【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(1):東京個別、ゼンリン、東芝

東京個別指導学院<4745>が大幅反発。上げ足を加速させ実質上場来高値圏を舞い上がる展開。米株安や為替の円高基調を受けて主力株は総じて売り優勢の展開にあるが、一部の個別材料株は個人投資家資金の物色対象として人気が集中している。そのなか同社株は日証金などでは大幅売り長で値動きの軽さが目立つ。個別指導塾を首都圏中心に展開し、新規入会者や生徒数なども好調な推移をみせており、年間配当は26円予想と高く、業績面でも買い安心感があるようだ。
■ゼンリン <9474> 2,160円 +100 円 (+4.9%) 本日終値 東証1部 上昇率8位
ゼンリン<9474>が5連騰。自動車産業の業界地図を塗り替えるともいわれる自動運転技術だが、世界的にも業界の垣根を超えた技術提携の動きが進んでいる。そのなか、同社が有する地図データと高精細デジタルマップ分野での展開は将来的な成長期待につながっている。「同社株は米系ファンドなどの買い増しの動きが観測されるなか、値動きに乗じて個人投資家の短期資金も相乗りする動きがでている」(準大手証券ストラテジスト)という。
■日経Dインバ <1357> 1,988円 +56 円 (+2.9%) 本日終値
NEXT FUNDS 日経平均ダブルインバース・インデックス連動型上場投信<1357>が急動意。同銘柄は日々の騰落率が日経平均のマイナス2倍になるように設定されたETFで、全般相場の下げ局面で上昇する性質を持つ。11月の米大統領選後は、主力株主導の株価上昇局面に逆連動するかたちで下値模索局面を続けていた。足もと日経平均が大きく反落していることでリバウンドを鮮明としている。
■ハローズ <2742> 2,400円 +51 円 (+2.2%) 本日終値
ハローズ<2742>が続伸。同社は28日の取引終了後、17年2月期第3四半期累計(3~11月)の単独決算を発表。営業収益は850億7100万円(前年同期比8.9%増)、営業利益は32億5500万円(同19.5%増)、純利益は22億5000万円(同35.9%増)と増収増益を達成、これを好感する動き。継続して重点販売商品の育成やプライベートブランド商品の開発を推進、販売促進面では、生活必需品を中心に構成したロングランセールやハロカ(電子マネー機能付きポイントカード)の利用率向上策などに取り組んでいる。
■イーレックス <9517> 3,235円 +65 円 (+2.1%) 本日終値
28日、電力小売りを手掛けるイーレックス <9517> が、電力を供給するオフィスビルや商業施設が来月1日に1万施設を達成する見通しとなったと発表したことが買い材料視された。法人向けの顧客数はこの1年で2000件以上伸びており、拡大を続けている。同社は家庭向けも好調で、17年3月期の連結経常利益は前期比51.9%増の24.5億円に拡大、2期連続で過去最高益を更新する見通しを示している。
■東芝 <6502> 258.7円 -52.9 円 (-17.0%) 本日終値 東証1部 下落率トップ
東芝<6502>は連日の大幅安。米国の原子力事業に絡み、減損が最大で数千億円規模に達する可能性があると発表したことを受け28日はストップ安となり大量の売り物を残した。この流れを引き継ぎ、この日も株価水準を切り下げている。大手格付け会社が28日、相次いで同社の格付けを引き下げたことも嫌気された。
株探ニュース