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【市況】前場に注目すべき3つのポイント~米雇用統計や仏大統領選の結果を好材料視か

NYダウ <日足> 「株探」多機能チャートより

8日前場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。

■株式見通し:米雇用統計や仏大統領選の結果を好材料視か
■外資系証券の注文動向:差し引き140万株の買い越しとの観測
■前場の注目材料:三井不など不動産大手3社最高益に


■米雇用統計や仏大統領選の結果を好材料視か

8日の日本株市場は買い先行の展開になろう。5日の米国市場では雇用統計の結果を受けてNYダウは反発。終値では3月3日以来、2ヶ月ぶりに21000ドルを回復している。シカゴ日経225先物清算値は大阪比(2日)225円高の19705円となり、これにサヤ寄せする格好から買いが先行しよう。また、フランス大統領選の決選投票は、欧州連合(EU)の強化を訴える中道系独立候補のマクロン氏が勝利した。予想通りの結果ではあるが、EUの安定への期待から評価材料になりそうだ。

一方で、8日から12日までに1950社超の企業決算が予定されている。決算ピークの中で模様眺めムードが強まる可能性がある。半面、ソフトバンクG<9984>、トヨタ自<7203>、日産自<7201>、KDDI<9433>など主力処の決算が集中するが、足元での決算では概ね良好な結果が目立っている。低迷するトヨタ自がアク抜けにつながれば、投資家のセンチメントの改善につながろう。また、決算を経て、自社株買い等の株主対策を発表する企業などには、短期筋の資金が集中することになりそうだ。

(株式部長・アナリスト 村瀬智一)


■外資系証券の注文動向:差し引き140万株の買い越しとの観測

朝の外資系証券5社経由の注文状況は、売り1270万株、買い1410万株、差し引き140万株の買い越しとの観測。なお、直近5日分の注文動向は以下の通り。

04月26日(水):70万株の買い越し
04月27日(木):180万株の売り越し
04月28日(金):80万株の売り越し
05月01日(月):390万株の買い越し
05月02日(火):190万株の買い越し


■前場の注目材料

・仏大統領選、マクロン氏勝利へ
・米4月雇用統計、失業率10年ぶり低水準に
・シカゴ日経225先物(19705、+225)
・NYダウは上昇(21006.94、+55.47)
・ドル円(112円75-80銭)

・ファーストリテ<9983>、欧州の店舗2倍に拡大へ
・ベネッセHD<9783>、前期黒字転換を発表
・オリックス<8591>、米地熱発電大手に出資へ
・三井不<8801>など不動産大手3社最高益に

☆前場のイベントスケジュール

<国内>
・09:00  衆院予算委員会で「安倍内閣の基本姿勢」について集中審議

<海外>
・特になし

《SK》

 提供:フィスコ

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