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【注目】話題株ピックアップ【昼刊】:アエリア、ソフトバンク、神戸物産

ソフトバンク <日足> 「株探」多機能チャートより
■アエリア <3758>  6,750円  +820 円 (+13.8%) 一時ストップ高   11:30現在
 アエリア<3758>が5連騰となり4月25日につけた年初来高値6190円奪回した。同社は8日取引終了後、ソーシャルゲームの開発やVR事業を手掛けるグッドビジョン(東京都中央区)を株式交換で子会社化することを発表した。これに伴いVR事業へ積極的に踏み込み、ビジネス領域を拡大していく構えで、業容拡大に対する期待が投機資金の流入を加速させている。

■ソフトバンクグループ <9984>  9,446円  +625 円 (+7.1%)  11:30現在  東証1部 上昇率7位
 ソフトバンクグループ<9984>が急動意、500円を超える上昇で年初来高値を更新した。同社は9日、米アルファベット傘下企業でロボティクス分野のパイオニアである「ボストン ダイナミクス」の買収で合意したことを発表した。今回の買収はソフトバンクが志向するパラダイムシフトに関わるテクノロジー投資の一環として、スマートロボティクス分野の深耕に注力する構えを明示したもので、これを材料視する買いを呼び込んでいる。

■ソフバンテク <4726>  2,269円  +150 円 (+7.1%)  11:30現在  東証1部 上昇率8位
 ソフトバンク・テクノロジー<4726>が大幅反発し、年初来高値を更新している。8日の取引終了後、農業資材の比較が簡単に行えるマッチングサービス「AGMIRU(アグミル)」を今年初夏に開始すると発表しており、新サービスの業績への貢献を期待した買いが入っているようだ。AGMIRUは「農林水産省まるみえアグリ」プロジェクトの一環として誕生した、農業者と資材の販売者が双方向でコミュニケーションを図り、取り引きのマッチングを支援するサービス。なお、提供開始に先立ち、現在、農業者および販売業者の利用者登録(アカウント作成)を受け付けており、利用者は、アカウント登録を行うことで、無料でAGMIRUを利用できるとしている。

■神戸物産 <3038>  4,780円  +295 円 (+6.6%)  11:30現在  東証1部 上昇率9位
 8日、神戸物産 <3038> が17年10月期の連結経常利益を従来予想の116億円→144億円に24.1%上方修正。増益率が32.9%増→65.0%増に拡大し、従来の4期連続での過去最高益予想をさらに上乗せしたことが買い材料視された。主力の「業務スーパー」で利益率の高いPB商品の販売が伸び、採算が改善することが寄与。円安によるデリバティブ評価益の発生なども上振れに貢献する。

■オプトホールディング <2389>  1,564円  +94 円 (+6.4%)  11:30現在
 オプトホールディング<2389>が急反発し、年初来高値を更新している。8日の取引終了後、連結子会社ソウルドアウト<6553>が7月12日付で東証マザーズ市場に新規上場することで、東京証券取引所に承認されたと発表しており、これを好材料視した買いが入っている。オプトHDはソウルドアウト株591万4080株(発行済み株数の66.6%)を所有。上場に伴う売り出しは行わないものの、上場に伴う公募により、上場後の同社の所有割合は63.7%に低下する見通しだという。また、同件による17年12月期業績への影響は軽微としている。

■古河電気工業 <5801>  5,430円  +140 円 (+2.7%)  11:30現在
 古河電気工業<5801>が3日続伸し、連日の年初来高値更新となっている。SMBC日興証券が8日付で投資評価を「2」から「1」とし、目標株価を3500円から6100円へ引き上げたことが好材料視されているようだ。同証券では、同社は市場が拡大する米国に光ファイバーの製造拠点を有しているうえ、ネットワークの高速化に不可欠な光源レーザーで世界トップシェアを有していることを評価。また、小林敬一新社長の指揮の下、低採算事業からの撤退や高採算製品へのシフトを進めているが、構造改革の成果が業績で確認され始め、収益構造の変化が進みそうだとしている。さらに、これに伴い18年3月期影響利益予想を346億円から410億円へ、19年3月期予想を同373億円から446億円へ上方修正している。

■東京エレクトロン <8035>  16,985円  +305 円 (+1.8%)  11:30現在
 東京エレクトロン<8035>、アドバンテスト<6857>など半導体関連株が買い優勢の展開。米国株市場ではハイテク比率の高いナスダック指数が過去最高値に買われるなど上値指向が強く、特に需要好調な半導体関連株への物色意欲が強い。半導体銘柄で構成されるフィラデルフィア半導体株指数も2000年以来の高値更新が続いている。そのなか、前日は米半導体大手でGPUでは圧倒的シェアを持つエヌビディアが急騰、半導体株人気を盛り上げた。東京市場の半導体セクターはまだ相対的に出遅れ感があり、機関投資家の継続的な買いを誘導している。

■日立造船 <7004>  537円  +5 円 (+0.9%)  11:30現在
 日立造船<7004>が3日続伸。8日の取引終了後、高速繊維ろ過装置「まりも」が中国広東省のモデル研究事業に採択されたと発表しており、これを好材料視した買いが入っている。同モデル研究事業は、近畿経済産業局の関西・アジア環境・省エネビジネス交流推進フォーラムと中国広東省科学技術庁が実施した「科学技術発展特別テーマ資金プロジェクト」の一環。今回、同社の「まりも」による都市下水高度処理の研究が採択されたことで、広東省下水処理場内にモデル研究設備(数千立方メートル/日を予定)を設置し、「まりも」を用いた高度汚水処理システムの実証を行うという。中国では、下水処理などの水環境の向上を「五カ年計画」の方針の一つとして掲げていることから、さまざまな水処理技術のニーズが高まっており、今後の受注獲得が期待されている。

■シーイーシー <9692>  2,148円  -282 円 (-11.6%)  11:30現在  東証1部 下落率2位
 シーイーシー<9692>が急反落。8日取引終了後、18年1月期の第1四半期(2~4月)連結決算を発表し、売上高は114億900万円(前年同期比3.8%増)、営業利益は6億7400万円(同14.1%減)だったことが嫌気されている。スマートファクトリー事業やセキュリティーサービス事業などの注力事業が伸長したことで売上高は順調に推移したものの、一部の受託開発プロジェクトで不採算案件が発生したことが響き営業減益となった。なお、通期業績予想は従来見通しを据え置き、売上高465億円(前期比5.7%増)、営業利益37億5000万円(同13.2%増)、最終利益24億5000万円(同6.2%減)を見込んでいる。

■ジョイフル本田 <3191>  3,500円  -250 円 (-6.7%)  11:30現在  東証1部 下落率3位
 ジョイフル本田<3191>が大幅続落。8日に発行済み株式数の31.58%に相当する1630万株を上限に自社株にTOBをかけることを発表。TOB価格は1株につき3497円と前日終値に比べ7%近く安い水準に設定されたことから、株価は同価格にサヤ寄せする動きが出ている様子だ。取得総額は約570億円で取得期間は6月9日~8月31日。

■ユニバーサル <6425>  3,250円  -210 円 (-6.1%)  11:30現在
 8日、ユニバーサルエンターテインメント <6425> [JQ]が同社の岡田和生会長らが香港子会社を通じて、不正に約20億円を流出させた疑いがあると発表したことが売り材料視された。社内の調査によると、岡田会長と根岸取締役が2015年3月、子会社の香港法人を通じ、社内決済を経ずに第三者へ1億3500万香港ドル(約19億1700万円)を貸し付けた。その後、岡田会長が取締役を務めていたオカダホールディングスへ第三者が1億3000万香港ドルを送金していたという。会社側では、流出した資金の回収の目処はついており業績への影響はないとしているが、会社イメージの悪化を懸念する売りが向かった。

■トーセ <4728>  1,403円  +300 円 (+27.2%) ストップ高買い気配   11:30現在
 ゲームソフト開発のトーセ <4728> が昨日に続きストップ高に買われている。同社はスクウェア・エニックス・ホールディングス <9684> が本日からクローズドβテスト実施を予定しているスマートフォン向けデジタルカードゲーム「ドラゴンクエストライバルズ」の開発を担当しており、これを改めて評価する買いが流入しているようだ。

■スバル興業 <9632>  602円  +100 円 (+19.9%) ストップ高   11:30現在
 8日、スバル興業 <9632> が決算を発表。18年1月期第1四半期(2-4月)の連結経常利益が前年同期比26.0%増の14.7億円に伸びて着地したことが買い材料視された。主力の道路関連事業で手持ち工事の増工や追加受注が拡大したことなどが寄与し、10.5%の大幅増収を達成。原価管理の徹底によるコスト削減や業務効率化を進めたことも利益拡大に貢献した。第1四半期業績の好調に伴い、通期の同利益を従来予想の19.4億円→24.8億円に27.8%上方修正。従来の11.9%減益予想から一転して12.7%増益を見込み、一気に23期ぶりに過去最高益を更新する見通しとなった。

■コーセーアールイー <3246>  1,081円  +150 円 (+16.1%) ストップ高買い気配   11:30現在
 8日、コーセーアールイー <3246> [東証2]が決算を発表。18年1月期第1四半期(2-4月)の連結経常利益は前年同期比5.0倍の11.8億円に急拡大して着地したことが買い材料視された。ファミリーマンション、資産運用型マンションともに引き渡し件数が大きく増加したことが寄与。第1四半期実績だけで通期計画の8.9億円に対する進捗率が87.9%に達しており、業績上振れを期待する買いが向かった。

●ストップ高銘柄
 リバーエレテック <6666>  855円  +200 円 (+30.5%) ストップ高   11:30現在
 オルトプラス <3672>  1,617円  +300 円 (+22.8%) ストップ高   11:30現在
 など、8銘柄

●ストップ安銘柄
 なし

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