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【特集】フォーバル Research Memo(7):中小企業の“第4次産業革命”支援に着手

フォーバル <日足> 「株探」多機能チャートより

■フォーバル<8275>の中長期の成長戦略

現在様々な業界において、第4次産業革命が進行中である。IoT、ビッグデータ、ロボット、AI等による技術革新が、工場の最適化や自動運転などに応用され成果が現れつつある。同社は中小企業のオフィスにおいても最新情報技術の応用可能性は大いにあると考え、ソリューションを検討・整備してきた。

同社は、アイコンサービスの一環で「アイコンカルテ」というメニューを既に提供している。会社の中の端末(パソコン、タブレット、携帯電話、プリンター、コピー機など)やネットワークの状態などを一元的に把握し、改善に役立てるというものである。改善提案の一例としては、端末の故障探知・予測、アプリの自動インストール、セキュリティなど様々である。まだ使えるパソコンや故障リスクの高いパソコンなどが把握されるだけでも、中小企業にとっては業務や資産が効率化され、リスクを回避できる。

今後は、顧客企業の売上拡大の目的にも最新技術を活用する予定だ。顧客のコンタクトや購買の履歴などのビッグデータを蓄積・マイニングし、eコマースで売上を伸ばすために活用するなど、新たに情報技術を活用した支援メニューを加えたい考えだ。中小企業は、IoT、ビッグデータ、ロボット、AI等の技術を個社で導入することは資金的にもスキル的にも難しい。同社のように大規模な顧客基盤(約5万社のアクティブ顧客)を持つ企業が主体となって、標準化されたソリューションを開発することは、社会的にも価値のある取り組みとなるだろう。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 角田 秀夫)

《NB》

 提供:フィスコ

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