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【市況】前場に注目すべき3つのポイント~地政学リスク警戒もファーストリテが日経平均を下支え

日経平均 <日足> 「株探」多機能チャートより

14日前場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。

■株式見通し:地政学リスク警戒もファーストリテが日経平均を下支え
■外資系証券の注文動向:差し引き530万株の売り越しとの観測
■前場の注目材料:セブン&アイ、セイノーと宅配網のてこ入れで提携


■地政学リスク警戒もファーストリテが日経平均を下支え

14日の日本株市場は、不安定な相場展開が続きそうである。13日の米国市場は、債券利回りの低下や原油相場の下落、シリア・北朝鮮問題で地政学的リスク等が嫌気され、NYダウは130ドルを超す下落となった。シカゴ日経225先物清算値は大阪比45円安の18355円、円相場は1ドル109円15銭辺りでの推移に。

シカゴ先物にサヤ寄せする格好から売り先行で始まろう。その後は短期筋のショートカバー等も意識され、下げ渋りの展開といったところか。また、昨日決算を発表したファーストリテ<9983>が日経平均を下支えすることになりそうだ。全体としては、明日15日の北朝鮮金日成国家主席の生誕105周年を控え、これを無事通過するのを見極めたいところである。

欧米市場が休場となるため、海外勢のフローは限られることから、トレンドは出難いと考えられる。もっとも、薄商いの中では小さなエネルギーでも大きく反応をみせてくるため、北朝鮮に関する報道等を警戒しつつ、短期的な値幅取り狙いが中心になりそうだ。なお、米S&P業種別指数は全面安となっているが、JPモルガン、シティの決算はいずれもコンセンサスを上回っている。利上げやトランプ相場を背景にトレーディング収入が好調だった。金融セクターの下支え要因になりそうである。

(株式部長・アナリスト 村瀬智一)


■外資系証券の注文動向:差し引き530万株の売り越しとの観測


朝の外資系証券5社経由の注文状況は、売り820万株、買い290万株、差し引き530万株の売り越しとの観測。なお、直近5日分の注文動向は以下の通り。

04月07日(金):170万株の買い越し
04月10日(月):160万株の買い越し
04月11日(火):60万株の売り越し
04月12日(水):50万株の買い越し
04月13日(木):80万株の売り越し


■前場の注目材料

・NYダウは下落(20453.25、-138.61)
・NY原油は上昇(53.18、+0.07)
・シカゴ日経225先物(18355、-45)
・ドル円相場109円10-15銭
・米景気楽観論が後退
・米軍、アフガニスタンに最大級の非核爆弾投下
・JPモルガン、シティ決算、予想上回る増益に
・米4月ミシガン大学消費者信頼感指数速報値、98.0で予想を上回る

・セブン&アイ<3382>、セイノー<9076>、宅配網のてこ入れで提携
・大東建託<1878>、8期連続最高益に
・ジンズ<3046>、純利益96%増へ
・ファーストリテ<9983>、9-2月期営業利益31.5%増に

☆前場のイベントスケジュール

<国内>
・特になし

<海外>
・特になし

《SK》

 提供:フィスコ

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