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【注目】話題株ピックアップ【昼刊】:FJネクスト、アイフル、太平洋セメ

アイフル <日足> 「株探」多機能チャートより
■エフ・ジェー・ネクスト <8935>  882円  +57 円 (+6.9%)  11:30現在  東証1部 上昇率6位
 22日、エフ・ジェー・ネクスト <8935> が発行済み株式数(自社株を除く)の2.71%にあたる90万株(金額で9億円)を上限に自社株買いを実施すると発表したことが買い材料。需給改善や株式価値の向上といった株主還元が好感されたほか、株価浮揚策としてもポジティブに受け止められた。買い付け期間は6月23日から12月29日まで。

■アイフル <8515>  405円  +16 円 (+4.1%)  11:30現在
 アイフル<8515>が4日ぶり反発で400円台を回復してきた。株価は20日取引時間中に年初来高値418円まで買われた後、目先利益確定売りに値を下げていたが、きょうは買い直される展開となった。SMBC日興証券が22日付で同社株を投資評価「1」、目標株価455円で新規カバレッジ、これが株価を刺激する格好となった。過払い金の沈静化が高利益成長・繰延税金資産計上・復配の期待を醸成するとの見方で、利益成長プレミアムを評価の源泉としている。なお、SMBC日興証券はアコム<8572>も投資評価「1」目標株価620円でカバレッジを開始しており、アコムも反発に転じている。

■太平洋セメント <5233>  394円  +15 円 (+4.0%)  11:30現在
 太平洋セメント<5233>が大幅高、約3カ月ぶりとなる400円台復帰を指呼の間にとらえている。補正予算の執行に伴う公共投資拡大や、東京五輪に絡むインフラ工事、都市再開発の流れが活発化するなか、建設資材であるセメント需要の拡大が見込まれている。海外でも米国のほか、中国、ベトナム、フィリピンなどアジア地域に展開している。米国ではセメント需要が増勢で「今期見込みの9400万トンから数年後には1億トンを超えるとみられる」(国内中堅証券)と予想され、同社の米国事業の収益成長に貢献するとの見方が強い。また、3Dプリンターで自由な造形ができるセメントベースの無機系材料を開発し建設材への応用を目指すなど、その技術開発力にも注目が集まっている。

■住友大阪セメント <5232>  544円  +16 円 (+3.0%)  11:30現在
 住友大阪セメント<5232>が4連騰で年初来高値を更新、太平洋セメント<5233>も4連騰で上放れを鮮明とするなどセメント専業大手が買われているほか、宇部興産<4208>、三菱マテリアル<5711>などセメント関連銘柄が軒並み強い動き。ここ大手ゼネコン株をはじめ建設関連株が高値圏で強い動きをみせていたが、建設資材関連もこれに追随する動きとなっている。セメント協会が22日発表した5月のセメント国内販売量は323万6409トン(前年比8.7%増)と2カ月ぶりにプラスに転じており、足もとの需要が増勢であることも株価を刺激する格好となった。

■メガチップス <6875>  2,894円  +66 円 (+2.3%)  11:30現在
 22日、メガチップス <6875> が18年3月期上期(4-9月)に特別利益を計上すると発表したことが買い材料視された。中国子会社シュンイン社が保有する台湾・マクロニク社の一部株式を売却したことに伴い、売却益約9.2億円が発生する。なお、マクロニクス社とは株式売却後も提携関係を維持する方針。会社側は今回の株式売却による通期業績への影響は現在精査中としている。

■S Foods <2292>  4,100円  +40 円 (+1.0%)  11:30現在
 S Foods <2292> が5日続伸し、連日で上場来高値を更新した。米大手投資会社フィデリティ傘下のFMRが22日付で関東財務局に変更報告書(5%ルール報告書)を提出したことが買い材料視された。報告書によると、FMRの同社株式保有比率は6.21%→7.32%に増加した。これを受けて需給思惑から買いが先行しているようだ。また、同日付でドイチェ信託も同社株を買い増し、保有割合が6.79%→ 6.86%に上昇したことが観測されている。

■そーせいグループ <4565>  12,830円  +110 円 (+0.9%)  11:30現在
 そーせいグループ<4565>が5連騰で1万1000円近辺のもみ合いを大きく上放れ、約3カ月半ぶりに一時1万3000円台を回復した。ここバイオ関連株に物色資金が流入している。これは、半導体関連などハイテク株相場を牽引した米国株市場でバイオ関連株に物色資金がシフトされており、東京市場でもその流れを引き継ぐ形で、同社株を筆頭にバイオベンチャーをターゲットとする動きが顕在化している。前日は共和党上院がオバマケア代替法案を提出し、米国市場ではヘルスケア関連株に買いを呼び込む材料となった。

■西松屋チェーン <7545>  1,205円  +10 円 (+0.8%)  11:30現在
 西松屋チェーン<7545>が4日続伸。22日の取引終了後に発表した6月度(5月21日~6月20日)の月次売上高速報で、既存店売上高は前年同月比5.1%減と2カ月ぶりに前年実績を下回ったが、6月度の売り上げ不調は織り込み済みとの見方が強い。気温が低めに推移したことを受けて、繊維・服飾商品部門で夏物の売り上げが伸び悩んだ。特に、朝夕の気温が低かったため、パジャマや肌着、寝装品など夏の実需用品が出遅れた。一方、育児用品部門では、PBの「おしりふき」や粉ミルクなどのコモディティーグッズは堅調だったが、休日が1日少ない影響もあり大型育児用品などが苦戦した。

■日立製作所 <6501>  673.8円  +3.5 円 (+0.5%)  11:30現在
 日立製作所<6501>が反発。SMBC日興証券は22日、同社株の投資評価の「1」を継続するとともに目標株価を810円から1020円に引き上げた。堅実な事業運営や構造改革などによる着実な業容拡大を評価している。18年3月期の連結営業利益を従来予想の6100億円から前期比9%増の6400億円(会社計画6300億円)に見直した。情報通信や社会・産業システムでは、構造改革効果が見込めるほか、高機能材料やオートモティブ事業では事業環境改善などが寄与するとみている。19年3月期の連結営業利益も従来予想の6800億円から今期推定比11%増の7150億円に増額修正している。

■ニトリホールディングス <9843>  16,540円  -180 円 (-1.1%)  11:30現在
 ニトリホールディングス<9843>が3日続落。22日の取引終了後に発表した6月度(5月21日~6月20日)の国内売上高で、既存店売上高が前年同月比4.0%減と2カ月ぶりに前年実績を下回ったことが嫌気されている。新たな商品戦略として立ち上げた、生活に必要なグッズを低価格で気軽に揃えられるブランド「DayValue」シリーズのカーテンやタオル、収納用品は順調に売り上げを伸ばしたものの、例年に比べて気温が低かったため、接触冷感機能を持つ「Nクール」シリーズの敷パッドや肌布団、タオルケットなどの寝装品の売り上げが前年を割り込んだ。また、昨年より土曜日が1日少ない影響も約2.3ポイントほどマイナスに働いたとしている。

■土木管理総合試験所 <6171>  869円  +150 円 (+20.9%) ストップ高買い気配   11:30現在
 土木管理総合試験所 <6171> がストップ高に買われている。同社が22日、道路・軌道の路面下ビックデータ共有システム「ROAD-S(ロードス)」を開発し、来春からサービスの提供を始めると発表したことが買い材料視された。「ROAD-S」はAIを活用した地中情報の超高速診断を地図データと同期させて保存・共有するシステム。地中レーダー探査で得られた3次元の橋梁・舗装体の劣化診断、路面下の空洞診断、埋設物の敷設状況などのデータを大型データセンターに蓄積し、経年変化を把握することができるという。戦前・高度経済成長期に構築されたインフラストックの維持管理が急務とされる中、インフラ管理の費用削減につながるシステムの販売による業績への寄与に期待する買いが殺到した。

●ストップ高銘柄
 タカタ <7312>  160円  +50 円 (+45.5%) ストップ高   11:30現在
 タツミ <7268>  530円  +80 円 (+17.8%) ストップ高買い気配   11:30現在
 など、3銘柄

●ストップ安銘柄
 なし

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