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【市況】明日の株式相場見通し=日経平均株価は2万円巡る攻防、決算ピークで売買は活発に

日経平均 <日足> 「株探」多機能チャートより
 あす(12日)の東京株式市場は、日経平均株価2万台乗せを巡る攻防となりそうだ。ただ、週末とあって利益確定売りも想定されるため、終値での2万円回復は微妙なところだ。決算発表が後半のピークを迎えることから、全般地合いとは別に業績内容を吟味しながらの売買は活発化しそうだ。

 市場関係者からは「米長期金利の上昇を支えに円安・ドル高が進行し、1ドル=114円台前半となっていることが全体相場を支えている。ただ、日経平均株価が2万円台に乗せると、ある程度の目先的な達成感は避けられず、いったん押し目を形成する可能性もある。したがって、個人投資家には“2万円に乗せる前に個別銘柄で稼いでおきたい”との心理が働いたようだ」との声が聞かれた。

 市場には、4月14日の直近安値1万8335円(終値ベース)をつけてから短期間(4月15日から11日までで16営業日)に1600円幅を超える急上昇に対する警戒感が根強いことも確か。しかし、一方では2万円台に乗せることで、株式市場への関心が高まり、新たな投資家の参入を促す可能性もある。

 11日の東京株式市場は買い優勢の展開。目先スピード警戒感から戻り売りも出て、日経平均株価は2万円台回復には届かなかったが、終始前日比プラス圏で推移した。日経平均株価終値は、前日比61円46銭高の1万9961円55銭と続伸。東証1部の売買代金は2兆7932億円の高水準となった。

 日程面では、4月マネーストック、オプションSQに注目。海外では、米4月の消費者物価指数・小売売上高が焦点になる。(冨田康夫)

出所:株経ONLINE(株式会社みんかぶ)

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