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【市況】前場に注目すべき3つのポイント~年初来高値意識も物色は相対的に出遅れている銘柄等へ

三菱UFJ <日足> 「株探」多機能チャートより

25日前場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。

■株式見通し:年初来高値意識も物色は相対的に出遅れている銘柄等へ
■外資系証券の注文動向:差し引き10万株の売り越し
■前場の注目材料:小野薬品のオプジーボの競合薬、肺がん向け承認へ






■年初来高値意識も物色は相対的に出遅れている銘柄等へ


25日の日本株市場はこう着感の強い相場展開が続こう。24日の米国市場は感謝祭の祝日で休場となっており、25日は短縮取引となるため、海外勢のフローは限られることとなろう。外国為替市場で円相場は1ドル113円台に乗せており、円安を手掛かりとした輸出関連などへの物色が意識される。一方で、前日の動きをみると三菱UFJ<8306>などメガバンクや任天堂<7974>など、買い一巡後に利益確定の動きが強まる状況が一部で目立っていた。

日経平均は1月の年初来高値(終値ベース)が射程に入っており、いったんは利益確定も意識されるため、強弱感が対立しやすいところでもある。25日のブラックフライデーからの米年末商戦への期待等があるが、翌週にはOPEC総会が控えていることも手掛けづらくさせそうだ。

トランプ政権への期待から先高感は強いだろうが、手がけづらさが意識されてくるようだと、これまで強いトレンドが続いていたセクターや銘柄には利益確定の動きも。相対的に出遅れている中小型株のほか、テーマ株物色の循環等による値幅取りに向かわせそうである。


(株式部長・アナリスト 村瀬智一)



■外資系証券の注文動向:差し引き10万株の売り越し

朝の外資系証券5社経由の注文状況は、売り500万株、買い490万株、差し引き10万株の売り越しとの観測。なお、直近5日分の注文動向は以下の通り。


11月17日(木):90万株の売り越し
11月18日(金):160万株の売り越し
11月21日(月):230万株の売り越し
11月22日(火):250万株の買い越し
11月24日(木):590万株の買い越し



■前場の注目材料


・10月の世界粗鋼生産、3.3%増
・塩野義<4507>、徳島大と提携
・コマツ<6301>、東南アジアに研修拠点
・商船三井<9104>と三井物産<8031>、ブラジル沖で海底油田の設備工事に参画
・日立<6501>、細胞1個ごとに遺伝子情報を解析できる技術を開発
・三菱製紙<3864>や北越紀州<3865>など製紙各社、エコカー部材増産へ
・日機装<6376>、航空機部品の新工場
・TASAKI<7968>、欧米出店加速
・小野薬品<4528>のオプジーボの競合薬、肺がん向け承認へ
・パナソニック<6752>、インドに冷蔵庫工場


☆前場のイベントスケジュール


<国内>
・08:30 10月全国消費者物価指数(生鮮品除く)(前年比予想:-0.4%、9月:-0.5%)
・月例経済報告


<海外>
・米国市場は時間短縮取引
(NY現地時間 金12時30分、株式13時、原油13時30分、債券14時で終了予定)

《WA》

 提供:フィスコ

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