなかった。日本株の守護神である日銀の存在がなければ下げ幅は200円を超えていた可能性があるが、後場からは実際に日銀買いの入った形跡があり(推定707億円の買い)、これにより大きな崩れは回避されている。買い手の乏しい状況下の円高はやはり堪えるもので、市場は再び2万円の攻防戦に逆戻りしている。個別では円高を受けて自動車株が下落。金利低下でメガバンク株も軟調だった。(ストック・データバンク 編集部)

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