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【市況】明日の株式相場見通し=円相場注視で方向感に乏しい推移、好業績割安銘柄には買い意欲

日経平均 <日足> 「株探」多機能チャートより
 あす(24日)の東京株式市場では、外国為替市場での円相場の動向を気にしながらの神経質な展開となり、日経平均株価は方向感に乏しい推移となりそうだ。ただ、業績見通しが好調で、株価が比較的割安な銘柄を中心に個別物色しようとする意欲は継続することになりそうだ。

 市場関係者からは「きょうは、米トランプ政権の司法妨害疑惑に端を発した米政治の不透明感による円高・ドル安進行に加え、英コンサート会場での爆破事件で多数の死者がでたことが伝えられ、これも市場参加者の買い意欲を削ぐかたちとなった。ただ、好業績予想銘柄への物色意欲は継続しており、東証1部の値上がり率上位銘柄のなかには、決算発表直後に買われて、その後小幅に調整していた割安銘柄を再び買い直す動きが目立った」との見方が出ていた。

 23日の東京株式市場は、総じて利益確定売り優勢の展開となった。日経平均株価は、前場に一時前日比プラス圏に浮上する場面があったものの、引けにかけて下落幅を広げた。日経平均株価終値は、前日比65円00銭安の1万9613円28銭と3日ぶり反落した。

 日程面では、黒田日銀総裁とバーナンキ前FRB議長が講演、5月の月例経済報告、3月の景気動向指数(改定値)、22日時点の給油所の石油製品価格、気象庁の3カ月予報に注目。海外では、米4月の中古住宅販売件数、5月2・3日開催分のFOMC議事録が焦点となる。(冨田康夫)

出所:株経ONLINE(株式会社みんかぶ)

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