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【市況】来週の株式相場見通し=日経平均株価2万円巡り攻防、決算一巡で買いエネルギーは沈静化

日経平均 <日足> 「株探」多機能チャートより
 来週(15~19日)の東京株式市場は、引き続き日経平均株価2万円の大台回復を意識した年初来高値圏での攻防となりそうだ。ただ、3月期決算企業の業績見通しの発表が一巡しつつあることから、個別銘柄物色のエネルギーが沈静化するなか、1~3月期のGDP(速報値)や、米4月の鉱工業生産・住宅着工といった日米の重要経済指標に敏感に反応する展開が予想される。

 今週は2万円乗せを目前にしながらの足踏み状態で、上値の重さが際立つ推移となった。来週も基本的にはその地合いを引き継ぐことが予想され、一時的に2万円台にタッチした場合でも、直ちに台固めの推移になるとは考えにくい。日経平均株価の想定レンジは1万9500~2万200円とする。

 市場関係者からは「4月14日の安値1万8335円(終値ベース)をつけてから短期間(4月15日から11日までで16営業日)に1600円幅を超える急上昇を演じ、12日終値での東証1部の騰落レシオ(25日移動平均)は131%と、一般的に過熱ぎみとされる120%を大きく上回っており、追加のプラス材料が無いと上を買い進み難いのが実感」との見方が出ていた。

 日程面では、4月の国内企業物価指数、4月の工作機械受注(15日)、3月の第3次産業活動指数、3月の商業動態統計調査(16日)、3月の機械受注統計(4~6月見通しも発表)(17日)、1~3月期のGDP(速報値)、4月の首都圏・近畿圏新規マンション発売(18日)、4月の訪日外国人客数(19日)に注目。

 海外では、中国4月の鉱工業生産・小売売上高・都市部固定資産投資、米5月のNY連銀製造業景気指数(15日)、ユーロ圏1~3月期のGDP(改定値)、米4月の鉱工業生産・設備稼働率・住宅着工件数(16日)、英4月の雇用統計(17日)、米5月のフィラデルフィア連銀製造業景況指数、米4月のCB景気先行総合指数(18日)、イラン大統領選、マレーシア1~3月期のGDP(19日)が焦点となる。(冨田康夫)

出所:株経ONLINE(株式会社みんかぶ)

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