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【注目】話題株ピックアップ【昼刊】:キユーピー、乃村工芸社、サンケン

キユーピー <日足> 「株探」多機能チャートより
■キユーピー <2809>  2,962円  +167 円 (+6.0%)  11:30現在  東証1部 上昇率8位
 11日、キユーピー <2809> 決算を発表。16年11月期の連結経常利益は前の期比15.2%増の313億円で着地。続く17年11月期も前期比8.7%増の341億円に伸び、4期連続で過去最高益を更新する見通しとなったことが買い材料視された。今期は主力のマヨネーズやドレッシングの販売拡大に加え、販管費の抑制などで増収増益を見込む。業績好調に伴い、前期の年間配当を32円→34.5円(前の期は29円)に増額し、今期も前期比1.5円増の36円に増配する方針としたことも支援材料となった。

■乃村工藝社 <9716>  1,820円  +87 円 (+5.0%)  11:30現在
 11日、乃村工藝社 <9716> が決算を発表。17年2月期第3四半期累計(3-11月)の連結経常利益が前年同期比41.4%増の60.4億円に拡大して着地したことが買い材料視された。複合商業施設やホテルの改装工事のほか、展望台のリニューアルやオフィス関連工事が伸びたことが寄与。原価管理の徹底に取り組んだことも大幅増益に貢献した。通期計画の71億円に対する進捗率は85.2%に達しており、通期業績の上振れを期待する買いが向かった。

■サンケン電気 <6707>  550円  +23 円 (+4.4%)  11:30現在
 サンケン電気<6707>が全般相場安のなか3日続伸。三菱UFJモルガン・スタンレー証券が11日付で投資判断「バイ」を継続し、目標株価を380円から600円へ引き上げたことが好材料視されているようだ。車載用センターを主力とする米アレグロの業績好調や、前提為替レートの1ドル=100円から115円への変更を考慮し、17年3月期の営業利益予想を57億円から77億円(会社予想70億円)へ、18年3月期を同67億円から107億円へ引き上げたことが、目標株価引き上げの要因としている。

■不二越 <6474>  559円  +21 円 (+3.9%)  11:30現在
 11日、不二越 <6474> 決算を発表。16年11月期の連結経常利益は前の期比55.2%減の77.6億円に落ち込んだものの、続く17年11月期は前期比80.3%増の140億円にV字回復203する見通しとなったことが買い材料視された。今期は産業用ロボットの販売増加や円安による収益押し上げ効果などで業績回復を見込む。前提とする為替レートは1ドル=110円、1ユーロ=120円。

■わらべ日洋 <2918>  2,504円  +73 円 (+3.0%)  11:30現在
 11日、わらべや日洋ホールディングス <2918> が決算を発表。17年2月期第3四半期累計(3-11月)の連結経常利益が前年同期比35.0%増の43.2億円に拡大して着地したことが買い材料視された。セブンイレブンの積極出店や弁当類の販売増加などで、2.1%の増収を確保したことが寄与。前期に稼働した岩手工場の初期赤字の縮小も増益に大きく貢献した。通期計画の39.5億円をすでに9.4%上回っており、通期業績の上振れを期待する買いが向かった。

■吉野家ホールディングス <9861>  1,681円  +48 円 (+2.9%)  11:30現在
 吉野家ホールディングス<9861>が反発。前日こそ小幅反落したものの、それまで10連騰と上値指向の強さを発揮していた。きょうは改めて買いが優勢となり新高値街道に復帰した。同社は11日取引終了後、17年2月期第3四半期累計(16年3~11月)の連結決算を発表。売上高は1406億1600万円(前年同期比1.4%増)、営業利益は12億100万円(同41.4%増)、最終利益は16億8800万円(同9.2倍)と増収で大幅な利益の伸びを示した。主力の牛丼が好調で収益に貢献、仕入れ牛肉価格の低下も利益面で寄与した。また、最終利益の伸びは旧本社売却に伴う特別利益計上が反映された。

■JXホールディングス <5020>  519.8円  +9.5 円 (+1.9%)  11:30現在
 JXホールディングス<5020>が続伸したほか、NEXT NOTES 日経・TOCOM 原油ダブル・ブルETN<2038>が反発するなど、原油関連株に買いが優勢となっている。東京株式市場はトランプ氏の記者会見を受けた為替の円高など足もとリスクオフの流れにさらされているが、前日のWTI原油価格は1ドル43セント高の1バレル=52ドル25セントと急反発、米国株市場ではエネルギー関連株が買われNYダウを押し上げており、この流れが波及している。

■イオンファンタジー <4343>  3,390円  +50 円 (+1.5%)  11:30現在
 イオンファンタジー<4343>が4日続伸。11日の取引終了後に発表した第3四半期累計(16年3~11月)連結決算が、売上高473億1200万円(前年同期比12.3%増)、営業利益19億3300万円(同74.8%増)、純利益6億6200万円(同2.7倍)と大幅増益だったことが好感されている。国内遊戯機械売り上げや遊戯施設売り上げの伸長や国内商品売り上げの回復で、既存店売上高が好調に推移したことに加えて、海外事業の積極出店が寄与。また、15年6月のファンフィールドとの合併効果も業績向上に貢献した。なお、17年2月期通期業績予想は、売上高650億円(前期比10.5%増)、営業利益30億5000万円(同11.0%増)、純利益16億2000万円(同9.4%増)の従来予想を据え置いている。

■イオン <8267>  1,718.5円  +19.5 円 (+1.2%)  11:30現在
 イオン<8267>が続伸。11日の取引終了後に発表した第3四半期累計(16年3~11月)連結決算が、売上高6兆998億6000万円(前年同期比1.1%増)、営業利益853億7600万円(同5.6%増)と営業増益で着地したことが好感されている。主力の総合スーパー(GMS)事業は赤字が続いているものの、中核会社のイオンリテールで「イオンの夜市」などライフスタイルやニーズの変化に対応した売り場づくりを積極的に進めるなどした結果、主要企業の損益改善が進展。また、SM・DS(スーパーマーケット・ディスカウントストア)事業や総合金融事業、ドラッグ・ファーマシー事業、サービス・専門店事業、小型店事業、ディベロッパー事業が増益となり、全体の営業利益を押し上げた。ただ、一部店舗で減損損失が発生したほか、熊本地震など災害による損失も重荷となり、最終損益は172億5600万円の赤字(前年同期174億7400万円の赤字)と大幅な赤字となった。

■サーラコーポレーション <2734>  648円  +1 円 (+0.2%)  11:30現在
 11日、サーラコーポレーション <2734> 決算を発表。16年11月期の連結経常利益は前の期比22.3%減の30.5億円になったものの、続く17年11月期は前期比42.2%増の43.5億円に拡大し、2期ぶりに過去最高益を更新する見通しとなったことが買い材料視された。今期は昨年7月に経営統合した中部ガスとサーラ住宅の業績上積みが収益を押し上げる。併せて、19年11月期に経常利益65億円を目標とする中期経営計画を策定した。

■武田薬品工業 <4502>  4,840円  -130 円 (-2.6%)  11:30現在
 武田薬品工業<4502>やアステラス製薬<4503>、塩野義製薬<4507>など医薬品大手が下落。トランプ米次期大統領が当選後初めての記者会見で、高額な薬価を設定していると医薬品業界を批判し薬価改革を表明したことで、11日の米株式市場でヘルスケア関連株が下落。この流れを受けて売りが先行しているもよう。医薬品業界は国際化が進んでいることから、米国で薬価が引き下げられれば、日本の医薬品各社の業績へも影響を及ぼすとの見方が強まっている。

■竹内製作所 <6432>  2,547円  -47 円 (-1.8%)  11:30現在
 竹内製作所<6432>が反落。11日の取引終了後に発表した第3四半期累計(16年3~11月)連結決算で、売上高662億6200万円(前年同期比2.5%減)、営業利益116億7600万円(同8.2%減)、純利益66億1000万円(同17.7%減)と減益だったことが嫌気されている。油圧ショベルやクローラーローダーの販売台数は増加したものの、円高の影響で外貨建て売り上げの円換算額が減少し売上高が減少。また、為替差損が15億4600万円発生したことも最終利益を押し下げた。

■ミツミ電機 <6767>  646円  -11 円 (-1.7%)  11:30現在
 ミツミ電機<6767>は小幅反落。日証金が11日付からミツミ株を、貸株利用など貸借取引で注意喚起銘柄に指定すると発表した。貸借取引の規制強化に伴って、売買の自由度が制限されるとの見方から売りが優勢となっている。

■トヨタ自動車 <7203>  6,867円  -45 円 (-0.7%)  11:30現在
 トヨタ自動車<7203>は売り優勢。目先外国為替市場で円が買われ、一時1ドル=114円台前半まで急速にドル安・円高が進行、これが嫌気されるかたちで売り物に押されている。注目されたトランプ次期米大統領の会見では景気刺激策に直接言及しなかったことで、米長期金利が下落、日米金利差縮小を映すかたちで円が買われる格好となった。足もとは1ドル=115円近辺で推移しているが警戒感は強い。また、トランプ氏の保護主義的な政策姿勢にも懸念が拭えない。トヨタはトランプ氏のメキシコ新工場に批判的なツイートを受け、今後5年間に米国で100億ドルの投資を行う方針を示しているが、これを評価する買いは目先限定的なものにとどまっている。

●ストップ高銘柄
 アスカネット <2438>  1,324円  +300 円 (+29.3%) ストップ高   11:30現在
 ベルグアース <1383>  1,413円  +300 円 (+27.0%) ストップ高   11:30現在
 MXリス5 <1567>  1,451円  +299 円 (+26.0%) ストップ高買い気配   11:30現在
 ANAP <3189>  605円  +100 円 (+19.8%) ストップ高   11:30現在
 ジュンテンドー <9835>  563円  +80 円 (+16.6%) ストップ高買い気配   11:30現在
 以上、5銘柄

●ストップ安銘柄
 UMNファーマ <4585>  574円  -150 円 (-20.7%) ストップ安売り気配   11:30現在
 以上、1銘柄

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