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【市況】<マ-ケット日報> 2017年5月29日

 週明けの市場は日経平均が小幅続落。終値は前週末比4円安の1万9682円だった。米国株や為替に大きな動きがなく、全体は方向性を欠く活気の乏しい1日に。業績の良い内需関連株中心に個別物色は続いたが、それ以外に手掛かり材料がなく手詰まりも感じられる。早朝に北朝鮮のミサイル発射があり地政学リスクを意識させるかと思われたが、こちらは危機慣れしてきたのかネガティブな反応はほとんど見られなかった。

 前週末の米国市場は3連休入り前で見送り気分が強まりダウ平均は小幅ながら7日ぶりに反落した。原油先物(WTI)が50ドルの大台を下回ったこともやや重荷に。しかし、この日発表された1-3月GDP改定値が上方修正されるなど米国のファンダメンタルズはなお磐石。投資家の押し目買い意欲も強く下値は限定的で、ナスダック指数とS&P500種に至っては小幅ながらも連日で史上最高値を更新している。

 さて、国内に買い材料の乏しい東京市場は、今晩の米国市場が休場ということもあって、一段と市場参加者の乏しい1日となった。日経平均は前週末終値を挟んで上下に50円ずつ変動した程度で、出来高12億株台は本年最低を記録している。今期の好業績やPERの割安感から下値を売り込む動きは見られないが、全体を買い上げる材料も乏しく嫌でも膠着してしまう図式に。G7でトランプ大統領の不確実性が改めて示され、当面は米国情勢に振り回される可能性もある。(ストック・データバンク 編集部)

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