市場ニュース

戻る
 

【市況】前場に注目すべき3つのポイント~19000円の攻防、決算を手掛かりとした個別物色に

日経平均 <日足> 「株探」多機能チャートより

3日前場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。

■株式見通し:19000円の攻防、決算を手掛かりとした個別物色に
■外資系証券の注文動向:差し引き110万株の売り越し
■前場の注目材料:・東洋エンジニア、米GEと大型発電所の建設へ


■19000円の攻防、決算を手掛かりとした個別物色に

3日の日本株市場はこう着感の強い相場展開が続きそうである。2日の米国市場はトランプ大統領の強硬な外交手法への警戒感から売りが先行。昨日のFOMCでは利上げ見通しに対する言及がなく、米景気に楽観的な見方と政治・経済情勢への慎重な見方が交錯しており、3日の雇用統計結果を見極めたいとの模様眺めムードが強まった。シカゴ日経225先物清算値は大阪比110円高の19040円、円相場は1ドル112円80銭辺りでの推移に。

昨日の日経平均は200円超の下げで、終値ベースでは1月24日以来の19000円を下回った。シグナルは悪化傾向であるが、強弱感が対立しやすい水準でもあり、自律反発も意識されるなか、日経平均は19000円での攻防になりそうだ。また、雇用統計を控えていること、週末要因等もあって売買は膨らみづらく、決算を手掛かりとした個別物色が強まりやすい

決算を手掛かりとした物色ではソニー<6758>、花王<4452>、新日鉄住金<5401>が注目される。また、雇用統計の結果次第では再び利上げ観測が高まりやすく、円相場も円安に振れる可能性があるため、自動車やハイテク株などにはポジション調整に伴う買戻しが意識される。その他、中国市場の休場明けにより、省力化など設備投資関連辺りも注目しておきたい。

(株式部長・アナリスト 村瀬智一)


■外資系証券の注文動向:差し引き110万株の売り越し

朝の外資系証券5社経由の注文状況は、売り800万株、買い690万株、差し引き110万株の売り越しとの観測。なお、直近5日分の注文動向は以下の通り。

01月27日(金):1500万株の買い越し
01月30日(月):190万株の売り越し
01月31日(火):10万株の売り越し
02月01日(水):350万株の買い越し
02月02日(木):840万株の買い越し


■前場の注目材料

・NYダウは下落(19884.91、-6.03)
・NY原油は反落(53.54、-0.34)
・シカゴ日経225先物(19040、+110)
・円相場、1ドル112円80-85銭
・消費者態度指数、小幅に改善
・トヨタ系列6社が通期見通しを上方修正

・東洋エンジニア<6330>、米GEと大型発電所の建設へ
・塩野義<4507>、純利益62%増
・花王<4452>、今期8%増、28期連続増配
・小野薬<4528>、今期純利益2.1倍

☆前場のイベントスケジュール

<国内>
・08:50 日銀金融政策決定会合議事要旨(12月19・20日分)

<海外>
・10:45 中・1月財新製造業PMI(予想:51.8、12月:51.9)

《SK》

 提供:フィスコ

株探からのお知らせ

    日経平均