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【材料】今週のマーケット展望「仏大統領選は波乱なし」~マネックス証券チーフ・ストラテジスト広木隆氏(飯村真由)

ドル円 <日足> 「株探」多機能チャートより

 

こんにちは、フィスコリサーチアナリスト飯村真由の「マネックス証券の気になるレポート」です。フランス大統領選の第1回目投票は大きな波乱なく終了しましたが、今秋も重要なイベントが目白押しですね。さて、マネックス証券の「メールマガジン新潮流」が、4月24日に配信されました。その中から今回は、同証券のチーフ・ストラテジスト、広木隆氏のレポート「今週のマーケット展望」の内容をご紹介いたします。

広木さんは今週の動きについて、『フランス大統領選の第1回目投票はマクロン・ルペンの両候補が2回目の決選投票に進むというメインシナリオ通りの結果となった。安心感からドル円もユーロ円も急速に円安が進んでいる。これを受けて東京株式市場も続伸で始まるだろう。だが問題はその持続力だ。フランス大統領選の第1回目投票を過ぎても、まだまだ重要イベントが目白押しなので、神経質な展開が続く。特に25日の朝鮮人民軍創設85周年、26日の米減税策発表、28日に切れる米暫定予算期限などが要警戒』と伝えています。

続けて、『国内では決算発表が本格化する。先陣をきって先週金曜日に決算を発表した安川電機は、一時前日比4%安まで売り込まれる場面があった。前日に発表した2018年2月期の純利益は250億円と実質的に過去最高となる見通しだったが、コンセンサス通り。市場はそれではものたりないという反応を示したわけである。これで売られるとなると相当厳しい。安川電機の決算発表を受けた株価の動きは、その後に続く決算シーズン全体のパフォーマンスの先行指標とされているだけに、非常に幸先の悪いスタートとなった』とまとめ、『その意味では月曜日の市場でソニーがどのような反応を見せるか注目だ。日経の業績観測記事で今期の営業利益が5000億円程度と報じられたが、それは市場コンセンサス並だ。直近の相場のボトムをつけた17日からの戻り局面でソニーは市場をアウトパフォームしていただけに利益確定売りが広がるかもしれない』との見解を述べています。

最後に、週末にかけてふたつのリスクとして、『ひとつは米国の暫定予算の延長ができて政府機関のシャットダウンが避けられるか。もうひとつは同じ28日に発表される米国のGDPが下振れするリスク』と言及しています。

飯村真由の「気になるレポート」はマネックス証券の「メールマガジン新潮流」に掲載されたレポートを飯村真由の見解で注目し、コメントしています。レポート発行人との見解とは異なる場合があります。詳細は発行人のレポートをご確認くださいね。

フィスコリサーチアナリスト飯村真由

《SI》

 提供:フィスコ

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