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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(2):カシオ、りそなHD、東エレク

カシオ <日足> 「株探」多機能チャートより
■カシオ計算機 <6952>  1,643円  -58 円 (-3.4%)  本日終値
 カシオ計算機<6952>が反落。28日付でみずほ証券が投資判断「中立」継続、目標株価を1700円から1600円へ引き下げた。今期中に事業構造改革をやりきるとしているが、不採算事業と推測されるプリンタ事業とOA事業には不透明感が残ると指摘。17年3月期は通期連結営業利益で会社側計画の305億円(前期421億6900万円)に対して従来予想の464億円から300億円へ、18年3月期は495億円から357億円へ引き下げている。

■りそなホールディングス <8308>  598.6円  -17 円 (-2.8%)  本日終値
 りそなホールディングス<8308>が反落。三菱UFJモルガン・スタンレー証券が28日付で投資判断を「オーバーウエート」から「ニュートラル」とし、目標株価を590円から580円へ引き下げたことが弱材料視されている。目標株価を達成したことや、株主還元への評価は高いが株価に織り込まれたと判断したことが要因としている。

■東京エレクトロン <8035>  10,965円  -295 円 (-2.6%)  本日終値
 東京エレクトロン<8035>、ディスコ<6146>、SCREENホールディングス<7735>などの半導体製造装置株やシリコンウエハーを手掛ける信越化学工業<4063>などが売り優勢。前日の米国ではハイテク企業などを中心に利益確定の動きが顕著となり、フィラデルフィア半導体株指数が7日ぶりに2%近い下げをみせたことで、この流れが波及した。足もと外国為替市場では1ドル=117円台を割り込む円高に振れていることもあって、目先利益確定売りがかさむ格好となっている。

■三井住友FG <8316>  4,470円  -88 円 (-1.9%)  本日終値
 三井住友フィナンシャルグループ<8316>などメガバンクが続落。三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>やみずほフィナンシャルグループ<8411>も値を下げた。28日の海外市場では、ドイツ銀行やUBS、クレディ・スイスといった欧州大手銀行株が下落しており、日本のメガバンクに売りが波及している。経営不安が高まるイタリア大手銀行、モンテ・パスキに対する警戒感が再度、浮上しており「イタリアの銀行救済の問題はそう簡単に収まらない」(アナリスト)との観測が出ている。ただ、「海外市場への波及があっても影響は限定的だろう」(同)ともみられている。また、東芝<6502>の経営不安に関しても「一定の引当金は積まれているはず」(同)との見方もある。

■トヨタ自動車 <7203>  6,838円  -132 円 (-1.9%)  本日終値
 トヨタ自動車<7203>、富士重工業<7270>、ホンダ<7267>など自動車株が軟調な値動き。前日の米国株市場ではNYダウが100ドルを超える下げを見せ、リスク選好ムードが一服。外国為替市場では一時1ドル=116円台に入るなど円高方向に振れており、為替感応度の高い自動車株には足もと下押し圧力が働いている。ただ、トヨタなどは12月中旬以降、調整が進んでいたこともあって、比較的底堅い動きをみせている。

■京阪ホールディングス <9045>  770円  -10 円 (-1.3%)  本日終値
 京阪ホールディングス<9045>は小動き。28日の取引終了後、保有する投資有価証券の一部を売却したのに伴い、17年3月期業績に投資有価証券売却益25億3300万円を特別利益として計上すると発表したが、市場の反応は限定的のようだ。政策保有株式の見直しによる資産効率の向上と財務体質の強化を図るため、保有する上場有価証券8銘柄を売却したという。なお、17年3月期業績予想には織り込み済みとしている。

■アイフリークモバイル <3845>  362円  +80 円 (+28.4%) ストップ高   本日終値
 アイフリークモバイル <3845> [JQ]が全般軟調相場のなか逆行高で4連騰、連日で年初来高値を更新した。22日に中国最大級の映像・VR会社であるMili Pictures社のVR・映像コンテンツを来月開催の「第3回 ウェアラブルEXPO」で公開すると発表。VR関連銘柄として注目を集めている。同社は11月にMili Pictures社と業務提携することで基本合意している。今回の「第3回 ウェアラブルEXPO」への出展は、Mili Pictures社が持つ高度な3D・VR技術を日本市場に広く紹介する第1弾プロジェクトとして行う。

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