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【市況】前場に注目すべき3つのポイント~トランプ議会演説待ち、中小型株での短期売買へ

NYダウ <日足> 「株探」多機能チャートより

24日前場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。

■株式見通し:トランプ議会演説待ち、中小型株での短期売買へ
■外資系証券の注文動向:130万株の買い越しとの観測
■前場の注目材料:森永製菓、森永乳業、統合へ


■トランプ議会演説待ち、中小型株での短期売買へ

24日の日本株市場はこう着感の強い相場展開が続こう。23日の米国市場ではNYダウが10営業日続伸となった。減税策への期待等が引き続き買い材料になっている。ただ、3月利上げ観測が高まるなか上値も重く、ナスダックは下落。シカゴ日経225先物清算値は大阪比75円安の19285円と19300円を下回っており、やや売り優勢の展開になりそうだ。また、円相場は1ドル112円70銭辺りと円高に振れて推移していることも、手掛けづらくさせよう。

市場の関心は28日に米上下院両院が開催する合同会議でのトランプ大統領による議会演説となる。昨日の日経平均は一時3ケタの下落場面があったなかで、小幅安まで戻しており、印象としては上値の重さよりも、底堅さが意識された格好だった。トランプ大統領の議会演説待ちのなかで商いは手控えられているものの、押し目買い意欲の強さがみられているようである。

そのため、楽観視する訳ではないが、月末のトランプ氏の議会演説通過後は、足元のもち合いレンジの突破を試す展開が期待されよう。NYダウが10営業日続伸と高値警戒感がくすぶるなか、強気というよりは反動安を警戒する向きが大勢だろう。そのため、流れとしては通過後の上昇を意識しておきたいところである。もっとも中小型株の値動きをみると、相当資金回転が速く、大引けにかけて急速に値を消す銘柄も少なくない。フットワークが要求されそうだ。

(株式部長・アナリスト 村瀬智一)


■外資系証券の注文動向:130万株の買い越しとの観測

朝の外資系証券5社経由の注文状況は、売り1090万株、買い1220万株、差し引き130万株の買い越しとの観測。なお、直近5日分の注文動向は以下の通り。

02月17日(金):150万株の買い越し
02月20日(月):190万株の買い越し
02月21日(火):330万株の買い越し
02月22日(水):290万株の買い越し
02月23日(木):330万株の買い越し


■前場の注目材料

・NYダウは10営業日続伸(20810.32、+34.72)
・シカゴ日経225先物(19355、-75)
・NY原油は反発(54.45、+0.86)
・円相場、1ドル112円60-70銭
・FOMC議事録、早期利上げ観測
・欧州企業、2ケタの増益へ
・2月仏製造業景況感指数、2011年以来の高水準
・12月米住宅価格指数、前月比0.4%増
・2月月例報告、個人消費を下方修正

・東芝<6502>、米原発の工期延長要請、損失反映済みだが拡大懸念も
・タカタ<7312>、子会社3社を米企業へ売却
・楽天<4755>、駐車場シェアリング開始
・ドコモ<9437>、博報堂<2433>、販売促進で提携へ
・森永製菓<2201>、森永乳業<2264>、統合へ

☆前場のイベントスケジュール

<国内>
・特になし


<海外>
・特になし

《SK》

 提供:フィスコ

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