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【市況】5日の香港市場概況:ハンセン0.3%安と続落、証券関連に売り

上海総合 <日足> 「株探」多機能チャートより

5日の香港マーケットは値下がり。主要50銘柄で構成されるハンセン指数が前営業日比59.27ポイント(0.26%)安の22505.55ポイントと、本土企業株で構成されるH株指数が69.43ポイント(0.71%)安の9711.80ポイントとそろって続落した。売買代金は688億2800万香港ドルに縮小している(2日は808億7200万香港ドル)。

本土株安が逆風。中国本土からの資金流出懸念などで、上海総合指数が下げ幅を拡大したことを嫌気した。中国人民銀行(中央銀行)は朝方、人民元レートの対米ドル基準値を小幅ながら元安方向に設定。上海の外為市場でも、元を売る動きが優勢となっている。香港の金利上昇もネガティブ。香港銀行間貸出金利(HIBOR)の翌月物は本日も高騰し、約6年半ぶりの高水準を連日で更新した。

ハンセン指数構成の不動産銘柄では、取引所運営の香港交易所(香港証券取引所:388/HK)が2.7%安と下げが目立った。本日スタートした深セン・香港株相互取引だが、材料出尽くしの売りが先行してている。香港市場の売買代金も先週末から縮小した。

中国証券セクターも売られる。華泰証券(HTSC:6886/HK)が2.4%安、中信証券(6030/HK)と海通証券(6837/HK)がそろって2.3%安、広発証券(1776/HK)が1.2%安と下落した。

中国不動産セクターもさえない。万科企業(2202/HK)が7.1%安、雅居楽地産HD(アジャイル・プロパティー:3383/HK)が2.3%安、華潤置地(1109/HK)が1.4%安、中国恒大集団(3333/HK)が1.3%安で引けた。万科企業に関しては、同社の11月販売が前月比4割減とマイナス成長に転落したことも売り材料視されている。

一方、他の個別株動向では、建設機械メーカー中国大手の中国龍工HD(3339/HK)が7.5%高と急伸。同社は2日引け後、「2016年純利益が前年比で大幅に増加する」との好業績見通しを示した。



【亜州IR】

《WA》

 提供:フィスコ

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