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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(2):ポーラHD、高島屋、マクロミル

ポーラHD <日足> 「株探」多機能チャートより
■ポーラHD <4927>  2,708円  +75 円 (+2.9%)  本日終値
 1日、ポーラ・オルビスホールディングス <4927> が決算を発表。17年12月期第1四半期(1-3月)の連結経常利益が前年同期比2.6倍の89.5億円に急拡大して着地したことが買い材料視された。主力のPOLAブランドで1月に発売した、しわ改善薬用化粧品「リンクルショット メディカル セラム」の販売が好調だったことが寄与。第1四半期業績の好調に伴い、通期の同利益を従来予想の310億円→335億円に8.1%上方修正。増益率が14.0%増→23.2%増に拡大し、従来の11期連続での過去最高益予想をさらに上乗せした。

■高島屋 <8233>  1,057円  +25 円 (+2.4%)  本日終値
 1日、高島屋 <8233> が店頭売上速報を発表。百貨店子会社を含む国内17店舗の4月売上高は前年同月比2.9%増と2ヵ月連続で前年実績を上回ったことが買い材料視された。4月の店頭売上は、引き続き好調な免税売上のほか、株高の影響などによりラグジュアリーブランドを中心とした高額品売上が大きく伸びた。

■三越伊勢丹 <3099>  1,236円  +26 円 (+2.2%)  本日終値
 三越伊勢丹ホールディングス<3099>が反発。1日の取引終了後に発表した4月度の国内百貨店事業売上速報で、三越伊勢丹合計の売上高(法人外商を除く)が前年同月比0.1%減とほぼ横ばいで推移しているが、訪日外国人の消費に底入れ感が出てきたとの見方が強く、この日は買われている。首都圏の支店を中心に衣料品の苦戦は続いているものの、先月に引き続き食品や婦人雑貨が好調に推移した。また、化粧品が順調なインバウンドも前年実績を上回った。

■マクロミル <3978>  2,000円  +39 円 (+2.0%)  本日終値
 マーケティングリサーチで国内最大手のマクロミル<3978>は後場上げ幅拡大で上場来高値。同社は1日取引終了後、17年6月期第3四半期累計(16年7月~17年3月)の連結決算を発表。売上収益は273億6500万円(前年同期比9.1%増)、営業利益は58億5300万円(同11.5%増)、最終利益は29億5600万円(同31.0%増)だった。通期予想営業利益に対する第3四半期累計営業利益の進捗率は85.4%に達している。企業のデジタル・メディアへの広告出稿拡大などを追い風に、重点戦略商品であるデジタル・マーケティング商材の拡販が広告代理店およびサービス事業者に対して継続していることに加え、グローバル・リサーチ商材の販売が消費財メーカーを中心に、既存商品のオーダーメイド型商材の販売が通信事業者を中心に、それぞれ大きく伸長した。さらに、利益面では、継続的に実施している外注費の抑制や人件費抑制の施策がそれぞれ奏功し、営業利益を押し上げる形となった。業績予想は従来見通しを据え置いた。通期業績は売上収益358億円(前期比10.1%増)、営業利益68億5000万円(同19.5%増)、最終利益37億円(同30.6%増)を見込んでいる。

■松屋 <8237>  989円  +17 円 (+1.8%)  本日終値
 松屋<8237>が続伸。同社は1日取引終了後に、銀座本店の4月の売上高(速報値)が前年同月比4.0%増になったと発表。2カ月連続で前年実績を上回り、3月の伸び率(0.9%増)から拡大したことが好感されたようだ。銀座店は、高価格帯の婦人衣料品でニットやジャケットなどの売り上げが伸びたほか、免税売上高も化粧品を含む消耗品が全体を牽引するかたちで堅調に推移した。

■京セラ <6971>  6,520円  +108 円 (+1.7%)  本日終値
 京セラ<6971>は小幅続伸し年初来高値更新。同社は1日取引終了後、18年3月期の連結業績予想を発表した。売上高は1兆5000億円(前期比5.4%増)、営業利益は1200億円(同14.8%増)、最終利益は1050億円(同1.1%増)を見込んでいる。18年3月期は、半導体製造装置やスマホ、自動車向け部品が引き続き堅調と予想されるほか、価格下落で採算が悪化していた太陽光発電関連事業も生産体制の見直しで収益に貢献する見通しで、全事業部門での増収増益を目指す。想定為替レートは1ドル=108円、1ユーロ=115円としている。 なお、17年3月期連結決算は売上高1兆4227億5400万円(前の期比3.8%減)、営業利益1045億4200万円(同12.8%増)、最終利益1038億4300万円(同4.8%減)だった。

■トヨタ自動車 <7203>  6,143円  +101 円 (+1.7%)  本日終値
 トヨタ自動車<7203>、日産自動車<7201>、SUBARU<7270>など自動車株は買いが先行。足もと外国為替市場では1ドル=111円80銭近辺の推移と円安水準でもみ合っており、輸出採算改善に対する期待が株価にポジティブに働いている。ただ、上値も重い。米国際貿易委員会(ITC)はトヨタなどが自動車部品に使う電動モーターが特許侵害にあたるかどうか調査すると発表しており、これが株価の重荷となっている。

■アルプス技研 <4641>  3,690円  +55 円 (+1.5%)  本日終値
 アルプス技研<4641>、テクノプロ・ホールディングス<6028>、夢テクノロジー<2458>、メイテック<9744>など技術者派遣を手掛ける人材サービス関連株に物色の矛先が向いている。企業の求人需要は一段と高まりをみせており、3月の有効求人倍率は1.45倍とバブル期の1990年11月以来26年4カ月ぶりの高水準を記録した。とりわけ、派遣技術者など高スキルを必要とする人材確保が困難を極めており、株式市場でもIT関連や自動車業界、医療分野向けなどの技術者を提供する派遣会社に改めて買いが集まり始めている。

■ダイフク <6383>  2,896円  +35 円 (+1.2%)  本日終値
 ダイフク<6383>が新高値。1990年8月につけた2970円更新も視野に入っている。同社はマテリアルハンドリング(生産や物流拠点の搬送)の世界的大手企業。国内外の設備投資拡大が追い風となることから、市場の関心を集めている。ネット通販の急成長で商品の仕分けや搬送など自動化システムへの需要増が見込まれるほか、液晶・半導体工場向けも伸びている。

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