市場ニュース

戻る
 

【注目】話題株ピックアップ【昼刊】:フマキラ、サーラ、サンデンHD

フマキラ <日足> 「株探」多機能チャートより
■フマキラー <4998>  1,256円  +157 円 (+14.3%)  11:30現在
 フマキラー<4998>やアース製薬<4985>、ニックス<4243>などヒアリ対策関連がこの日も堅調。東京都が6日、品川区の大井埠頭で陸揚げされたコンテナから、強い毒を持つ南米原産のアリ「ヒアリ」1匹が確認されたと発表したことを受けて、ヒアリ対策関連として買いが継続しているようだ。日本国内でヒアリが発見されたのは、兵庫県尼崎市や名古屋港、大阪港などに続き5カ所目となる。前述の銘柄のほか、サニックス<4651>やアサンテ<6073>なども買われているが、先月中旬以降の相次ぐヒアリ発見で、インパクトがやや薄れてきたとの印象も強まっている。

■ナガセ <9733>  4,545円  +430 円 (+10.5%)  11:30現在
 6日、ナガセ <9733> [JQ]が発行済み株式数の2.96%にあたる30万株(金額で12億円)を上限に自社株買いを実施すると発表したことが買い材料。需給改善や株式価値の向上といった株主還元が好感されたほか、株価浮揚策としてもポジティブに受け止められた。買い付け期間は7月7日から18年7月6日まで。

■サーラコーポレーション <2734>  768円  +67 円 (+9.6%)  11:30現在  東証1部 上昇率2位
 サーラコーポレーション <2734> が続急騰し上場来高値を更新した。同社は6日、決算を発表。17年11月期上期(16年12月-17年5月)の連結経常利益は前年同期比69.1%増の60.8億円に拡大し、従来予想の47億円を上回って着地したことが買い材料視された。昨年7月に経営統合した中部ガスとサーラ住宅の業績上積みが収益を押し上げた。経費削減の進展や、新築マンションの販売が順調に進んだことなども大幅増益に貢献した。業績好調に伴い、通期の同利益を従来予想の43.5億円→50億円に14.9%上方修正。増益率が42.2%増→63.5%増に拡大し、従来の2期ぶりの過去最高益予想をさらに上乗せした。併せて、今期の年間配当を従来計画の15円→17円(前期は16円)に増額修正したことも支援材料となった。

■サンデンHD <6444>  339円  +24 円 (+7.6%)  11:30現在  東証1部 上昇率4位
 サンデンホールディングス<6444>が急伸。同社は7日、量産車向け自動車用エアコンのコンプレッサーを開発し、独ダイムラーに世界で初めて本格的な供給を開始したことを発表、これを材料視する買いを呼び込んだ。株価は6月16日に年初来安値288円をつけた後は底入れ反転の動きを強めていたが、目先は13週移動平均線を上回り戻り足を本格化させている。

■大幸薬品 <4574>  2,428円  +135 円 (+5.9%)  11:30現在  東証1部 上昇率8位
 大幸薬品 <4574> が全般軟調相場に逆行し、大幅反発で年初来高値を更新した。JPモルガン証券が6日付で同社株にかかる大量保有報告書を提出したことが判明しており、需給思惑から買いが入っているようだ。報告書によると、JPモルガン証券株式会社と共同保有者の同社株式保有比率は5.06%となり、新たに5%を超えた。

■リミックスポイント <3825>  1,165円  +42 円 (+3.7%)  11:30現在
 リミックスポイント <3825> [東証M]が急反発。6日、東証マザーズ上場後10年を経過した企業による上場市場の選択に基づき、東証2部への市場変更の申請を行うと発表したことが買い材料視された。発表を受けて、知名度の向上や株式流動性の向上による売買活性化に期待する買いが向かった。

■ドリコム <3793>  2,352円  +63 円 (+2.8%)  11:30現在
 ドリコム<3793>が3日続伸。6日の取引終了後、同社が開発協力を行いフォワードワークス(東京都港区)が配信・提供するスマートフォン向けゴルフゲーム「みんゴル」が、7月4日の配信開始から2日で100万ダウンロード(DL)を突破したと発表しており、これを好材料視した買いが入っている。「みんゴル」は、プレイステーションを代表する作品の1つで、世界シリーズ累計実売本数1400万本を超える国民的ゴルフゲーム「みんなのGOLF」シリーズのスマホ向けゴルフゲーム。100万DL突破を記念して、コインとウエアチケットをプレゼントするとしている。

■ラウンドワン <4680>  1,068円  +25 円 (+2.4%)  11:30現在
 ラウンドワン<4680>がしっかり。6日の取引終了後に発表した6月の売上状況(速報)で、既存店売上高が前年同月比4.2%増と2カ月ぶりに前年実績を上回ったことが好感されている。引き続き「大人1名につき小学生以下1名無料キャンペーン」の効果でファミリー層を中心に来場者数が増加したボウリングが同8.7%増と好調だったほか、5月1日に料金変更を行った効果と「バランススクーター」などの新アイテム導入によりスポッチャが同13.2%増と大幅に伸長したことが牽引した。

■マクドナルド <2702>  4,370円  +75 円 (+1.8%)  11:30現在
 日本マクドナルドホールディングス<2702>が反発。6日の取引終了後に発表した6月度の月次動向で、既存店売上高は前年同月比16.8%増と19カ月連続で前年実績を上回ったことが好感されている。前年に好評だった「グランドビッグマック」「ギガビッグマック」を再販売したほか、同時に「グランドフライ」「グランドコーク」を販売したことが寄与した。また、スイーツブランドの「By McSWEETS」から「マックフルーリー森永ミルクキャラメル」を販売したことも好評だった。

■コスモス薬品 <3349>  21,680円  +370 円 (+1.7%)  11:30現在
 6日、コスモス薬品 <3349> が17年5月期の連結最終利益を従来予想の135億円→182億円に34.9%上方修正。増益率が8.6%増→46.5%増に拡大し、従来の9期連続での過去最高益予想をさらに上乗せしたことが買い材料視された。消費者の節約志向が続くなか、低価格戦略の強化などが奏功し、売上が計画を上回ったことが寄与。熊本地震の被害に係る保険金受領に加え、法人税が想定を下回ったことも最終利益を押し上げた。業績上振れに伴い、前期の年間配当を従来計画の70円→80円(前の期は65円)に増額修正したことも支援材料となった。

■東京エレクトロン <8035>  15,185円  +145 円 (+1.0%)  11:30現在
 東京エレクトロン<8035>、SCREENホールディングス<7735>、ディスコ<6146>など半導体製造装置関連が全般悪地合いに逆行して高い。ここ半導体関連は米国株のハイテク株売りに歩調を合わせる形で調整色を強めていたが、きょうは値ごろ感からの押し目買いや空売り筋の買い戻しが優勢となった。前日に日本半導体製造装置協会(SEAJ)が発表した2017~19年度の半導体製造装置需要予測では日本製半導体装置の販売高は19年度まで成長が継続する見通しを示しており、これが手掛かりとなって物色資金を誘導している。

■フジミインコ <5384>  2,380円  +20 円 (+0.9%)  11:30現在
 フジミインコーポレーテッド<5384>が3日続伸。6日の取引終了後、京都大学エネルギー理工学研究所檜木達也准教授と、次世代航空機エンジン用SiC/SiC複合材料「セラミック複合材料(CMC)」の実用化に向けて共同研究を開始したと発表しており、これを好材料視した買いが入っている。檜木准教授は、従来のSiC/SiC複合材料に比べて耐熱性と生産性に優れたSiC/SiC複合材料を世界に先駆けて開発しているが、今回の共同研究では、フジミインコが半導体業界で長年培ってきた超精密研磨材の製造技術を提供し、共同で次世代航空機エンジン用SiC/SiC複合材料の実用化に向けた開発、事業化を目指すのが狙い。同社では今年4月に先端技術研究所を設立し、社外研究機関との連携を活発化させているが、今回の共同研究はその活動の一環としている。

■乃村工藝社 <9716>  2,267円  -308 円 (-12.0%)  11:30現在  東証1部 下落率2位
 乃村工芸社<9716>が急反落。6日取引終了後に発表した第1四半期(3~5月)連結決算で、売上高276億8500万円(前年同期比6.3%減)、営業利益18億6800万円(同21.7%減)、最終利益17億4000万円(同14.0%増)と2割を超える営業減益となったことが嫌気されている。ディスプレー事業では、再開発にともなう商業施設の店舗などを手掛けた専門店市場や商業施設の環境工事を手掛けた複合商業施設市場は増加したものの、広報・販売促進市場や前年同期に大型案件があった博覧会・イベント市場とその他市場が減少し、売上高は268億6300万円(前年同期比7.2%減)、営業利益は17億8400万円(同24.0%減)となった。飲食・物販事業では、博物館や科学館などのミュージアムショップや商業施設における飲食店・物販店の運営業務などを手掛け、売上高 は8億2100万円(前年同期比35.8%増)、営業利益は1億円(同85.4%増)となった。なお、18年2月期の業績予想は従来見通しを据え置いた。通期業績は売上高1200億円(前期比3.8%増)、営業利益81億円(同6.5%増)、最終利益56億円(同10.7%増)を見込んでいる。

■マニー <7730>  2,726円  -232 円 (-7.8%)  11:30現在  東証1部 下落率6位
 マニー<7730>が大幅反落。6日の取引終了後に発表した第3四半期累計(16年9月~17年5月)連結決算が、売上高123億9200万円(前年同期比2.1%増)、営業利益31億5800万円(同2.7%減)、純利益24億5700万円(同6.8%増)と営業減益で着地したことが嫌気されている。サージカル関連製品で眼科ナイフの売り上げが好調に推移したほか、北米向けのアイレス針関連製品が好調だったことから売上高は増加したが、アイレス針関連製品でベトナム新工場への生産工程移管準備により一時的に原価・販管費が増加。また、デンタル関連製品で利益率の低い製品の売上割合が増加したことなどが利益を圧迫した。なお、17年8月期通期業績予想は、売上高165億6000万円(前期比変わらず)、営業利益46億200万円(同8.4%増)、純利益33億7900万円(同12.4%増)の従来見通しを据え置いている。

●ストップ高銘柄
 ビーマップ <4316>  1,184円  +300 円 (+33.9%) ストップ高買い気配   11:30現在
 三相電機 <6518>  609円  +100 円 (+19.7%) ストップ高   11:30現在
 アジア航測 <9233>  743円  +100 円 (+15.6%) ストップ高買い気配   11:30現在
 川重冷熱工業 <6414>  775円  0 円 (0.0%) ストップ高   11:30現在
 以上、4銘柄

●ストップ安銘柄
 なし

株探ニュース

株探からのお知らせ

    日経平均