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【注目】前日に「売られた株!」総ザライ ―本日への影響は?―

UMN <日足> 「株探」多機能チャートより

■UMNファーマ <4585> [東証M] 256円 (-80円、-23.8%) ストップ安

 UMNファーマ <4585> [東証M]が急落。東京証券取引所は31日、同社が提出した有価証券報告書で16年12月期に債務超過状態に陥ったことが確認されたため、上場廃止猶予期間に入ったと発表した。このことが嫌気され、この日の同社株は急落している。猶予期間は12月31日までで、債務超過が解消されなければ同社株は上場廃止となる。

■象印マホービン <7965> [東証2] 1,468円 (-147円、-9.1%)

 象印マホービン <7965> [東証2]が急反落、年初来安値を更新した。17年11月期第1四半期(16年11月-17年2月)の連結営業利益が前年同期に比べ19%減の46億7500万円に落ち込んだことが嫌気された。中国の広告宣伝費が膨らんだうえ、国内では訪日外国人(インバウンド)の爆買い需要が減少したことが響いた。

■ミルボン <4919>  5,130円 (-470円、-8.4%)

 東証1部の下落率3位。ミルボン <4919> が大幅3日続落。3月31日取引終了後、17年12月期の第1四半期(16年12月21日-17年3月20日)連結決算を発表し、売上高は68億9800万円(前年同期比2.8%増)、営業利益は7億8600万円(同14.9%減)と2ケタ営業減益だったことが嫌気された。染毛剤部門で、欧米人のように自由なカラーデザインを楽しめる「オルディーブ アディクシー」が好調に推移していることが牽引した。ただ、ゆめが丘工場増設に伴う売上原価の増加などが響き、減益を余儀なくされた。なお、通期業績予想は従来見通しを据え置き、売上高327億円、営業利益55億5000万円を見込んでいる。決算期変更のため、比較はない。

■あすか製薬 <4514>  1,516円 (-117円、-7.2%)

 東証1部の下落率5位。あすか製薬 <4514> が大幅3日続落し、年初来安値を更新した。3月31日の取引終了後、集計中の17年3月期連結業績について、営業利益が従来予想の18億円から15億円(前の期比16.9%増)へ、純利益が36億円から27億円(同3.9倍)へ下振れたようだと発表しており、これを嫌気した売りが出たようだ。売上高は480億円(同11.1%増)で据え置いたものの、米テソRX社の経口テストステロン剤「THG-1001」について、オプション契約継続の対価を支払うことに加えて、川崎研究所(川崎市高津区)における環境対策費用の計上や、リゾチーム塩酸塩製剤「アクディーム」の販売中止に伴う損失の計上などが利益を圧迫するという。

■吉野家ホールディングス <9861>  1,565円 (-54円、-3.3%)

 吉野家ホールディングス <9861> は4日続落、1月24日につけた年初来安値1598円を下回り、約2ヵ月ぶりに新安値に売り込まれた。同社は3月31日取引終了後、17年2月期の連結売上高予想を1930億円から1886億2300万円(前期比1.6%増)へ、営業利益を34億円から18億6500万円(同15.6%増)へ、最終利益を19億円から12億4800万円(同49.1%増)へそれぞれ下方修正しており、これが嫌気された。消費者の需要を捉えきれず売上高が目標を下回ったほか、海外事業も円高の影響を受け円ベースでの売上高が減少した。連結子会社の不採算店舗の減損損失発生に伴う特別損失の計上も最終利益を押し下げた。

■薬王堂 <3385>  2,728円 (-50円、-1.8%)

 薬王堂 <3385> が反落。3月31日の取引終了後、集計中の17年2月期単独業績について、売上高が従来予想の738億円から749億1000万円(前の期比11.9%増)へ、営業利益が29億7000万円から31億8000万円(同19.9%増)へ、純利益が19億3000万円から23億3000万円(同30.4%増)へ上振れたようだと発表したが、前週末に年初来高値を更新するなど高値圏で推移していただけに、目先の材料出尽くし感による利益確定売りが優勢となったようだ。既存店の売上高が順調に推移したことに加えて、販管費のコントロールに努めたことが奏功。また、法人税の税額控除額が想定を上回ることも寄与したという。

※3日の下落率が大きかった銘柄を株価変動要因となった材料とともに抜粋

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