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【市況】【↑】日経平均 大引け| 大幅反発、米経済政策への期待再燃で買い先行 (4月21日)

日経平均 <日足> 「株探」多機能チャートより

日経平均株価
始値  18591.82
高値  18648.28(14:59)
安値  18542.42(09:54)
大引け 18620.75(前日比 +190.26 、 +1.03% )

売買高  18億6244万株 (東証1部概算)
売買代金 2兆2391億円 (東証1部概算)

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■本日のポイント

 1.日経株価は大幅反発、米株高に追随
 2.米トランプ政権の経済政策への期待再燃
 3.仏大統領選控えるも、終盤に買いの勢い強まる
 4.東証1部全体の8割以上の銘柄が値上がり
 5.三菱UFJやトヨタなど主力銘柄に買い継続

■東京市場概況

 前日の米国市場では、NYダウは174ドル高と3日ぶりに反発。ムニューシン米財務長官が早期に税制改革案を公表すると発言したことでトランプ政策への期待が再燃し買いが優勢となった。

 東京市場では終始買いが優勢、日経平均株価は途中伸び悩む場面もあったが、手仕舞いが予想された終盤はむしろ下値を切り上げる強さをみせた。

 21日の東京市場は、ムニューシン米財務長官やコーン国家経済会議委員長が大型減税や大規模インフラ投資に言及したことからトランプ政策に対する期待が再燃、前日の米国株市場ではNYダウが170ドル高超に買われ、本日の東京市場でも朝方からリスクを取る動きが強まった。為替も1ドル=109円台前半の推移と円高一服局面となったことで買い安心感につながった。23日に仏大統領選の1回目の投開票を控え、大引けにかけて伸び悩むとみられたが、後半も買いの勢いは衰えず、日経平均は引け間際に220円近い上昇でこの日の高値をつけた。値上がり銘柄数は1600を超え全体の8割以上の銘柄が上昇。東証1部の売買代金も活況の目安とされる2兆円台を3日連続で上回った。

 個別では、三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>などメガバンクが買われ、トヨタ自動車<7203>も上昇。ファナック<6954>が堅調、東京エレクトロン<8035>、SUMCO<3436>も高い。ダイキン工業<6367>が堅調、日本郵政<6178>も買いが優勢だった。レナウン<3606>が大商いでストップ高に買われたほか、ルック<8029>も物色人気に。オハラ<5218>も値を飛ばし、さくらインターネット<3778>も大幅上昇した。
 半面、富士フイルムホールディングス<4901>が軟調、安川電機<6506>も売りに押された。enish<3667>が大きく利食われ一時ストップ安に売られたほか、東芝<6502>の下げも目立つ。ゲンキー<2772>が急落、いちご<2337>も安い。楽天<4755>、日機装<6376>も値を下げた。

 日経平均へのプラス寄与度上位5銘柄は東エレク <8035> 、ソフトバンク <9984> 、ダイキン <6367> 、ファナック <6954> 、アステラス <4503> 。5銘柄の指数押し上げ効果は合計で約52円。
 一方、マイナス寄与の上位5銘柄は富士フイルム <4901> 、安川電 <6506> 、電通 <4324> 、明治HD <2269> 、楽天 <4755> 。押し下げ効果は約13円。

 東証33業種のうち32業種が上昇し、下落はサービス業のみ。上昇率の大きかった上位5業種は(1)ガラス土石製品、(2)電気・ガス業、(3)ゴム製品、(4)海運業、(5)証券商品先物。一方、上昇率の小さかった5業種は(1)その他金融業、(2)小売業、(3)繊維製品、(4)建設業、(5)情報・通信業。

■個別材料株

△トーエネク <1946>
 前期経常を46%上方修正、配当も6円増額。
△メンバーズ <2130>
 前期経常を17%上方修正・最高益予想を上乗せ。
△アーバネット <3242> [JQ]
 今期経常を9%上方修正・配当も2円増額。
△レナウン <3606>
 「低価格ブランドを来春にも世界展開」と報道。
△イビデン <4062>
 前期経常を22倍上方修正。
△アセチレン <4093> [東証2]
 前期経常を一転18%増益・最高益に上方修正。
△東洋合成 <4970> [JQ]
 「構造接着向け樹脂硬化・硬化促進剤を開発」と報道。
△旭硝子 <5201>
 SMBC日興証券が「強気」に格上げ。
△三機サービス <6044> [東証2]
 東証1部に指定替え。
△アルビス <7475>
 農業事業に参入。

▲enish <3667>
 東証が信用規制。
▲富士フイルム <4901>
 17年3月期の決算発表を延期。

 東証1部の値上がり率上位10傑は(1)レナウン <3606> 、(2)ルック <8029> 、(3)オハラ <5218> 、(4)CTS <4345> 、(5)トーエネク <1946> 、(6)小松ウオール <7949> 、(7)アルビス <7475> 、(8)さくらネット <3778> 、(9)ネクステージ <3186> 、(10)イビデン <4062> 。

 値下がり率上位10傑は(1)enish <3667> 、(2)ゲンキー <2772> 、(3)沢藤電 <6901> 、(4)北の達人 <2930> 、(5)東芝 <6502> 、(6)Sサイエンス <5721> 、(7)エンプラス <6961> 、(8)いちご <2337> 、(9)イフジ産業 <2924> 、(10)富士フイルム <4901> 。

【大引け】

 日経平均は前日比190.26円(1.03%)高の1万8620.75円。TOPIXは前日比15.77(1.07%)高の1488.58。出来高は概算で18億6244万株。値上がり銘柄数は1645、値下がり銘柄数は288となった。日経ジャスダック平均は2926.00円(6.41円高)。

[2017年4月21日]

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