【市況】11日の米国市場ダイジェスト:ダウは23ドル安、小売決算を嫌気
NYダウ <日足> 「株探」多機能チャートより
■NY株式:ダウは23ドル安、小売決算を嫌気
NYダウ ナスダック
終値:20919.42 終値:6115.96
前日比:-23.69 前日比:-13.18
始値:20925.72 始値:6110.05
高値:20933.36 高値:6120.20
安値:20798.90 安値:6075.68
11日の米国株式相場は下落。ダウ平均は23.69ドル安の20919.42、ナスダックは13.18ポイント安の6115.96で取引を終了した。主要小売決算が嫌気され、同セクターを中心に売りが先行。原油相場の上昇に加えて、4月生産者物価指数が予想を上振れたほか、週間新規失業保険申請件数が堅調な内容となり、午後にかけて下げ幅を縮小したものの相場を押し上げるには至らなかった。セクター別では、テクノロジー・ハード・機器や食品・生活必需品小売が上昇する一方で小売や銀行が下落した。
百貨店のメーシーズ(M)や小売のコールズ(KSS)は決算内容が嫌気され、軟調推移。明日に決算を控える百貨店のJCペニー(JCP)も売られた。写真共有アプリを手掛けるスナップ(SNAP)は売上高が予想を下振れ大幅下落。一方で、スーパーマーケットのホールフーズ(WFM)は、決算内容が好感され上昇。建設機械のキャタピラー(CAT)やファストフードのヤム・ブランズ(YUM)は一部アナリストによる投資判断引き上げを受け買われた。
百貨店のノードストローム(JWN)はマーケット終了後に2-4月期決算を発表、売上高、調整後一株利益ともに予想を上振れたものの、既存店売上高が下振れた。時間外取引で下落して推移している。
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■NY為替:ドル伸び悩み、トランプ政権の不確実性を嫌気したドル売りも
11日のニューヨーク外為市場でドル・円は、114円12銭まで買われた後、113円46銭まで反落し、113円86銭で引けた。米インフレ率の上昇や良好な雇用関連指標を受けて、6月利上げを織り込むドル買いが優勢となったが、トランプ米大統領による米連邦捜査局(FBI)のコミー長官解任により、経済政策の実施が遅れるとの懸念が強まり、ドルは伸び悩んだ。
ユーロ・ドルは、1.0839ドルまで下落後、1.0876ドルまで反発して1.0864ドルで引けた。ユーロ・円は、123円32銭まで下落後、123円92銭まで反発。リスク回避の円買いが再燃した。ポンド・ドルは、1.2850ドルまで下落後、1.2895ドルまで反発した。英国中央銀行が予想通り金融緩和策を現行で据え置くことを決定し、インフレ見通しを引き上げた。一方で成長見通しを引き下げるなど、早期利上げが示唆されなかったため、ポンド売りは継続した。ドル・スイスは、1.0100フランから1.0057フランへ下落した。
■NY原油:続伸で47.83ドル、供給超過の状態は段階的に解消されるとの見方
NY原油先物6月限は続伸(NYMEX原油6月限終値:47.83 ↑0.50)。ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のWTI先物6月限は前日比+0.50ドルの47.83ドルで取引を終えた。米原油在庫の大幅な減少が引き続き材料視された。複数の石油輸出国機構(OPEC)加盟国が減産延長の合意形成について言及したことも、先物相場に対する支援材料になったようだ。供給超過の状態は段階的に解消されるとの見方が広がっており、短期的には49ドル近辺まで反発するとの見方も残されている。
■主要米国企業の終値
銘柄名⇒終値⇒前日比(騰落率)
バンクオブアメリカ(BAC) 24.07ドル -0.08ドル(-0.33%)
モルガン・スタンレー(MS) 42.87ドル -0.23ドル(-0.53%)
ゴールドマン・サックス(GS)224.76ドル -0.12ドル(-0.05%)
インテル(INTC) 35.69ドル -0.32ドル(-0.89%)
アップル(AAPL) 153.95ドル +0.69ドル(+0.45%)
アルファベット(GOOG) 930.60ドル +1.82ドル(+0.20%)
フェイスブック(FB) 150.04ドル -0.25ドル(-0.17%)
キャタピラー(CAT) 100.99ドル +0.63ドル(+0.63%)
アルコア(AA) 31.16ドル +0.08ドル(+0.26%)
ウォルマート(WMT) 76.13ドル -0.57ドル(-0.74%)
スプリント(S) 7.87ドル -0.01ドル(-0.13%)
《HT》
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