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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(2):ディップ、アエリア、コスモス

ディップ <日足> 「株探」多機能チャートより
■ディップ <2379>  2,320円  +37 円 (+1.6%)  本日終値
 12日、ディップ <2379> が決算を発表。17年2月期の経常利益(非連結)は前の期比27.5%増の91.4億円になり、続く18年2月期も前期比14.9%増の105億円に伸び、5期連続で過去最高益を更新する見通しとなったことが買い材料視された。今期も旺盛な求人需要を追い風に、主力とするアルバイト求人情報サイト「バイトル」や派遣求人サイト「はたらこねっと」の広告出稿が伸び、5期連続の増収増益を見込む。業績好調に伴い、前期の年間配当を35円→36円(前の期は62円)に増額し、今期も前期比3円増の39円に増配する方針としたことも支援材料となった。

■アエリア <3758>  5,470円  +70 円 (+1.3%)  本日終値
 アエリア<3758>が5連騰し、連日の年初来高値更新となった。12日、子会社リベル・エンタテインメントが配信するスマートフォン向けイケメン役者育成ゲーム「A3!(エースリー)」が、同日付で300万ダウンロード(DL)を突破したと発表しており、引き続きこれを好感した買いが入った。同ゲームは、プレイヤーが劇団の主宰兼「総監督」となり、イケメン劇団員たちをキャスティングして青春ストーリーが楽しめるイケメン役者育成ゲーム。配信5日目で100万DL、2月21日に200万DLをそれぞれ突破したが、引き続き好評を得ていることから順調にDL数を伸ばしているようだ。

■日経Dインバ <1357>  2,063円  +25 円 (+1.2%)  本日終値
 NEXT FUNDS 日経平均ダブルインバース・インデックス連動型上場投信<1357>が3日続伸で年初来高値更新を指呼の間に捉えている。個人投資家を中心とした短期資金の参戦で売買代金も増勢だ。同銘柄は日経平均株価の値動きと逆方向に連動するETFであり、基本的に日々の騰落率が日経平均のマイナス2倍になるように設定されている。目先、為替市場での円高加速と相まってリスクオフ相場の流れが強まった。日経平均は1万8300円台前半まで売り込まれ、昨年12月初旬以来の安値水準となっており、これを反映するかたちでNF日経ダブルインバースの上値追い基調が続いている。

■コスモス薬品 <3349>  22,950円  +160 円 (+0.7%)  本日終値
 コスモス薬品 <3349> が全般下げ相場に逆行し3日続伸、約3ヵ月ぶりに年初来高値を更新した。同社は12日に決算を発表。17年5月期第3四半期累計(16年6月-17年2月)の連結経常利益が前年同期比28.0%増の191億円に伸びて着地したことが買い材料視された。九州や中国地方などに58店舗を新規出店したほか、食品を中心とする低価格戦略が奏功し既存店売上高も好調だったことが寄与。通期計画の207億円に対する進捗率は92.3%に達しており、業績上振れを期待する買いが向かった。

■薬王堂 <3385>  2,754円  +16 円 (+0.6%)  本日終値
 薬王堂<3385>が全般波乱相場のなかも頑強に上値を指向。岩手を地盤とする独立系ドラッグストアで、化粧品や食品、日用品など幅広い商品を取り扱い、高齢化社会が進展するなか小商圏消費者のワンストップショッピングへの需要を囲い込むことに成功している。電子マネー導入による店舗作業の効率化や保管型の物流センターへの切り替えが進展するなか、利益採算の向上も追い風となっている。17年2月期は営業利益段階で前の期比20%増の31億8400万円と高水準の伸びをみせたが、市場では「18年2月期は会社側が予想する34億4400万円は保守的で36億円前後(前期比13%増)に上振れする公算が大きい」(国内中堅証券)との見方を示している。

■ローソン <2651>  7,430円  -450 円 (-5.7%)  本日終値
 12日に決算を発表。「今期経常は10%減益、5円増配へ」が嫌気された。ローソン <2651> が4月12日大引け後(15:00)に決算を発表。17年2月期の連結経常利益は前の期比4.9%増の730億円に伸びたが、18年2月期は前期比10.3%減の655億円に減る見通しとなった。
  ⇒⇒ローソンの詳しい業績推移表を見る

■東芝 <6502>  210.1円  -11.1 円 (-5.0%)  本日終値
 東芝<6502>が3日続落。急激な円高進行で全般相場が下落するなか、同社株にも売りが膨らんだ。東芝が進める半導体メモリー事業の売却を巡り、「提携先の米ウエスタンデジタル(WD)が独占交渉権を求める意見書を東芝に提出したことが12日分かった」と13日付の日本経済新聞が報道したことも警戒された。東芝の半導体メモリー事業売却手続きに影響が出ることが懸念されている。当面、東芝を巡っては半導体事業売却の動向が焦点となるとみられている。

■NIPPO <1881>  2,071円  -61 円 (-2.9%)  本日終値
 NIPPO<1881>が大幅続落。大和証券は12日、同社株のレーティングを「2(アウトパフォーム)」から「3(中立)」へ引き下げた。目標株価は2180円(従来2000円)としている。同証券では、17年3月期の連結営業利益を前期比横ばいの408億円、18年3月期は同387億円と予想。東日本大震災にかかる舗装災害復旧工事に関する談合で、国土交通省から昨年12月上旬から今年2月中旬まで営業停止処分を受けた影響が出ていると指摘。また、同社は独占禁止法違反の疑いのある2つの案件で公正取引委員会の立ち入り検査を受けており、仮に同法違反と判断されれば18年3月期にも「自治体からの指名停止や国土交通省からの営業停止処分を再び受ける公算が大きい」とみている。業績の不透明感が当面続くと予想されることから、レーティングを引き下げている。

■4℃ホールデ <8008>  2,591円  -61 円 (-2.3%)  本日終値
 4℃ホールディングス<8008>が反落。岩井コスモ証券が12日付のリポートで、目標株価3000円を継続するも、投資判断を「A」から「B+」へ引き下げたことが嫌気された。同証券では、既存店売上高が足もと弱含みで推移しており、今後の回復を確認する必要があると指摘したほか、株価上昇を背景に投資判断を引き下げた。ただ、高いブランド価値を有するなか18年2月期予想PERは12倍など依然指標面で割安感が強く、見直し余地は大きいとしている。

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