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【注目】話題株ピックアップ【昼刊】:FFRI、ルネサス、東エレク

東エレク <日足> 「株探」多機能チャートより
■ニュートンF <7169>  1,576円  +65 円 (+4.3%)  11:30現在
 18日、ニュートン・フィナンシャル・コンサルティング <7169> [JQ] が決算を発表。国際会計基準に移行する18年3月期は30億円を見込み、年間配当は前期比2円増の70円に増配する方針としたことが買い材料視された。最終利益は過去最高の21.9億円(16年3月期)を36.5%上回る水準。また、前日終値ベースの配当利回りは4.63%に上昇したことが好感されたもよう。なお、同時に発表した17年3月期の連結最終利益は前の期比6.1%減の20.6億円だった。

■FFRI <3692>  5,010円  +155 円 (+3.2%)  11:30現在
 FFRI<3692>、ラック<3857>、ソースネクスト<4344>、テリロジー<3356>などサイバーセキュリティー関連製品やサービスを手掛ける銘柄群に買い人気が集まった。IoT(モノのインターネット)時代の到来に伴い、サイバー攻撃による影響も懸念視されている。パソコンだけでなく、一般家庭の電化製品やオフィス機器などもオンライン化されることで、ウイルス感染による被害も鼠算的に拡大していく危険性が指摘され、その対応が喫緊の課題となっている。また、国際間レベルでも近年は政府機関へのサイバー攻撃が際立つようになっており、この対策も急務だ。直近ではトランプ米大統領の「ロシアゲート疑惑」でもクローズアップされた。データを暗号化して身代金を要求する「ランサムウエア」による被害報告が急増するなか、コンピューターの脆弱性を狙った新種の大規模なサイバー攻撃が観測されている状況で、セキュリティー関連銘柄の収益機会が拡大するとの思惑が高まっている。

■ルネサス <6723>  956円  +28 円 (+3.0%) 一時ストップ高   11:30現在
 ルネサスエレクトロニクス<6723>は一時ストップ高と急伸したが、買い一巡後は上昇幅を縮小している。同社は18日取引終了後、国内外で最大4億2243万株の株式売り出しを行うと発表した。筆頭株主の産業革新機構が約3億1768万株を売却するほか、NEC<6701>、日立製作所<6501>、三菱電機<6503>も保有する株式を売却する。売り出し価格は6月12日から14日までのいずれかの日に決定する。この株式売却に伴い産業革新機構の出資比率は69.15%から50.09%に低下する。市場には「同社の株主構成はかなり正常化する」と前向きに評価する見方がある。その一方、当面の株式需給は悪化するほか、今後の業績の見方には強弱感もあり、上値には売りも膨らんでいる様子だ。

■東京エレクトロン <8035>  15,770円  +325 円 (+2.1%)  11:30現在
 東京エレクトロン<8035>、SCREENホールディングス<7735>、ディスコ<6146>など半導体製造装置株が買われている。前日の米国株市場ではNYダウ、ナスダック指数などの主要指数がいずれも反発に転じたが、前日に急落したエヌビディアなど4%超の上昇をみせるなど半導体セクターが大きく買い戻された。半導体関連銘柄で構成されるフィラデルフィア半導体株指数(SOX指数)も切り返す動きで再び最高値をうかがう展開。きょうは外国為替市場でも1ドル=111円台前半と急速な円高が一服しており、これも追い風となっている。

■ココカラファイン <3098>  5,390円  +110 円 (+2.1%)  11:30現在
 18日、ココカラファイン <3098> が発行済み株式数(自社株を除く)の2.24%にあたる55万株(金額で29億0400万円)を上限に、19日朝の東証の自己株式立会外買付取引「ToSTNeT-3」で自社株買い(買い付け価格は18日終値の5280円)を実施すると発表したことが買い材料。需給改善や株式価値の向上といった株主還元が好感されたほか、株価浮揚策としてもポジティブに受け止められた。

■シャープ <6753>  403円  +8 円 (+2.0%)  11:30現在
 シャープ<6753>が5日ぶりに反発している。18日の取引終了後、ソフトバンクグループ<9984>などが設立する投資ファンドに参画すると発表しており、これを好感した買いが入っている。投資するファンド「ソフトバンク・ビジョン・ファンド」は、ソフトバンクグループやサウジ政府系の公共投資ファンドが出資するファンドで、IoT(モノのインターネット)をはじめとする最先端テクノロジーに対して出資を行う予定。シャープは投資期間5年間で、最大10億ドルを拠出するとしており、IoT市場の知見取り入れを狙うほか、シャープ自体の収益力向上も期待している。

■そーせいグループ <4565>  11,260円  +220 円 (+2.0%)  11:30現在
 そーせいグループ<4565>が3日ぶりに反発している。18日の取引終了後、子会社ヘプタレス・セラピューティクスが、提携先のテバ・ファーマスーティカル・インダストリーズ(イスラエル)からマイルストンとして500万ドルを受け取ることになったと発表しており、業績押し上げを期待した買いが入っている。今回のマイルストン受領は、テバ社が前臨床開発候補薬のカルシトニン遺伝子関連ペプチド(CGRP)受容体拮抗薬を片頭痛の治験薬として選定し、前臨床試験をさらに進めるのに伴うもの。同低分子候補薬は、ヘプタレス社の構造ベースデザインを用いて開発した薬剤で、ヘプタレス社とテバ社は15年にライセンス契約および研究開発契約を締結しており、今回の選定によってマイルストンが発生することになったという。なお、同薬は、反復性片頭痛および慢性片頭痛に対する新規候補薬の創出に向けた提携関係において、初めてのマイルストンとなる。

■カカクコム <2371>  1,534円  +21 円 (+1.4%)  11:30現在
 18日、カカクコム <2371> が発行済み株式数の1.45%にあたる315万5100株の自社株を消却すると発表したことが買い材料。需給改善や株式価値の向上といった株主還元が好感されたほか、株価浮揚策としてもポジティブに受け止められた。消却予定日は5月31日。

■日清食HD <2897>  6,720円  +40 円 (+0.6%)  11:30現在
 日清食品ホールディングス<2897>は3日続伸で新高値。SMBC日興証券は18日、同社株の投資評価「2」を継続するとともに、目標株価を6040円から6120円に引き上げた。業績面では、中国地域の利益予想を増額した。また、同社の中国(香港含む)事業を担う連結子会社の香港日清は5月12日に香港証券取引所へ上場申請した。同証券では、「上場による認知度の向上が業績拡大に結びつくか注目したい」としている。

■トヨタ自動車 <7203>  5,958円  +28 円 (+0.5%)  11:30現在
 トヨタ自動車<7203>、日産自動車<7201>など堅調な値動き。前日は為替の急速な円高に伴い、輸出採算改善期待が後退、軒並み下値模索の展開となったが、足もとはドル買い・円売りの流れで1ドル=111円台前半の推移と円安方向に戻しており、つれて自動車セクターの株価も下げ止まる動きをみせている。なお、トヨタの今期想定為替レートは対ドルで1ドル=105円と実勢より6円以上円高に設定している。

■浜松ホトニクス <6965>  3,515円  +10 円 (+0.3%)  11:30現在
 浜松ホトニクス<6965>は反発し新高値。三菱UFJモルガン・スタンレー証券は18日、同社株のレーティングの「オーバーウエート」を継続するとともに目標株価を3590円から4300円に引き上げた。同社の第2四半期は15年9月期第2四半期以来の2ケタ増益に転換。足もとの事業環境は良好で、同証券では17年9月期の連結営業利益を従来予想224億円から230億円(前期比12%増、会社予想214億円)、18年9月期は同262億円から267億円に引き上げた。18年9月期からの本格的な成長回帰到来を、株価は織り込む局面にあるとみている。

■スカパーJ <9412>  503円  -22 円 (-4.2%)  11:30現在  東証1部 下落率8位
 スカパーJSATホールディングス<9412>が軟化している。同社はきょう午前10時に、18年3月期通期の連結業績予想を公表。営業利益見通しを170億円(前期比30.4%減)としていることが嫌気されているようだ。営業収益は1535億円(同20.4%減)を予想。前期にあった宇宙・防衛事業のPFI案件による増収が剥落することに加え、衛星減価償却費の増加や有料多チャンネル事業における機器開発などの費用増などが影響する見通しだとしている。

■セグエグループ <3968>  5,460円  +700 円 (+14.7%) ストップ高   11:30現在
 セグエグループ<3968>がストップ高。世界的に深刻の度合いが高まるサイバー攻撃への対応が急務となるなか、セキュリティーを担う関連有力株として注目され、前日も全体相場に逆行高を演じた。きょうは、前日引け後に子会社ジェイズ・コミュニケーションが、英最大手ICT会社の日本支社であるBTジャパン(東京都港区)と提携し、IPアドレス管理に優れた特徴を持つ「BT Diamond IP 製品」の販売を日本市場で開始すると発表、これが株高の新たな手掛かり材料となっている。

■ビリングシステム <3623>  4,505円  +700 円 (+18.4%) ストップ高買い気配   11:30現在
 ビリングシステム<3623>がストップ高買い気配。同社は18日、日本郵政<6178>傘下のゆうちょ銀行とスマートフォン決済アプリ「PayB」に関する業務提携契約に向けた協議を開始することで基本合意したと発表。これが材料視されているようだ。「PayB」は、コンビニエンスストアなどで利用できる払込票のバーコードや、ビリングシステムが提供する加盟店用アプリを用いて店舗側が提示するQRコードを、スマートフォンのカメラ機能で読み取り、リアルタイム決済できるサービス。両社が協議を開始する業務提携では、「PayB」の機能のうち、まずコンビニなど払込票を、「PayB」に登録したゆうちょ口座(キャッシュカード利用の総合口座)から即時に決済できるサービスを中心に、リリースの準備を進めるとしている。

●ストップ高銘柄
 ASJ <2351>  632円  +100 円 (+18.8%) ストップ高買い気配   11:30現在
 など、4銘柄

●ストップ安銘柄
 フード・プラネット <7853>  1円  0 円 (0.0%) ストップ安   11:30現在
 以上、1銘柄

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