【市況】明日の株式相場見通し=利益確定の売り優勢、1万9000円を巡り攻防

きょうの東京株式市場は、前日の米株式市場が下落したことを受け売りが先行して始まった。さらに、外国為替市場で1ドル=116円台半ばまで円高・ドル安が進行したことで、輸出関連の主力銘柄に安いものが目立ち、日経平均先物への売り仕掛け的な動きも加わって下落幅を広げる結果となった。
市場関係者からは「暮れも押し詰まってからの外国為替市場での円高・ドル安進行と日経平均先物での仕掛け的な売りで、虚を突かれたという感じだった。今年の大発会(1月4日)の急落を思い出して、年内に利益確定をしておきたいという個人投資家の心理が働くとすれば、大納会も売り優勢で、日経平均株価1万9000円の攻防となる可能性もありそうだ」との見方が出ていた。
29日の東京株式市場は、米株安や円高を受けてリスク回避の流れが強まり、日経平均株価は大きく下押す展開となり、終値は前日比256円58銭安の1万9145円14銭と大幅続落した。この下落幅は、トランプ・ラリーがスタートした11月10日以降では、最大となった。
日程面では、東証などでの大納会に注目。海外では、米12月のシカゴ購買部協会景気指数が焦点となる。
出所:株経ONLINE(株式会社みんかぶ)