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【市況】概況からBRICsを知ろう~インドSENSEX指数はもみあい、外部環境の好転を期待して買い先行

上海総合 <日足> 「株探」多機能チャートより

【ブラジル】ボベスパ指数 64675.46 +0.14%
10日のブラジル株式市場でボベスパ指数は小幅高。前日比90.23ポイント高(+0.14%)の64675.46で取引を終えた。セクター別では資本財、一般消費材・サービスなどが強い動きを見せた。一方、素材、電気通信サービスはさえない動きとなった。

10日発表のIBGEインフレIPCAは前年比+4.76%で市場予想の+4.86%をやや下回った。インフレ加速の思惑はやや後退していることから、国内勢の買いがやや目立った。

【ロシア】MICEX指数 1973.96 -0.01%

10日のロシア株式市場は、小幅ながら4営業日続落。主要指標のMICEX指数は前日比0.28ポイント安(-0.01%)の1973.96で取引を終了した。1965.23から1989.06の値幅で推移。

下げ渋る場面もみられたが、原油価格の続落が嫌気され、引き続きウエートの高い資源銘柄がさえない展開となった。米原油在庫の増加懸念やシェールオイルの増産に関する思惑などが原油の売り圧力を強めている様子。200日移動平均線(2036.80水準)を割り込んでいることから、調整は継続しそうな状況にある。

【インド】SENSEX指数 28946.23(+0.06%)

10日のインドSENSEX指数はもみあい。前日比17.10ポイント高(+0.06%)の28946.23、ナショナル証券取引所の主要50社株価指数ニフティは同7.55ポイント高(+0.08%)の8934.55で取引を終えた。

外部環境の好転を期待して買い先行となったが、結果的にはやや上げ渋る展開となった。2月米雇用統計の発表を控えて投資家の間で様子見ムードが広がった。ただ、米雇用情勢の改善は続いており、利上げペースは加速しないとの見方が浮上しいる。この見方はインド株式にとってプラス材料になる。

【中国本土】上海総合指数 3212.76 -0.12%

10日の中国本土マーケットは小幅に値下がり。主要指標の上海総合指数は、前日比3.99ポイント安(-0.12%)の3212.76ポイントと3日続落した。約3週ぶりの安値水準に低迷している。

資金ひっ迫の懸念がくすぶる。中国人民銀行(中央銀行)は10日、リバースレポを通じた資金供給を前日に続き見送ると発表した。上海銀行間取引金利(SHIBOR)の1カ月物金利は高止まりしている。昨年11月時点の2.7%台から、足元では4.1%台に上昇。約1年半ぶりの高い水準で推移した。

《NH》

 提供:フィスコ

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