【市況】明日の株式相場見通し=トランプ会見を警戒し売り先行、円相場の動向を注視
日経平均 <日足> 「株探」多機能チャートより
市場関係者からは「11日のトランプ氏の会見で最も警戒されているのが、当選以降急速に進行している“ドル高をけん制する発言”をするかどうかだ。もし、ドル高けん制発言が飛び出した場合、円高・ドル安が一気に進み、日経平均株価も1万9000円台を大きく割り込む懸念もある」との見方が出ている。ただ、ドル高には言及せず、“ドル高容認”との受けとめが広がれば、円安・株高となる可能性が高い。
10日の東京株式市場は、売り先行。前場後半は下げ渋り一時、前週末比でプラス圏に転じる場面もあった。後場は売り直され、安値圏でのもみあいとなり日経平均株価終値は、前週末比152円89銭安の1万9301円44銭で3日続落となった。
日程面では、11月の景気動向指数、12月末の外貨準備高、12月の車名別新車販売台数、JAXAがミニロケット「SS-520」4号機打ち上げに注目。海外では、トランプ次期米大統領の記者会見が焦点となる。(冨田康夫)
出所:株経ONLINE(株式会社みんかぶ)