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【注目】話題株ピックアップ【昼刊】:リミックス、日電硝、アカツキ

リミックス <日足> 「株探」多機能チャートより
■リミックスポイント <3825>  1,660円  +210 円 (+14.5%)  11:30現在
 リミックスポイント<3825>が急騰。5月下旬以降、急激な上昇トレンドを形成中だ。同社は15日、子会社のビットポイントジャパンが仮想通貨「イーサリアム」の取り扱い(店舗決済サービス)を8月から開始することを発表、これが株価を強力に後押ししている。2015年7月にリリースされ、取引が開始された「イーサリアム」は、ビットコインに次ぐ主要仮想通貨に急成長、取引が完了するまでの時間がビットコインよりも短く利便性が高い点が注目されており、同社もこれに対応する。

■日本電気硝子 <5214>  806円  +54 円 (+7.2%)  11:30現在  東証1部 上昇率6位
 日本電気硝子<5214>が急反発し年初来高値を更新している。SMBC日興証券が15日付で投資評価を「2」から「1」とし、目標株価を615円から950円へ引き上げたことが好材料視されているようだ。同証券では、株価には同社がLCD用基板ガラスを中心とする収益構造から、ガラスファイバ事業を業績拡大のドライバーとする構造へ転換し始めた効果が十分に反映されていないと指摘。17年12月期の営業利益予想を240億円から290億円へ、18年12月期を同256億円から330億円へ、19年12月期を同267億円から360億円へ引き上げており、PPG欧米ガラスファイバ事業の取得に伴うシェア拡大で業績への貢献が顕在化することが、今後の株価のカタリストになるとしている。

■アカツキ <3932>  8,370円  +390 円 (+4.9%)  11:30現在
 アカツキ<3932>が上場来高値を更新。同社はスマートフォン向けゲームの開発・運営を行っており、海外展開力の高さが大きな強みとなっている。ここゲーム関連株が波状的に物色人気を集めており、同社株はそのリード役を担っている。バンダイナムコホールディングス<7832>と共同開発した「ドラゴンボールZドッカンバトル」が世界的な大ヒットで収益に貢献、17年3月期は営業利益段階で前の期比2.2倍の47億5100万円と高成長、今期業績予想について会社側は開示していないが、期待のタイトル投入が相次ぐことで、2ケタ以上の増益が有望視されている。

■パイロット <7846>  4,785円  +195 円 (+4.3%)  11:30現在
 15日、パイロットコーポレーション <7846> が発行済み株式数(自社株を除く)の16.27%にあたる762万株(金額で349億7580万円)を上限に、16日朝の東証の自己株式立会外買付取引「ToSTNeT-3」で自社株買い(買い付け価格は15日終値の4590円)を実施すると発表したことが買い材料。同社の筆頭株主だった故高洪明氏の相続人が売却する意向を示したことに対応する。需給改善や株式価値の向上といった株主還元が好感されたほか、株価浮揚策としてもポジティブに受け止められた。

■日清オイリオグループ <2602>  675円  +24 円 (+3.7%)  11:30現在
 日清オイリオグループ <2602> が反発。SMBC日興証券が15日付で同社の投資判断「2(中立)」を継続し、目標株価630円→720円に増額したことが買い材料視された。リポートでは、新中期計画と17年3月期決算の説明会資料で、同社が高付加価値製品へシフトして収益性を高めていく具体的な構造が理解できたと評価。これを踏まえ同証券では、油脂・油糧事業と加工油脂事業を中心に業績予想を引き上げた。今後はファインケミカル事業の収益拡大が現実化するかに注目している。

■LINE <3938>  4,040円  +110 円 (+2.8%)  11:30現在
 LINE<3938>が大幅続伸で5日ぶりに4000円大台を回復してきた。同社は15日、人工知能(AI)を搭載したスピーカー端末(AIスピーカー)を今秋に発売することを発表、これが株価を強く刺激する格好となった。また、同日にトヨタ自動車<7203>とコネクテッドカー分野で提携することも発表しており、物色人気を増幅させている。AIスピーカーは米アマゾン・ドット・コムが先駆し、現在米国で急速に市場が拡大している。LINEのスピーカー端末「ウェーブ」は親会社である韓国ネイバーと共同で開発したAI「クローバ」を搭載しており、人間が話しかけるだけで音楽再生やニュースなどさまざまな操作を可能としている。トヨタとの提携では「クローバ」を活用することで、スマートフォンなどの端末と車載機器を連携させる機能拡充を図る狙い。

■リンテック <7966>  2,615円  +55 円 (+2.2%)  11:30現在
 リンテック<7966>が反発。ここ調整色の強い展開で、前日まで9日続落と下値を探る展開だったが、足もと押し目買いが入ってきた。SMBC日興証券では15日付で同社株の目標株価を2150円から2700円に大幅に引き上げ(投資評価は「2」継続)ており、これが株価反転の足場となった。半導体関連粘着テープや半導体関連装置などが好調に推移しているほか、2016年12月に子会社化した北米の印刷用ラベル業界大手のMACtacに注目しているという。リンテックの18年3月期営業利益については、従来予想の190億円から204億円(前期比22.9%増)予想に見通しを増額修正している。

■月島機械 <6332>  1,276円  +18 円 (+1.4%)  11:30現在
 月島機械<6332>が反発。15日の取引終了後、プラント機器類の製作および建設・補修工事を行う三進工業(川崎市川崎区)の全株式を53億円で取得し、子会社化すると発表しており、業績への貢献を期待した買いが入っているようだ。三進工業をグループ化することで、各種プラントの建設・補修工事能力の向上と単体機器製造販売体制の補完が可能になると判断したという。なお、株式譲渡日は7月3日の予定。また、18年3月期業績への影響は現在精査中としている。

■トヨタ自動車 <7203>  5,803円  +9 円 (+0.2%)  11:30現在
 トヨタ自動車<7203>、日産自動車<7201>、ホンダ<7267>など自動車株が高い。前日発表された米経済指標が良好だったことから午前9時過ぎに1ドル=111円台乗せへ円安が進行。自動車セクターには輸出採算の改善を期待する買いが流入している。トヨタ自動車の18年3月期の想定為替レートは1ドル=105円、日産の場合は同108円に置かれており、円安の進行が業績押し上げ要因に働くことが好感されている。

■すかいらーく <3197>  1,659円  -60 円 (-3.5%)  11:30現在  東証1部 下落率7位
 15日、すかいらーく <3197> が筆頭株主の米投資会社ベインキャピタルが保有する2550万株の売り出しを実施すると発表したことが売り材料視された。売り出し株式数が発行済み株式数の約13%におよぶ規模とあって、株式の需給悪化が懸念された。売出価格は1630円で15日終値を5.18%下回る。

■ファンコミ <2461>  972円  -4 円 (-0.4%)  11:30現在
 15日、ファンコミュニケーションズ <2461> が月次業績を発表。5月売上高は前年同月比4.7%増の33.8億円だったことが買い材料視された。月次ベースでは9ヵ月連続の前年比プラスとなった。内訳は主力のCPA型アドネットワーク事業が5.0%増、CPC/ターゲティング型アドネットワーク事業は4.0%増だった。今17年12月期の連結経常利益は前期比5.8%増の62.4億円と、2期ぶりに過去最高益を更新する見通し。堅調な月次業績を好感する買いが先行している。

■芦森工業 <3526>  272円  +68 円 (+33.3%)  11:30現在  東証1部 上昇率トップ
 芦森工業<3526>が急反発し、年初来高値を更新している。きょう付の日本経済新聞で「欠陥エアバッグの異常破裂問題で経営が悪化したタカタが民事再生法の適用申請に向け最終調整に入った」と報じられており、同社やダイセル<4202>、カネミツ<7208>などにエアバッグ部品の代替需要が増加するとの思惑から買いが入っているようだ。なお、タカタ<7312>に関しては東京証券取引所が午前8時20分から一時売買を停止すると発表しているほか、注意喚起情報を出している。

●ストップ高銘柄
 エスプール <2471>  2,936円  +500 円 (+20.5%) ストップ高   11:30現在
 以上、1銘柄

●ストップ安銘柄
 タカタ <7312>  404円  -80 円 (-16.5%) ストップ安売り気配   11:30現在
 以上、1銘柄

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