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【注目】話題株ピックアップ【昼刊】:トーエネク、ディディエス、イビデン

トーエネク <日足> 「株探」多機能チャートより
■トーエネック <1946>  581円  +57 円 (+10.9%)  11:30現在  東証1部 上昇率3位
 20日、トーエネック <1946> が17年3月期の連結経常利益を従来予想の54億円→79.1億円に46.5%上方修正。減益率が34.2%減→3.6%減に縮小する見通しとなったことが買い材料視された。親会社である中部電力以外の電気工事の遅れなどで売上は計画を下回ったものの、採算管理の徹底や工事施工の効率化による工事採算の改善が利益を押し上げた。業績上振れに伴い、前期の年間配当を従来計画の11円→17円(前の期は14円)に大幅増額修正したことも支援材料。前日終値ベースの予想PERが14.9倍→9.5倍に急低下し、割安感も強まっている。

■ディー・ディー・エス <3782>  920円  +64 円 (+7.5%)  11:30現在
 ディー・ディー・エス<3782>が急伸。同社は指紋認証機器など生体認証ソフトや装置の開発を手掛ける。同社は20日、次世代オンライン認証規格「FIDO」に準拠した生体認証システムの構築を支援する「マガタマ ソリューションパッケージ」の提供を5月から開始することを発表、これを手掛かり材料とする買いを呼び込んでいる。株価は4月に入り調整局面にあったが、目先5日移動平均線を足場に急浮上に転じている。

■イビデン <4062>  1,709円  +113 円 (+7.1%)  11:30現在  東証1部 上昇率7位
 イビデン<4062>が急反発。20日の取引終了後、集計中の17年3月期連結業績について、売上高が従来予想の2650億円から2660億円(前の期比15.3%減)へ、営業利益が50億円から70億円(同69.0%減)へ、最終損益が635億円の赤字から630億円の赤字(前期75億3000万円の黒字)へ上振れたようだと発表しており、これを好感した買いが入っている。電子およびセラミックセグメントともに想定を上回って推移したことに加えて、為替が想定より円安基調で推移したことが寄与した。なお最終損益については、固定資産の減損損失を特別損失に計上したことなどから修正幅が小さくなっている。

■旭硝子 <5201>  917円  +36 円 (+4.1%)  11:30現在
 SMBC日興証券が20日付で旭硝子 <5201> の投資判断を「2(中立)→1(強気)」に引き上げ、目標株価を770円→1100円に大幅増額したことが買い材料視された。リポートでは、LCD用基板ガラスは販売面積の拡大と価格の下落幅縮小で17年12月期に増益転換すると予想。建築用・自動車用ガラスについても欧米地域で良好な受注環境が続くと指摘。さらに、東南アジアの需要拡大や生産能力の増強による化学品の成長により、バランスの取れた収益構造に変化することを評価している。

■住友大阪セメント <5232>  466円  +16 円 (+3.6%)  11:30現在
 SMBC日興証券が20日付で住友大阪セメント <5232> の投資判断を「2(中立)→1(強気)」に引き上げ、目標株価を430円→570円に増額したことが買い材料視された。リポートでは、停滞していた国内セメント需要は16年後半から底打ちの兆しが見られ、18年3月期以降、回復すると予想。内需底打ちを背景とする販売価格の値上げも寄与し、18年3月期以降は増益に転換すると指摘している。

■コマツ <6301>  2,748.5円  +82.5 円 (+3.1%)  11:30現在
 コマツ<6301>、日立建機<6305>など大手建機メーカーが堅調な値動きとなっているほか、小型建機を手掛ける竹内製作所<6432>も高い。ムニューシン米財務長官やコーン国家経済会議委員長が大型減税や大規模インフラ投資に積極的な姿勢を示したことで、前日の米国株市場はNYダウが大幅上昇、インフラ関連として建機大手のキャタピラーなどが物色人気を集めた。日本の建機メーカーも米インフラ投資の恩恵を受けるとの思惑から、買い優勢の展開となっている。足もと為替が円安傾向に振れていることも追い風となった。

■ソラスト <6197>  1,549円  +46 円 (+3.1%)  11:30現在
 ソラスト <6197> が大幅続伸。日経新聞が21日付で「医療・介護事業を手掛けるソラストの2017年3月期の連結純利益は前の期比26%増の24億円程度になったようだ」と報じたことが買い材料視された。報道によると「主力の医療事務受託事業の受注が好調だったほか、業務効率の改善で利益率が上がった。少子高齢化を背景に介護事業でも利用者が伸びた」という。5月9日の決算発表を控え、好調な決算を期待する買いが向かった。

■KOA <6999>  1,586円  +45 円 (+2.9%)  11:30現在
 KOA<6999>が3連騰し年初来高値を更新。20日の取引終了後に発表した17年3月期連結決算で、売上高456億円(前の期比0.3%増)、営業利益31億3600万円(同21.0%増)、純利益25億6300万円(同28.3%増)と2割強の営業増益となったことが好感されている。自動車の電子化を背景に、日本やアジア、ヨーロッパの自動車向け売り上げが増加したことが業績を牽引。また、コストダウンの効果も利益を押し上げたという。なお、期末配当は従来予想の14円から1円増額して15円にするとしており、年間配当は29円となる。18年3月期業績については、第1四半期の業績予想のみ発表しており、売上高122億7000万円(前年同期比12.2%増)、営業利益12億8000万円(同76.9%増)、純利益9億3000万円(同10.5%増)を見込んでいる。

■野村ホールディングス <8604>  669.9円  +16.9 円 (+2.6%)  11:30現在
 野村ホールディングス<8604>が続伸。全体株価指数が戻り足を強めるなか、相場環境の改善が手数料収入や投信など運用成績の向上につながるものとして物色資金を呼び込んでいる。同社株については、東海東京調査センターが20日付で「ニュートラル」から「アウトパフォーム」にレーティングを引き上げており、目標株価も550円から850円に大きく上方修正した。これが、株価を刺激する格好となった。目標株価はPBR1.0倍を適用した。増配や自己株式取得など株主還元にも注目したいとしている。

■資生堂 <4911>  2,940.5円  +60.5 円 (+2.1%)  11:30現在
 資生堂<4911>が反発。20日、しわ改善効果のある薬用クリーム「エリクシール シュペリエル エンリッチド リンクルクリームS」(医薬部外品)を6月21日に発売すると発表しており、業績への貢献を期待した買いが入っている。新製品は、「純粋レチノール」と呼ばれる薬用有効成分を配合したのが特徴。同社では2月に厚生労働省から純粋レチノールのしわ改善の効能について日本で初めて承認を得ていた。なお、全国のドラッグストアや百貨店など約1万5000店舗で販売するほか、同社の総合美容サイトでも販売するという。

■三菱UFJ <8306>  678.8円  +12.2 円 (+1.8%)  11:30現在
 三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>、三井住友フィナンシャルグループ<8316>、みずほフィナンシャルグループ<8411>などメガバンクは買い優勢の展開。前日に揃って底入れの動きをみせたが、きょうも戻り足を継続、下降トレンドからの転換を示唆している。前日の米政府高官の発言を受けトランプ政権の経済政策への期待が再燃、朝鮮半島や中東地域などの地政学リスクに対する不安心理も足もとやや後退しており、米長期金利は再び上昇基調にある。これを受けて前日の米国株市場では、ゴールドマン・サックスやシティグループ、JPモルガンなどの大手金融株が買われており、これがメガバンクの買い戻しを後押ししている。

■トヨタ自動車 <7203>  5,855円  +101 円 (+1.8%)  11:30現在
 トヨタ自動車<7203>やホンダ<7267>、マツダ<7261>といった自動車株が高い。前日の米株式市場でNYダウが上昇したほか、為替相場が午前10時時点で1ドル=109円30銭前後と前日午後5時時点に比べ約30銭の円安が進行している。米NYダウの動向や、為替の円安に連動する傾向が強い自動車株には見直し買いが流入している。

■新日鐵住金 <5401>  2,484.5円  +36 円 (+1.5%)  11:30現在
 新日鉄住金<5401>、ジェイ エフ イー ホールディングス<5411>など鉄鋼株が強い動きをみせている。中国の鉄鋼メーカーによる過剰供給で鋼材価格が下落し、「鉄冷え」を余儀なくされてきた鉄鋼業界に風向きの変化が意識されている。日本鉄鋼連盟が20日に発表した2016年度の粗鋼生産量は1億516万トンと前年度比0.9%増と拡大、3年ぶりに前年度実績を上回った。こうした環境の変化を受けて、新日鉄住金やJFEなどが一部の品種を除きフル生産体制を続けていることを21日付の日本経済新聞などが報じており、これが株価の底入れを促す動きとなっている。

■インフォコム <4348>  1,724円  +24 円 (+1.4%)  11:30現在
 インフォコム<4348>が5日続伸。20日の取引終了後、グループ会社アムタスが運営する電子書籍配信サービス「めちゃコミック」サイトで、人工知能(AI)を活用した結果、業務効率化と売り上げ増加に効果が発現したと発表しており、業績への寄与を期待した買いが入っているようだ。「めちゃコミック」では、これまではスタッフがそれぞれの作品に手作業でタグ付けを行っていたが、AIを活用し作品に関するさまざまな情報に機械学習を適用することで、その内容からテーマやキーワードを検出できるエンジンを構築。この結果、作品に関する情報に「時代物」「バトル」といったような具体的な記述がない場合でも、その作品の内容に適した言葉を検出することができるようになったという。このツールを利用することで、スタッフのタグ付けの作業時間を大きく削減でき、これまでは実施できていなかった多くの作品へのタグ付けも可能となり業務の効率化につながったという。また、タグ付けした作品は検索が容易となったため、タグ付けをしていない時と比べて売り上げの増加も確認できたとしている。

■エイベGHD <7860>  1,593円  +13 円 (+0.8%)  11:30現在
 20日、エイベックス・グループ・ホールディングス <7860> が秋元康氏が新たにプロデュースする劇団の運営・マネジメントを担う子会社、エイベックス・AY・ファクトリーをY&N Brothersと共同出資で設立したと発表したことが買い材料視された。同子会社は劇団の舞台興行のほか、劇団員の中からテレビや映画、CM、歌などあらゆるフィールドの第一線で活躍するスターの輩出を目指し、事業を展開する。発表を受け、秋元康氏のマネジメント会社設立による業績への寄与に期待する買いが向かった。

■東邦アセチレン <4093>  1,075円  +150 円 (+16.2%) ストップ高   11:30現在
 20日、東邦アセチレン <4093> [東証2]が17年3月期の連結経常利益を従来予想の18億円→22億円に22.2%上方修正。従来の3.2%減益予想から一転して18.3%増益を見込み、4期連続で過去最高益を更新する見通しとなったことが買い材料視された。自動車部品メーカーの設備投資需要の増加を背景に、自動車関連機器の販売が伸び、売上が計画を上回ったことが利益を押し上げた。

●ストップ高銘柄
 レナウン <3606>  157円  +50 円 (+46.7%) ストップ高   11:30現在
 大興電子通信 <8023>  479円  +80 円 (+20.1%) ストップ高買い気配   11:30現在
 など、3銘柄

●ストップ安銘柄
 なし

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