【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(3):ダイセキ、スギHD、三菱UFJ
ダイセキ <日足> 「株探」多機能チャートより
ダイセキ<9793>が続落。前週末6日の取引終了後、17年2月期の連結業績予想について、売上高を474億9000万円から450億円(前期比11.4%減)へ、営業利益を76億9000万円から72億5000万円(同7.6%減)へ、純利益を41億2000万円から39億8000万円(同3.5%増)へ下方修正したことが嫌気されている。第3四半期までのリサイクル燃料や金属価格が想定を下回って推移したことで、中間処理・リサイクル事業の売上高・利益が計画に届かなかったことが要因としている。なお、同時に発表した第3四半期累計(16年3~11月)連結決算は、売上高337億5200万円(前年同期比14.6%減)、営業利益55億4800万円(同11.4%減)、純利益31億5000万円(同2.1%増)だった。また、従来14円を予定していた期末配当を1円増額して15円にするとあわせて発表したが、市場の反応は限定的のようだ。中間配当と合わせた年間配当は29円(従来予想28円、前期28円)となる。
■フジ <8278> 2,354円 -124 円 (-5.0%) 本日終値
6日に決算を発表。「9-11月期(3Q)経常は7%減益」が嫌気された。フジ <8278> が1月6日大引け後(15:00)に決算を発表。17年2月期第3四半期累計(3-11月)の連結経常利益は前年同期比0.8%減の53.3億円となり、通期計画の85億円に対する進捗率は62.7%となり、5年平均の63.8%とほぼ同水準だった。
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■スギホールディングス <7649> 5,400円 -280 円 (-4.9%) 本日終値
6日、スギホールディングス <7649> が17年2月期の連結経常利益を従来予想の250億円→230億円に8.0%下方修正し、一転して3.4%減益見通しとなったことが売り材料視された。診療報酬改定に伴う薬価引き下げの影響に加え、C型肝炎治療薬関連やインバウンド関連商品の販売が想定を下回り、売上が計画未達となることが響く。
■4℃ホールデ <8008> 2,462円 -97 円 (-3.8%) 本日終値
4℃ホールディングス<8008>が反落。前週末6日の取引終了後に発表した第3四半期累計(16年3~11月)連結決算で、営業利益39億6500万円(前年同期比17.5%増)、純利益31億300万円(同35.5%増)と2ケタ増益で第3四半期としては過去最高を更新したが、目先の材料出尽くし感から売り優勢となった。アパレル事業は株式譲渡により三鈴が連結子会社から除外されたことで、売上高は344億7700万円(同5.0%減)と減収となったが、ジュエリー事業で主力ブランドの「4℃」が、既存店の改装に合わせたアイテムの拡充などで堅調に推移したほか、「canal4℃」や「Luria4℃」を中心とした積極的な出店も寄与。さらに2ケタ成長を続けるEC事業も順調に拡大し、利益面では大幅増益を達成した。なお、17年2月期通期業績予想は、売上高515億円(前期比2.6%減)、営業利益65億5000万円(同7.1%増)、純利益49億5000万円(同15.7%増)の従来予想を据え置いている。
■関西電力 <9503> 1,275円 -27 円 (-2.1%) 本日終値
JPモルガン証券が6日、電力セクターに関するリポートをリリースした。これによると、同社では昨年12月14日に電力セクター5社のカバレッジを再開したが、投資家とのディスカッションを通じて見えてきたのは、原子力再稼動に期待が持てる関西電力<9503>と九州電力<9508>への関心は高いという点だという。ただ、電源開発への期待と不安により、決め手を欠いた状態にあるとも指摘している。これを受けて、同社では、関西電力をトップ推奨として、関西電力と九州電力の2社を投資判断「オーバーウエート」に設定。一方で、中部電力<9502>については、来期に向けた業績および配当の動向に慎重姿勢を示している印象を受けたとして、「アンダーウエート」としている。
■三菱UFJ <8306> 726.7円 -11.3 円 (-1.5%) 本日終値
メガバンクは続落。三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>や三井住友フィナンシャルグループ<8316>、みずほフィナンシャルグループ<8411>が値を下げた。9日のニューヨーク債券市場で、米10年債利回りは前週末比0.06%低下の2.36%となった。原油先物が下落しNYダウも反落するなか、米長期債の利回りは低下した。これを受け、銀行株には利ザヤ拡大期待が後退し売り物が先行した。11日のトランプ次期米大統領の記者会見を前に、銀行株にはいったん利益確定の売りも出ている様子だ。
■国際石油開発帝石 <1605> 1,136円 -17.5 円 (-1.5%) 本日終値
国際石油開発帝石<1605>が3日続落となったほか、石油資源開発<1662>、日本海洋掘削<1606>など資源エネルギー関連株が安い。9日のWTI原油先物価格は、2ドルを超える急落で1バレル=52ドル台を割り込んだ。米国内の石油掘削リグ稼働数などから原油生産が増加傾向にあることを警戒する動きが強まり、需給が緩むとの思惑が浮上している。これを受けて前日の米国株市場ではシェブロンやエクソンモービルなどのエネルギー関連株が下落して全体相場の足を引っ張っており、この流れが東京市場にも波及している。また、足もとの原油安は為替の円高の動きとあわせてリスクオフの流れを暗示、主力株全般の買い手控えムードにもつながっている。
●ストップ高銘柄
野崎印刷紙業 <7919> 202円 +50 円 (+32.9%) ストップ高 本日終値
光陽社 <7946> 212円 +50 円 (+30.9%) ストップ高 本日終値
リミックスポイント <3825> 224円 +50 円 (+28.7%) ストップ高 本日終値
カワセコンピ <7851> 371円 +80 円 (+27.5%) ストップ高 本日終値
日本一ソフトウェア <3851> 1,564円 +300 円 (+23.7%) ストップ高 本日終値
など、9銘柄
●ストップ安銘柄
なし
株探ニュース