【市況】NY株式:ダウは118ドル高、政策に関する不透明感が後退
NASDAQ <日足> 「株探」多機能チャートより
9日の米国株式相場は上昇。ダウ平均は118.06ドル高の20172.40、ナスダックは32.73ポイント高の5715.18で取引を終了した。原油相場の上昇を好感し買いが先行。トランプ大統領が航空業界幹部との朝食会で規制緩和やインフラ投資を提案したほか、減税策に関する具体的な発表時期について言及したことで政策への期待感が強まった。堅調な主要企業決算に加えて、週間新規失業保険申請件数が予想より減少したことも好感され、終日堅調推移となった。S&P500、ナスダック総合指数、ダウの主要株価指数が揃って最高値を更新した。セクター別では、銀行や食品・生活必需品小売が上昇する一方で半導体・半導体製造装置や公益事業が下落した。
メディアのバイアコム(VIAB)、ファストフードのヤム・ブランズ(YUM)、薬剤給付管理会社のCVSヘルス(CVS)は決算内容が好感され、上昇。米国債利回りが上昇したことでモルガン・スタンレー(MS)やゴールドマンサックス(GS)などの金融各社が堅調推移。朝食会に参加した航空大手のユナイテッド・コンチネンタル(UAL)やデルタ航空(DAL)に買いが広がった。一方で、短文投稿サイトのツイッター(TWTR)は決算で売上高が予想を下振れたほか、一部アナリストによる投資判断引き下げを受け、大幅下落となった。
旅行予約サイトのエクスペディア(EXPE)はマーケット終了後に10-12月期決算を発表、売上高は予想を上振れたものの、一株利益は下振れた。時間外取引で下落して推移している。
Horiko Capital Management LLC
《TM》
提供:フィスコ